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2013/08/20

日本その日その日 E.S.モース(石川欣一訳) 第八章 東京に於る生活 4 罪人

 今日私は往来で、橙色の着物を着た囚人の一群が、鎖でつながれ、細い散歩用のステッキ位の大さの鉄棒を持った巡査に守られているのを見たが、日本のように、無頼漢も乱暴者も蛮行者も泥酔者もいない所で、どこから罪人が出現するのか、不思議な位である。これ等の囚人達は、邪悪な顔をしていた。若し犯罪型の顔とか表情とかいうことに、いくらかでも真実がありとすれば、彼等は米国の犯罪人と同じように、それを明瞭に示していた。この少数の者共が、人口三千万を越える日本に於て知られている兇状持の全部だといって聞かせる人があったら、私は、限られた経験によってではあるが、それを信じたろうと思う。
  

[やぶちゃん注:明治時代の日本の総人口推計は、

明治 五(一八七二)年 3480万人

明治三七(一九〇四)年 4613万人

で明治四五(一九一二)年には5000万人を超え、

昭和一一(一九三六)年 6926万人

明治初期の人口の倍となるに至った(平成一六年版「少子化社会白書(全体版)」の中の「明治以降の日本の人口の変化」に拠った)。]

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