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2010/04/10

ゴジラとルブリョフとしての「大仏開眼」

吉備真備を演じた吉岡君は二度目の帰国の後の演技に今までにない新味があったのに、脚本がその真備の内面を十分に掘り下げることなく、歴史年表のような大コマ落としで描いたために、彼のせっかくの殻を破ろうとしているいい演技だったのに、作品の中でホリゾントの端までテッテ的に下がってしまい、逆に恵美押勝のピカレスク性が視聴者に残ってしまう結果となった。ドラマとして面白くはあったのだが、そこは痛恨の極みである。あののっぺりしたコンピュータ・グラフィックの大仏、身売りした円谷プロにでも頼んだのか? まだ星野之宣の「ヤマタイカ」の紅蓮の溶鉱炉となって立ち上がる悪の大仏の方が魅力的である――。

1 大仏はゴジラである。

1.1 皇太子は恵美子であり、真備は尾形であった。

1.1.1 「大仏」は皇太子と真備を精神的に交合させるための「聖なるゴジラ」として――若い二人のメロドラマという安易な脚本上のすり替えによって――「大仏開眼」のトリックスターとなった。

2 吉備真備と玄昉は引き裂かれたルブリョフである。

2.1 大仏はルブリョフの鐘である。

――今回のドラマ「大仏開眼」に感動した人も、消化不良であった人も。そうして「大仏開眼」に関わったキャスト・スタッフ総ては、アンドレイ・タルコフスキイの「アンドレイ・ルブリョフ」を見るべきである――そうすれば、このドラマのどこがいい加減で、何が足りないのか、いや、このドラマがもしかしたらもっと魅力的になった可能性について、知ることであろう――

吉岡君、御苦労さま。君には舟が似合う。コトー先生は船酔いしたが、今度はばっちりのエンディングだった。――という辛い皮肉はなしにしよう――是非、君には「僕の村は戦場だった」から「アンドレイ・ルブリョフ」へのニコライ・ブルーリャーエフ=純とコトー先生という殻を脱ぎ捨て、正しく「アンドレイ・ルブリョフ」のアナトリー・ソロニーツィンの如き俳優へと成長されんことを望む! あの三本の映画の中にこそ、君の打ち破るべき「殻」の薄さと硬さが見えてくるものと思うのだ――

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