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2014/01/15

日本その日その日 E.S.モース(石川欣一訳) 第十章 大森に於る古代の陶器と貝塚 47 日本猫には尻尾のない語(こと)

 私は今迄に屢々、何故日本には尻尾の長い猫がいないのだろうと、不思議に思った。日本の猫はすべてマンクス種であるかどうか、とにかく尻尾が無い。日本人は、猫が後足で立って、いろいろな物を床に引き下すのを防ぐ為に、尻尾を切るのだと信じているが、そうすると猫はカンガルーみたいに、尻尾で身体の均合いを取るものらしい。彼等はこの切断は代々伝わると考えている。これと同じ考が、キューバで行われている。キューバでは、猫が砂糖黍(きび)の畑をさまよい歩くことを防ぐ為に、耳を切断する。熱帯地方で突然降る雨は、それが耳に入れば入る程、猫を煩わすが、猫は特に水が耳に入ることを嫌う。その結果猫は、驟雨の時、すぐ雨宿りをすることが出来るように、家の近くを離れないでいる。

[やぶちゃん注:「マンクス種」原文“the Manx breed”。以下、ウィキの「マンクス」によると、イギリスのマン島(Isle of Man又は Mann。グレート・ブリテン島とアイルランドに囲まれたアイリッシュ海の中央に位置する島。面積約五百七十二平方キロメートルの小さな島であるが、複数の国の間で統治権が移動する複雑な歴史があるために周辺の島やイングランド及びアイルランドとも異なる独自の文化を築いてきた。法的にはグレートブリテン及び北アイルランド連合王国の一部でもなく、また主権国家でもないため、イギリス連邦(commonwealth)の加盟国でもなく、自治権を持ったイギリスの王室属領(Crown dependency)とされる、イギリスの特別領域である。この部分はウィキの「マン島」に拠った。)を発祥とする尻尾のないネコの品種名。尻尾がない猫はこのマンクスとキムリック(Cymric:カナダ原産。マンクスに長毛種をかけ合わせて偶然発生した猫の品種。マンクス同様、前肢より後肢の方が長く、兎の如く跳ねるように動くことと、モコモコしたぬいぐるみのような毛が特徴。イギリスのウェールズ地方で愛されることからキムリック(=ウェールズ族の)と命名された。この部分はウィキキムリック」に拠る)しかなく、マン島で突然変異的に数百年前に発生した無尾の猫の遺伝因子が、島嶼という閉ざされた環境の中で固定され、島特有の固定種として定着したものと考えられている。前肢より後肢が発達するため、やや腰高になっており、兎のように跳ね回るような独特な歩き方をすることから「ラビット・キャット」という渾名もある。この腰高で尻尾がないこと、顔も丸いことから、全体的に丸っこい印象を持つ。なお、この無尾の遺伝子は致死遺伝子でもある。同様の短い尻尾を特色とする猫の品種で最も有名なのはジャパニーズ・ボブテイルであるが、マンクスの短尾の遺伝子はジャパニーズ・ボブテイル(Japanese Bobtail:日本猫を起源とする猫の一品種。ポンポンのように丸まった短い尾を最大の特徴とする。丸まった短い尾の猫は古来より日本に生息していたが、これはアジア大陸から太古の日本列島へと移り住んだ猫の中に切り株のように切れた尾を持つ個体が混ざっており、それらの切れ尾の劣性遺伝子が在来の限られた遺伝子プールに拡散していったという説があるらしい。ジャパニーズ・ボブテイルの歴史はこのような日本猫の直裔として二十世紀のアメリカ合衆国で始まったとして、この部分の参照したウィキ「ジャパニーズボブテイルに詳しい経緯が載る)の原型たる日本猫のそれとは無関係である、とある。なお、マンクスには様々な迷信や伝説があり、例えばネズミを追いかけていた猫がノアの箱舟に最後に飛び乗ろうとして尻尾が扉に挟まれてしまったとか、マン島を根城にしていた海賊が帽子の飾りとして長いネコの尻尾をみんな切り取ってしまったとかといった無尾の伝承である。以上、参照にしたウィキマンクス」には最後に「性格」として『もの静かで利口な性格。引っ込み思案で用心深い面があるため、飼い主以外の見知らぬ人には懐きにくい可能性がある』とある。今回、幾つかのウィキの猫類の記載を読んでみたが、相当なネコ・フリークの方が執筆している模様で、どれも大変面白い。]

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