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2014/08/16

大和本草卷之十四 水蟲 介類 朗光(さるぼ)

【外】

朗光 似蛤蜊但形大而脣黑食沙故肉多砂王氏

彙苑又漳州府志作螂※八閩通志曰似魁蛤○

[やぶちゃん字注:「※」=「虫」+「晃」。]

今按サルホハアカヾヒニ似テ味ヲトレリ江戸ニ多シ又筑紫

ニ馬ノ爪ト云貝アリ朗光ノ類ナルヘシ

○やぶちゃんの書き下し文

【外】

朗光(さるぼ) 蛤蜊〔(がふり)〕に似る。但し、形、大にして、脣〔(くちびる)〕、黑し。沙を食す。故に肉に、砂、多し。「王氏彙苑」、又、「漳州府志」は螂※に作る。「八閩通志〔(はちびんつうし)〕」に曰く、『魁蛤(くわいがふ)に似る。』と。今、按ずるに、「さるほ」は「あかゞひ」に似て、味、をとれり。江戸に多し。又、筑紫に「馬の爪」と云ふ貝あり。朗光の類いなるべし。

[やぶちゃん注:斧足綱翼形亜綱フネガイ目フネガイ上科フネガイ科サルボウ(ガイ) Scapharca kagoshimensis 。フネガイ科アカガイ Anadara broughtonii と見た目がよく似ているが、サルボウはアカガイ並みには大きくならないこと(サルボウは養殖で七~八センチメートル程、アカガイは時に十五センチメートルに達する)、放射肋の数が三十二条内外とアカガイの四十二条内外と有意に異なるので、アカガイと並べれば、普通に視認しても疎密から判別出来る。なお、本書のみならず、現代の諸本でもサルボウの味をアカガイより落ちるとするが、これは人の好みである。私は刺身の場合、柔らかさと臭みがアカガイに比すとやや気になるが、茹でたり煮貝にするとアカガイに引けを取らない。

「蛤蜊」先の「蛤蜊」の注の冒頭を参照されたい。

「王氏彙苑」原文の□は「王氏」の下及び「彙苑」の上は開放である。明,の鄒道元編になる辞書「彙書詳註」の別名。

「漳州府志」既であるが再掲する。清乾隆帝の代に成立した現在の福建省南東部に位置する漳州市一帯の地誌。

「螂※」「※」の字は不詳。「ラウクワウ(ロウコウ)」と音読みするものと思われる。意味もお手上げ。

「八閩通志」明の黄仲昭の編纂になる福建地方の地誌。

「魁蛤」現代中国語でもアカガイを指す。

「馬ノ爪」現在でもサルボウの地方名として「ムマノツメ」というのが確認出来る。]

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