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2013/07/24

日本その日その日 E.S.モース(石川欣一訳) 第七章 江ノ島に於る採集 7 山の名前

 山の名前を知る為に、外山は学生二、三名を応援として呼び込んだ。彼等が、僅か五、六の名を思い出そうとして、一生懸命になったのは、一寸不思議だった。私は殆ど無理に返答をひき出した程であったが、山の名のあるものは英語に訳すことが困難で、殊に「フジ」にはてこずったあげく、これは「富んだサムライ」を意味するといった。サムライは、封建時代、二本の刀を帯びることを許されていた人達である。山の漢字は「ヤマ」と呼ばれる。日本の山の名で、即ち支那語の漢字の名によったものである。現代の支那では、この漢字は、サンと発音する一地方を除いては、シャンである。外山は英語を完全に話し、且つ書くが、而も屢々、正確な英語の同意語を見つけるのに苦しんだ。彼が教えた名前の中のあるものを、以下にあげる。我国の山の名と同じような意味のものが多いことに気がつくであろう――。

 

[やぶちゃん注:ここに有意な一行空け。以下の名前のリストは底本通り、全体を二字下げで示した。なお、底本では省略されているが、リストの前には原文では“Mountain names”とある。]

 

オーヤマ    大きな山

ナンタイサン  男性の身体の山

ハクサン    白い山

カブトヤマ   甲の山

シラネ     白い峰

タテヤマ    直立した山

キリシマヤマ  霧のかかった島の山

ノコギリヤマ  鋸の山

 

 ノコギリはスペイン語の Sierra に相当するが、サクラメント市から見るシラフ山脈は、鋸の歯のようである。

[やぶちゃん注:「富んだサムライ」原文は“rich samurai”。

「山の漢字は「ヤマ」と呼ばれる。日本の山の名で、即ち支那語の漢字の名によったものである。」何だか意味が分かり難い。ここ、以下の部分も含めて示すと原文は“The character for mountain is called yama, the name of mountain in Japan, or after the name of the character in Chinese. To-day, in China, the character is called shan except in one province, where it is san.”であるが、この場合の“name”というのは、後の呼称中国の漢字に対して後で(日本で)命名したところの呼び名、則ち“the Japanese reading (of a Chinese character)”、所謂、訓読みのことを指していると考えるべきであろう。だからここは「訓」を敢えて用いないとすれば、「即ち後から支那語の漢字の名に与えられた日本名である。」とすべきところではなかろうか。

Sierra」原文は“Sierra”(フォント違い)。本文にある通り、スペイン語で鋸・山脈の意である。お馴染みのアメリカのカリフォルニア州東部を縦貫する“Sierra Nevada”シエラネバダ山脈のシエラで、この謂いはネバダ山脈山脈という屋上屋の謂いなのであった。]

「サクラメント市」カリフォルニア州北部サクラメント郡の都市。カリフォルニア州都。

「シラフ山脈」原文“the Sierras”。もうお分かりの通り、まさに“Sierra Nevada”のことで、この山脈はハイシエラ(High Sierra/High Sierras)とも呼ばれるのである。]

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