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2013/06/24

生物學講話 丘淺次郎 第九章 生殖の方法 ミミズ及びヒル


Mimizu_3


[「みみず」の交接]

 

 「みみず」も雌雄同體であるが、その生殖器の模樣は「かたつむり」などのとは餘程違ふ。まづ生殖器が體外に開く孔が數多くある。即ち精蟲の出る孔が一對、卵の出る穴が一對、及び相手から精蟲を受け入れるための穴が二三對もある。但しこの數は「みみず」の種類によつて少しは違ふ。また内部の構造を見ると、「みみず」では卵巣と睾丸とは全く別であつて、各々一對づつ具はり、それから體外へ出るまでの輸卵管も輸精管も一對づつ別になつて居る。それ故、「みみず」では體内で自分の卵に自分の精蟲を合はせることは決して出來ぬ。交接するときには二疋が互違ひに向うて體を相近づけ、皮膚の表面から分泌した濃い粘液で離れぬやうに結び付いて、互に精蟲を相手の體内に送り入れる。精蟲はその際には相手の受精嚢に入るだけでまだ卵とは相觸れず、後に至り卵が生まれるときに初めて受精嚢から出され、親の體外で卵に接する。かくして卵は更に多量の蛋白に包まれ、塊狀がなして地中に産み付けられるのである。「ひる」類も雌雄同體であるが、生殖器の構造は幾分か「みみず」とは違ひ、受精嚢はなく輸精管・輸卵管ともに體外へ通ずる孔は、體の中央線に當つて一づつあるだけで、輸精管の出口の内には管狀の交接器がある。そして交接するときには二匹が相接して、互に自分の交接器を相手の輸卵管の末端に插し入れ、その内へ精蟲を送り込むのである。産卵の模樣は「みみず」によく似て居る。

[やぶちゃん注:「かくして卵は更に多量の蛋白に包まれ、塊狀がなして地中に産み付けられる」この部分については、ウィキミミズの生殖の記載にやや詳しく載る。以下に引用する。『生殖時期になると、二頭の成体が体を逆方向に向けて環帯部分の腹面を接着することにより交接をおこない、精子を交換する。交接後、ミミズは環体の表面に筒状の卵包を分泌し、これと体の隙間に複数の受精卵を産卵して栄養物質を分泌する。産卵と分泌が完了すると、首輪を脱ぐように卵包を頭部の方向に送りだし、頭部から離脱すると、筒状の卵包の前端と後端が収縮して受精卵と栄養物質を密閉する』。

『「ひる」類』前橋工科大学梅津研究室HP内の同大学院阿部泰宜氏HPの蛭・ヒル・ひる編:愉「貝」な仲間たち!によれば、ヒルの交尾の形態は種によって異なり、環形動物門ヒル綱ヒル亜綱吻蛭(ふんひる)目ウオビル科ウオビル Beringobdella rectangulata などの場合には精包を相手の体の表面に付着させて精子は直接に皮膚から侵入、体腔の間隙を縫うように移動して卵巣に達するという交尾形態をとり、顎蛭(がくひる)目ヒルド科 Haemadipsa 属ヤマビル Haemadipsa zeylanica japonica やヒルド科ヒルド属チスイビル Hirudo nipponia Whitmanの場合には陰茎の挿入によって交尾が行なわれているらしい。受精後に環帯で卵嚢が形成され産卵する、とある(分類及び学名は別ソースから引いた)。]

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