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2014/05/23

飯田蛇笏 靈芝 昭和十年(九十九句) Ⅲ

 

觀潮の帆にみさごとぶ霞かな

 

[やぶちゃん注:「みさご」タカ目タカ亜目タカ上科ミサゴ科ミサゴ属 Pandion のタカ類の総称。主に海岸に棲息し、好んで魚を捕食することから魚鷹(うおたか)の異名を持つ。漢字では「鶚」「雎鳩」と書く。和名は、高空から水中に突入して足で獲物を摑み取ることから「水さぐる(ミズサグル)」「水探(ミクサ・ミサゴ)」「水捜し(ミゾサガシ)」等の意とする説、水沙の際にいることから「水沙(ミサコ)」の意とする説、獲物を捕らえた際の水音に由来するという説等がある。]

 

かすみだつ漁魚の眞靑き帆かげかな

 

[やぶちゃん注:「漁魚」は「ぎよぎよ(ぎょぎょ)」か。]

 

かすみだつ林坰の日をただ行けり

 

[やぶちゃん注:「林坰」は「りんけい」と読み、郊外の意。]

 

陽の碧くむら嶺の風に燕來ぬ

 

下萌や白鳥浮きて水翳す

 

つゆとめし靑麥旭ざす地靄かな

 

八重雲に山つばき咲きみだれけり

 

鵯のゐてちるともなしに溪の梅

 

  昭和十年二月十八日午前十時半、溘焉と

  して長逝し給ふ坪内逍遙先生を悼み奉る。

 

聖逝けり雙柿舎の草靑むころ

 

[やぶちゃん注:「雙柿舎」「さうししや(そうししゃ)」と読み、静岡県熱海市水口町(みなぐちちょう)にある坪内逍遙終焉の屋敷。大正九(一九二〇)年から没する(享年七十六)までの晩年を過ごした。庭にカキの木が二本あったことから、早稲田大学での同僚であった会津八一により命名された。逍遥の没後は早大に寄贈されて現在も大学の管理下にある(以上はウィキ双柿舎に拠る)。]

 

貧農の煙りのうすき花の山

 

靴下の淡墨にしてさくら狩り

 

[やぶちゃん注:「淡墨」は「うすずみ」と読んでいよう。]

 

  動物園

 

花どきの空蒼凉と孔雀啼く

 

  武田鶯塘氏の訃音に接す、われは雲ふか

  かき山盧にこもりゐて。

 

雲しろむけふこのごろの花供養

 

[やぶちゃん注:「武田鶯塘」(たけだおうとう 明治四(一八七一)年~昭和一〇(一九三五)年)はジャーナリスト・俳人。本名、桜桃四郎(おと しろう)、桜桃は俳号。博文館で雑誌『少年世界』『太陽』等を編集、後に『毎日電報』『中外商業新報』等の社会部部長を歴任、俳句は尾崎紅葉の紫吟社に学び、後、俳誌『南柯』を発刊、主宰した。句集に「鶯塘集」(講談社「日本人名大辞典」に拠る)。]

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