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2010/01/16

エルモライの日記

……ミンノー県の牧場の荒廃はひどいもんじゃ……今日、久しぶりに兎狩りに出て50数匹しとめたんじゃが……荒れた牧場の何と多いことか……今、儂がお許しを得て巡回しておるミンノー県の農園は全部で35……半年前は50はあったに、既に廃園となったものの、なんと多いことか……ところが回ってみたら、そのうちの22の牧場は、兎しかおらん……既に農園主は革命を怖れて、フランスやドイツへ移られたか、さもなくば農場ごと、イ・サンシャンに新しく出来たコルホーズに移って御座るようじゃ……因みに御主人様は腐れ縁でイ・サンシャンにも農園と牧場を持って御座るが、先だって同所にあった深海飼育槽と動物無憂宮は、御主人様のご勘気に触れ、お手放なすった……儂もあの、少しも魚類学を知らぬ深海飼育事務所の監督には嫌気が差して御座ったし、動物無憂宮の動物で可愛いのはウサギだけで育て甲斐もあらなんだて……話をミンノー県の農政に戻そう……ミンノー県の役所は先週当たりから『傷ついたサイの子どもを助けよう』なんどというスローガンを掲げて、農園主の流出を押えようとしておるようじゃが……なかなか……因みに、儂は、サイを救おうと思う気持ちはやまやまなれど……携帯何とかという電信器がなくては、まかりまらんというお達しなれば……ごめんなサイ、じゃて……何でも、今のミクシア共和国は携帯なんじゃらを持たぬ人間は戸籍がとれんらしいの……儂は遠い昔から住んでおったから救われておるが……そうそう、先日も、役所の「牧草地拡張援助計画」とやらに騙されて、何人かの友人に手紙を出してみたが(出せば自動的に牧草地が増えよると書いてあったれば)……ところがじゃ……実はもう、今の牧草地が限界じゃったんじゃ……子供騙しの、打出の小槌みたようなもんが送られてきただけで、何のことはない安い家畜5匹の配給で、うまいこと騙されてしもうたじゃ……そういえば、思い出した……恨んでも恨みきれぬは八飛水族館じゃて……儂は……可愛い曾孫の代まで、魚を丹精込めて育てて御座った……珊瑚や海藻も仰山飾った……じゃが、分けの分からん電脳テロに遭(お)うての……あっという間に一族皆殺しにされてしもうた……今年の初めのことじゃった……八飛人民共和国政府は幾ら言うても一向に保障もしてくれんかったし、未だに再開可能の報知も呉れぬわ……実際、何度も再開を試みてはみたが、テロリストにやられた水槽の残骸しかない……今も全く、そのままじゃ……アプリ・ゲールはやっぱりだめじゃ……さすればこそ、ミンノーやイ・サンシャンも……そろそろ潮時かも知れんのぅ……

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