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2013/04/02

一言芳談 一三一

   一三一

 

 法然上人云、一丈の堀をこえんと思はん人は、一丈五尺をこえんと、はげむべきなり。往生を期(ご)せん人は、決定の信をとりて、しかも、あひはげむなり。

 

〇一丈の堀、一念十念むなしからずと安心決定(あんじんけつじやう)せる人も、心口(しんく)に油斷なく多念をはげむべし。二間の堀をこゆるに、二間とおもひてゆるくとべば堀の中程に落つるなり。

 

[やぶちゃん注: Ⅱの大橋氏注に、この法語は「法然上人行状絵図」の第二十一、「和語燈録」の巻五、「東宗要」の巻四にも見える、とある。「東宗要」は良忠が建治二(一二七六)年に著した「浄土宗要集」のこと。「和語燈録」のものは、

又人ごとに、上人つねにの給しは、一丈のほりをこへんとおもはん人は、一丈五尺をこへんとはげむべし。往生を期せん人は、决定の信をとりてあひはげむべき也。ゆるくしてはかなふべからずと。

とする。

……ただ……私はこう、付け加えておこう……

『あるひは(つまづく石でもあれば私はそこでころびたい)』(尾形龜之助「障子のある家」の副題)……

「一丈五尺」一丈は三・〇三メートルで、一丈五尺は四・五四メートル。

「二間」三・六三メートル。]

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