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2013/06/15

ナルシサスの香料 大手拓次

 ナルシサスの香料

くらやみを裂(さ)くひびきのやうに、

絹(きぬ)のすれあふささやきのやうに、

わたしの心を驚(おどろ)きと祕密(ひみつ)へひきこむ手管(てくだ)、

そこにちひさなまつしろい小犬(こいぬ)がゐて、

にこにこわらひながら、

迷(まよ)ひ入(い)るわたしの背中(せなか)に黄色(きいろ)い息(いき)をはきかけた。

わたしはぶるぶるとふるへた。

[やぶちゃん注:「ナルシサス」単子葉植物クサスギカズラ目ヒガンバナ科ヒガンバナ亜科スイセン連スイセン属 Narcissus に属するスイセン類の総称。狭義には和水仙の基本種であるスイセン Narcissus tazetta (ナルシサス・タゼッタ)や、その変種であるニホンズイセン Narcissus tazetta var. chinensis(ナルシサス・タゼッタ・キネンシス:“chinensis”は「中国原産の」の意。)を単にスイセンと呼称する。中でも、スイセン(房咲き水仙) Narcissus tazetta やクチベニズイセン Narcissus poeticus(ギリシア神話では学名の由来ともなっているナルキッソスの生まれ変わりとされる種で、種小名“poeticus”は「詩人の」の意)やジョンキルスイセン(Narcissus jonquilla cv.:“cv.”は“cultivar”(栽培変種植物)の略で園芸品種であることを示す。種小名“jonquilla”はフランス語(若しくは近世ラテン語)で黄水仙を指す“jonquille”に由来する。)などの香りは実際に抽出されて香水の原料にもなっており、知られた“Narcisse Noir”(「ナルシスソワール」:一九一一年発売。調香師エルネスト・ダルトロフ。本邦では「黒水仙」の名で知られる。)やChanelNo.5”(一九二一年発売。調香師エルネスト・ボー。)にも用いられている。さらにその甘い香りには優れた鎮静作用があるとも言われる。]

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