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2013/06/01

大橋左狂「現在の鎌倉」 7 國寶に充たされたる鎌倉

      國寶に充たされたる鎌倉

 

 鎌倉は誰れも知る右府源頼朝基を此地に開いて以來、三代の將軍實朝の公曉に拭され給ひて源氏は全く正統を絶へたのであるが、北條氏が外戚の故を以て天下の權を握り居たるも高時又滅び、足利公方、兩上杉等皆々代る代るに此地を根據として政權を擅にして居たのである。即ち鎌倉時代に於ける武門政治の策源地であつたのである。故に古跡名所の多いのは不思議の筈はない。隨て一時は天下に呼號して大權威を振り蒔いた場所丈けに多くの偉傑が此地に往來したのである。今此鎌倉の神社佛閣内に保管されつゝある國寶の數多いのも理の當然と考へられるとは言へ、現在鎌倉に五十餘種の國寶を見るのは、實に國寶に充たされたる鎌倉と言はねばならぬ。左に各社寺に就き其保管する國寶を案内して遊覽者の便に供せん。

[やぶちゃん注:以下の各寺社の目録は底本では二段組であるが、一段で示す。後掲部も同じ。この注を略す。]

 鶴ケ岡八幡宮 に詣て、廻廊に登れば數百種の寶物が陳列してある。其内國寶に編入されて居るのは

  一、螺鈿蒔繪硯箱        一筥

  一、杏葉蒔繪平胡籙及矢     二個

  一、螺鈿蒔繪太刀        二振

  一、龜山法皇卸寄附五衣    十三領

  一、丹塗弓           一張

  一、菩薩面           一面

  一、鶴ケ同社務記錄       二卷

  一、鶴ケ岡八幡宮修營目論見繪圖 一舗

 鎌倉五山の一建長寺 に至れば左記九種の國寶が保管されてある。

  一、十六羅漢圖         八幅

  一、釋迦三尊像         一體

  一、觀音應身像       三十餘幅

  一、北條時賴木彫坐像      一體

  一、大覺禪師像         二幅

  一、法語規則          二幅

  一、大覺禪師諷誦文       一幅

  一、食堂内須彌壇        一臺

  一、鐘             一鈎

 更に鎌倉五山の二圓覺寺 に至れば

  一、圓覺寺境内繪圖       一幅

  一、北條高時書狀        二幅

  一、圓覺寺年中用米注進狀    一幅

  一、佛涅槃圖          一幅

  一、羅漢圖         三十三幅

  一、虛空藏像          一幅

  一、富田庄圖          一幅

  一、定額寺官符         一幅

  一、華嚴塔勸緣疏        一卷

  一、夢窓國師像         一幅

  一、尊氏筆法華經        一卷

 鎌倉五山の第五位淨智寺 に行けば

  一、地藏菩薩木彫坐像      一體

 子育(こそだて)閻魔堂 にては

  一、閻魔王坐像         一體

  一、初江王坐像         一體

  一、倶生神像          一體

 明月院 にては

  一、上杉重房木彫坐像      一體

  一、名月椀

  一、明月院繪圖         一舗

 東慶寺 にては

  一、正觀音木彫立像       一體

 杉本寺 にては

  一、十一面觀音木彫立像     二體

 光觸寺 にては

  一、頰燒阿彌陀緣紀       二卷

 光明寺 にては

  一、後宇多帝御宸筆勅額     一面

  一、後土御門帝御宸筆勅額     一面

  一、當麻鼻曼茶羅緑紀      二卷

 廣德寺(長谷大佛) にては

  一、阿彌陀如來銅座像      一體

 極樂寺 にては

  一、金銅三鈷          一個

  一、金銅五鈷鈴         一個

  一、釋迦如來木彫立像      一體

 淸淨光寺 にては

  一、後醍醐天皇御肖像      一幅

  一、一遍上人繪詞傳       十卷

 以上の外各社寺には社寶寺寶として數多き寶物がある。

[やぶちゃん注:幾つかの記載内容や表記・数値等に疑義があるが、記載そのものが網羅的なものではなく、単なる例示的記載なので、ここでは特に指摘せずにおく。]

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