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2006/01/20

帰還

昨日、無事修学旅行が終わった。僕のクラスは、沢山の素晴らしい思い出と共に、楽しく戻ってきた、ゼッタイだ。

まず僕が、どうしてもみんなに聞かせたかったのは、初日のひめゆり学徒隊の宮城喜久子先生のお話。本当に、一人一人が、静かに心から聞いてくれて嬉しかった。御自身が選び取った、語り部としての「覚悟」を、誰もが確かに心に刻んでもらえたと思う。一期一会――あなたと誰かはいつも一期一会なんだ――そうして誰にも、ここぞという時の「覚悟」は出来るんだ――

一昨日は、体験学習。僕は一人、やんばるへ30人の子らと一緒。

午前中はカーカヤック(二人乗りのカヌー)による億首(おっくび)川のマングローブ観察。

寡黙だけれど、気持ちは知れている去年の担任生徒と、僕は組んだ。

水面からそう高くない視線は川との直感の一体だ。

海蛇を間近に見たという女生徒のコワ面白い声が忘れられない。

ほかの血気盛んな連中は、しゃかりきになって漕ぐのだけれど、僕らのカヌーには追いつけない。帰りのコースでは闘志満々、競艇と相成ったが、僕ら二人はぶっちぎりで一番だったんだ。

僕は、本当に、少年のように、はしゃいだ。

7月の骨折以来、こんなに笑ったことは一度として、なかった。気がつけば、僕は右腕の不自由を、すっきりくっきりおっくび、忘れていた――半年前にすっかりおっくび失っていた自信が、確かに戻ったのだ――

さても、琉球放送を見れないのは残念。最初から最後まで、エコツーリズムの取材で撮影された。最後には子らも、ついでに僕も、相当くさいカメラ目線でインタビューに答えたものだった……。

そうして、午後の万座毛イノー観察。

あの骨折以来、初めて全く同じように、僕は海岸に立った。

ニセクロナマコを見つけた途端、インストラクターなんて視界から消えうせた。

握って揉むと、キュビエ管を噴き出させた。僕は、吐臓現象とその再生を子らに教える。

驚いただろ?――そうだよ、僕のエクスタシーだ――このキュビエ管、黒々とした男根からべとべとと精液のようだと思ってごらん――それで僕の至福の憂鬱は美事に完成したのだ! 岩場の青白いガンガゼの眼点は、さわさわと鋭い針を優美に寄せながら、優しく祝福していたじゃあないか……。

最終日には公設市場で、頰の落ちるオニダルマオコゼも喰えた。直後に急患の生徒が出て、病院の待合室でまるまる過ごしたのは想定外だったけれど、それはそれで修学旅行というものの風情なのだった……。

それから、修学旅行には付きものの失恋、破局、そうして片や、新しい恋――おじんの僕は、おじん故に、それもよく見えているよ――でも、それは、それで、いいんだ――それでこそ、恋だもの――

楽しかったね、本当に。心から、君たちに感謝!

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