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2009/09/06

尾形亀之助の『色ガラスの街』の「題のない詩」は詩の分からない国語教師の校閲を受けたのか?

    題 の な い 詩

話はありませんか
―― やせた女の ‥…………‥


やせた女は慰めもなく
肌も寂しく襟をつくろひます

ありませんか ――
(改頁)
ありませんか ――

靜かに
夕方ににじむやせた女の
―― 話は

[やぶちゃん注:「―― やせた女の」の後のリーダーは16点です。均等に詰って16点です。これは、ブラウザでは大変打ちにくいため、3点リーダーの前後に2点リーダーを入れた苦肉の策で表示しています。

国語教師である僕は授業でしつこく言います。次のように。それでも最後に「但し、……」と言うことを常とします。

「原稿用紙の使い方ではね、君たちが点々とか点線とか読んでいるもの――これはね、リーダーと呼ぶのが正しい――一マスに三つ――これを三点リーダーと呼ぶんです――一マスに三つ二マス打つ。君たちが傍線と呼んでいるダッシュも同じく二マス。普通の文章ではそれが決まりなんです。一マスだったり、それ以上打ったりしてはいけません。因みに、入試の小論文ではリーダーは使ってはいけません。確実に悪い印象しか与えないからです。但し、詩の場合は、例外。10行引いたって20行引いたって構わない。そこにはある特別な感情が表現されてるんだからね。君たちだって、ちょっと詩を書く時、みんなそうだよね? そこには確かにいみがあるんだ!

と。

現在、尾形亀之助『色ガラスの街』のこの「題のない詩」は、思潮社版全集でさえ、

―― やせた女の ……

となっています。あなたが書いた詩を国語の先生に見せたら、「点が長い! 三点リーダー二マスって言ったろ!」と叱られて、直されて手元に投げられたら、あなた、どう思います?]

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