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2014/07/06

飯田蛇笏 靈芝 昭和十一年(百七十八句) Ⅻ

 

かたぶきて陽のさす楢の宿雪かな

 

[やぶちゃん注:「宿雪」は「ねゆき」(根雪)と読ませていよう。]

 

積雪に夕空碧み雲の風

 

樺の雪幽らめて樅の巨陽いづ

 

[やぶちゃん注:「幽らめて」は「くらめて」と読んでいよう。]

 

凍花映ゆ鏡の罅(ひゞ)に年惜しむ

 

[やぶちゃん注:「凍花」は「いてばな」と読んでいよう。]

 

温室べなる水の凍光苣枯るゝ

 

[やぶちゃん注:「苣」キク目キク科アキノノゲシ属チシャ Lactuca sativa 。ちさ。レタス。]

 

月中の怪に射かけたる獵夫かな

 

夕濕める田廬の冬灯滿ち足りぬ

 

聖樹灯り水のごとくに月夜かな

 

凍揚羽翅のちぎれては梢より

 

手どりたる寒の大鯉光りさす

 

しろたへの鞠のごとくに竈猫

 

荒神は瞬きたまひ竈猫

 

   註。荒神は金神のなまり。

 

[やぶちゃん注:「金神」は「こんじん」と読み、方位神の一つであるが「荒神」でも分かる通り、荒ぶる神である。金神(荒神)信仰は西日本に多いが、甲府にも荒神堂が確認出来る。ウィキ荒神」によれば、『不浄や災難を除去する神とされることから、火と竈の神として信仰され、かまど神として祭られることが多い。これは日本では台所やかまどが最も清浄なる場所であることから、しだいに俗間で信仰されるようになったものである』とあるから、これは厨に祀られた荒神で、しかもそこにある荒神棚の実際の華燭などの「瞬き」というよりも、竈にもぐりこんだ猫の仕草や表情などに感じたイメージとしての「瞬き」で、蛇笏得意の鬼趣の句と私は読む。]

 

好色の書に深窻の冬來る

 

冬薔薇に土の香たかくなりにけり

 

毛糸編む牀に愛猫ゆめうつゝ

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