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2014/02/19

飯田蛇笏 靈芝 明治四十四年(十句)

   明治四十四年(十句)

 

琵琶の帆に煙霞もすえの四月かな

 

[やぶちゃん注:「琵琶」は琵琶湖か。知られた元禄三(一六九〇)年芭蕉数え四十七歳の作、

 行く春を近江の人と惜しみける

をインスパイアしたものであろう。因みに当時、蛇笏は数え二十七歳であった。]

 

雛の日や遲く暮れたる山の鐘

 

久遠寺へ閑な渡しや雉子の聲

 

[やぶちゃん注:「久遠寺」山梨県南巨摩郡身延町にある日蓮宗総本山身延山久遠寺。なお、蛇笏の墓所は山梨県笛吹市境川町の曹洞宗松尾山智光寺である。]

 

夏海へ燈臺みちの穗麥かな

 

午過ぎの磧に干せる鵜繩かな

 

[やぶちゃん注:鵜が呑んだ鮎は引いて吐かせる「鵜繩」は晩夏の季語。]

 

日の秋や門茶につどふ草苅女

 

[やぶちゃん注:「門茶」は「かどちや(かどちゃ)」と読み、陰暦七月初旬から二十四日まで寺や個人の家の門前で死者の供養を目的として茶を入れて通行人に施す行事で、「摂待(せったい)」ともいう。秋の季語。]

 

帆もなくて冬至の海の日影かな

 

牧へとぶ木の葉にあらる小禽かな

 

ありあけの月をこぼるゝ千鳥かな

 

[やぶちゃん注:「千鳥」は特定の鳥類ではなく水辺に群がって棲息する小型のそれを指し、冬の季語である。]

 

岬山の綠竹にとぶちどりかな

 

[やぶちゃん注:「崎山」は「さきやま」と読んでいよう。「岬」とするからには海か湖での景と思われる。]

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