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2009/09/06

尾形亀之助『色ガラスの街』「とぎれた夢の前に立ちどまる」 又は 行空けも「×」も詩である

    とぎれた夢の前に立ちどまる

月あかりの靜かな夜る ――

私は
とぎれた夢の前に立ちどまつてゐる
    ×
闇は唇のやうにひらけ
白い大きな花が私から少し離れて咲いてゐる
(改頁)
私の立つてゐるところは極く小さい島のもり上つた土の上らしい
    ×
私は鉛のやうに重もたい

    ×
死んだやうに靜かすぎる

私は
消えてしまいさうな氣がする

≪改頁≫
    ×

たくさんの ――
烏だ
たくさんのねずみだ

一本の煙突だ

一人の馬鹿者だ

夢がとぎれてゐる

[やぶちゃん注:これは全集を含め、以下のように表記されてきた。    とぎれた夢の前に立ちどまる

月あかりの靜かな夜る ――

私は
とぎれた夢の前に立ちどまつてゐる

    ×

闇は唇のやうにひらけ
白い大きな花が私から少し離れて咲いてゐる
私の立つてゐるところは極く小さい島のもり上つた土の上らしい

    ×

私は鉛のやうに重もたい

    ×

死んだやうに靜かすぎる

私は
消えてしまいさうな氣がする

    ×

たくさんの ――
烏だ
たくさんのねずみだ

一本の煙突だ

    ×

一人の馬鹿者だ

夢がとぎれてゐる

「×」の前後の空行挿入は、読み易さを考えれば、問題はない。そこを問題にしたいのではない。『色ガラスの街』には「一本の煙突だ」と「一人の馬鹿者だ」の間には「×」はないのである(痕跡すらもない)。また、ブラウザでは分かり難いかもしれないが、『色ガラスの街』では「私は鉛のやうに重もたい」の後に一行分の空行があるということである。

行が詰って、×が姿を現した!

きっとその行と×は異界への通路だ!

やっぱり、僕の持っているのは、現世とは違ったパラレル・ワールドの空隙から落ちて来た、もう一人の尾形亀之助の『色ガラスの街』なんだな!――そこではもう一人の尾形亀之助が今も109歳で矍鑠としており、ふと気づいたこっちの世界の「彼の」『色ガラスの街』電子テクスト化を著作権侵害だと憤り、何とかこっちの世界にやってきて僕と裁判をやらかそうと、やはりアメリカで生きている130歳のもう一人のアインシュタインに、幻の尾形家の銘酒「梅が香」一升瓶3本で頼み込んで、パラレル・ワールド・マシン(平行世界旅行機)を製造させている――]

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