フォト

カテゴリー

サイト増設コンテンツ及びブログ掲載の特異点テクスト等一覧(2008年1月以降)

The Picture of Dorian Gray

  • Sans Souci
    畢竟惨めなる自身の肖像

Alice's Adventures in Wonderland

  • ふぅむ♡
    僕の三女アリスのアルバム

忘れ得ぬ人々:写真版

  • 縄文の母子像 後影
    ブログ・カテゴリの「忘れ得ぬ人々」の写真版

Exlibris Puer Eternus

  • 吾輩ハ僕ノ頗ル氣ニ入ツタ教ヘ子ノ猫デアル
    僕が立ち止まって振り向いた君のArt

SCULPTING IN TIME

  • 熊野波速玉大社牛王符
    写真帖とコレクションから

Pierre Bonnard Histoires Naturelles

  • 樹々の一家   Une famille d'arbres
    Jules Renard “Histoires Naturelles”の全挿絵 岸田国士訳本文は以下 http://yab.o.oo7.jp/haku.html

僕の視線の中のCaspar David Friedrich

  • 海辺の月の出(部分)
    1996年ドイツにて撮影

シリエトク日記写真版

  • 地の涯の岬
    2010年8月1日~5日の知床旅情(2010年8月8日~16日のブログ「シリエトク日記」他全18篇を参照されたい)

氷國絶佳瀧篇

  • Gullfoss
    2008年8月9日~18日のアイスランド瀧紀行(2008年8月19日~21日のブログ「氷國絶佳」全11篇を参照されたい)

Air de Tasmania

  • タスマニアの幸せなコバヤシチヨジ
    2007年12月23~30日 タスマニアにて (2008年1月1日及び2日のブログ「タスマニア紀行」全8篇を参照されたい)

僕の見た三丁目の夕日

  • blog-2007-7-29
    遠き日の僕の絵日記から
無料ブログはココログ

« 日本その日その日 E.S.モース(石川欣一訳) 第十章 大森に於る古代の陶器と貝塚 51 モース先生一時帰国のための第二回送別会 又は モース先生、指相撲に完敗す 又は モース先生、大いに羽目を外す | トップページ | 中島敦 南洋日記 十二月二日 »

2014/01/19

生物學講話 丘淺次郎 第十章 卵と精蟲 一 細胞(2) 細胞間質

Nannkotusosiki
[軟骨組織]

[細胞間質の多いのを示す]

 

 動物でも植物でもその身體には、柔い處や堅い處、濡れた處や乾いた處と種々の異なつた部分があるが、これは皆その部を成してゐる細胞の形狀・性質や集まり方に相違があるによる。例へば人間の身體にも乾いた表皮や濡れた粘膜、柔い筋肉や堅い骨などがあるが、それぞれその部分の細胞が違ふ。そして細胞は細長いものや扁たいもの、柔いものや堅いものが、雜然と一所に混じて居る如きことは決してなく、必ず同じやうな細胞ばかりで數多く集まつて居る。即ち扁平な細胞ならば多數集まつて層をなし、細長い細胞ならば多數竝んで束となり、乾いて堅い細胞は相集まつて爪などの如き乾いて堅い部分を造り、濡れて柔い細胞は頰の内面の如き濡れて柔い部分を造る。かやうに同種の細胞の數多く集まつたものを組織と名づける。細胞が組織を造るに當つては、細胞が互に直接に相觸れて集まることもあれば、また各細胞が或る物質を分泌し、細胞はその物質のために隔てられて相觸れずに集まつて居る場合もある。かやうな物質を細胞間質という。細胞間質によつて細胞が隔てられて居る有樣は、恰も煉瓦がモーターで隔てられて居る如くであるが、組織の種類によつては細胞間質が細胞よりも遙に分量の多いものもある。かやうな場合には細胞間質が堅ければ組織全體も堅く、細胞間質に彈力があれば組織全體にも彈力があることになる。骨の組織の堅いのは細胞間質が石灰を含んで堅いからであり、骨膜や腱の組織の強靭なのは細胞間質が纖維性で強いからである。兩方とも細胞自身は頗る柔い。

[やぶちゃん注:「モーター」目地塗りに用いる、セメントあるいは石灰と砂とを混ぜて水で練ったモルタル(mortar)のこと。ネイティブの発音は「モーター」の方が遙かに正確。]

« 日本その日その日 E.S.モース(石川欣一訳) 第十章 大森に於る古代の陶器と貝塚 51 モース先生一時帰国のための第二回送別会 又は モース先生、指相撲に完敗す 又は モース先生、大いに羽目を外す | トップページ | 中島敦 南洋日記 十二月二日 »