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2014/10/03

橋本多佳子句集「海彦」 長崎行(Ⅱ)

  長崎崇福寺三句

 

仏花としてアマリヽスの花八方向く

 

僧苑や咲く罌粟散る罌粟罌粟に充ち

 

  河間氏累代の墓あり

 

一族の墓乾く泉遠く遠く

 

[やぶちゃん注:「崇福寺」は「そうふくじ」と読む。ウィキ崇福寺」によれば、『長崎県長崎市にある黄檗宗の寺院。大雄宝殿と第一峰門は国宝建築である。興福寺・福済寺とともに「長崎三福寺」に数えられ』、寛永六(一六二九)年に『長崎で貿易を行っていた福建省出身の華僑の人々が、福州から超然を招聘して創建。中国様式の寺院としては日本最古のものである。福建省の出身者が門信徒に多いため福州寺や支那寺』と称せられたとある(但し、最後の部分には要出典要請が掛けられてある)。

「河間氏」は中国から渡来して帰化した唐通事河間氏(本姓は兪(ゆ)で「河間」は本邦での居住地名由来とされる)のことと思われる。

 因みに、芥川龍之介がこの寺で詠んだと推定される句がある。

 

  再び長崎に遊ぶ

唐寺(からでら)の玉卷芭蕉肥りけり

 

旧岩波版全集では、この句の注記として大正十三(一九二四)年九月刊の『百艸』に所収する「長崎日録」の大正十一(一九二二)年五月二十一日の条参照とある。以下に引用する。

 

五月二十一日

 古袷の尻破れたれば、やむを得ずセルの着物をつくる。再び唐寺に詣る。

       唐寺の玉卷芭蕉肥りけり

 

唐寺は唐四箇寺とも呼ばれ、中国様式建築の顕著な崇福寺・興福寺・福済寺・聖福寺の四寺があるが、これはその中で最も古いとされるこの崇福寺と私はみる。]

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