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2005/08/02

予告 横光利一「蠅」の映像化に関わる覚書

『横光利一「蠅」の映像化に関わる覚書』を帰宅後に「雑居部屋」にアップする。「蠅」はすこぶる映像的作品で、そのカタストロフへ収斂してゆく手業は、映像シナリオにする誘惑を禁じ得ない作品で(恐らく当時のアメリカの西部劇の影響が大かと思われる)、授業では必ず、生徒に絵コンテを描かせてきた。その労に報いるために僕が、シナリオ化した「蠅」である。(テクストは青空文庫で公開されている)。

http://mirror.aozora.gr.jp/cards/000168/files/2302_13371.html

***

モノクロ・三五ミリ

○シークエンス1 1シークエンス1カットめいた長回し撮影(実際には特殊技術をいた複数カット合成で)

太陽を撮る~黒澤の「羅生門」以前には存在しないショット

超低感度フィルムを用いるか、通常フィルムでハレーション効果を狙うか。                

太陽からクレーン・ワークでパン・ダウンして、無人の宿場、その場庭へ。

そのままカメラ、人の視線位置で非常にゆっくりと一周して場庭の家々の情景を見せる。

暗い闇を開けている厩の前で止まる。

カメラ、闇へズームイン。

F・Iのような効果を出しながら(あくまでもフィルムは回し続ける)、明るくなってゆく厩の中。

藁の山だけが見えてくる。

ゆっくりパン・アップして、厩の屋根の横木を捉える。

さらにその薄汚れた木肌が見えるまで、ズームアップ。

そのまま右に屋根の角まで、ゆっくりパン。

角の蜘蛛の巣でストップ。

蜘蛛が中央にいて、身構えている。

震える蜘蛛の巣。

ややカメラが引くと、蜘蛛の巣の端に後足を引っ掛けて、もがいている蠅。

その蠅へ、再度ズームアップ。

アップ!

アップ!

顕微鏡的接写までアップ。

モンスターのような蠅の複眼と突き出た口吻がしっかりと映るように。

同倍で蠅の後ろ足が蜘蛛の巣にくっついてもがいている接写。

通常の人の視線位置で、蜘蛛の巣にぶらぶら揺れている蠅のアップ。

と、ぽとりと豆のようにゆっくり落ちる蠅。落ちる瞬間から高速度撮影に移る。

高速度撮影。カメラ、ゆっくり落下する蠅を追ってゆっくりパンダウン、着地寸前に通常スピードに戻す。

そこは、大きな馬糞の上である。蠅は何か考えるようにゆっくり馬糞上を移動。カメラ、追う。

蠅、軽くぴょんと飛ぶ。

藁しべにつかまっている蠅のアップ。

蠅、藁しべを上ってゆく。

その向こうに青光る密生した毛の壁。馬の耳のアップ。

くるっと動く。

馬の尻と尻尾。軽く尻尾が動く。カメラ、そのまま少し右足の後ろの方までパンダウンしながらアップ。さっきの蠅が、ゆっくりとよじ登っている。

と、馬が尻尾を再びさっと振る。

蠅ぱっと飛ぶ。

高速度撮影。馬の背のアップ。そこにゆっくり飛来する蠅。着地。

接写。まるで冷や汗をぬぐうかのように複眼と口吻を前脚でぬぐう蠅。

○シークエンス2 1シークエンス3カット(以下は、乞う、ご期待! 衣笠貞之助先生にでも映画化してもらいたいな)

 

誰もいない職員室に、浅川マキの絶望的にダークな唄「グッド・バイ」をリピートで流しながら……毎日のウォーキングに口ずさんでいたものだったが……それももう、当分できないな……

……誰も知らない

抜け道をいそぐ

あなたがみえる

自分にさえも

さよならした

あなたの背中が行く

もう 愛さないの

闇をかける

さすらいびと……

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