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2014/12/15

やぶちゃん版芥川龍之介詩集(PDF縦書版)

心朽窩新館に「やぶちゃん版芥川龍之介詩集」(PDF縦書版)を公開した。注のオスカー・ワイルド及びボードレールの詩以外はこちらの方がHTML版よりも遙かに読み易いと思う。ダウンロードされ、蔵書の端にお納め下さるならば、恩幸これに過ぎたるはない。

【2014年12月16日追記】

一部の衍字と新しい発見がありました。既にPDF版をダウンロードされた方は、済みませんが今一度、新しいものをダウンロードして下さい。私のソフトはしょぼくて文字編集が出来ませんので、注釈で対応していますが、特に以下の「雁皮」は「ガンピ」ではなく「岩菲」という発見(【追記】部分)は非常に大きなものですので、よろしくお願い致します。HTML版は直しました。

   戲れに⑵[やぶちゃん注:「戲にれに」と衍字を補正。]
 
汝と住むべくは下町の
晝は寂しき露路の奥
古簾垂れたる窓の上に
鉢の雁皮も花さかむ
 
[やぶちゃん注:底本後記によると、「心境」から、この詩までは元版全集の「月報」第八号の「編輯者のノオト」に『「心境」以下の今樣風の詩は全部、一つの帳面に清書されてあったものである。それらは大正十年頃のやうに思はれる。』とある、とする。「雁皮」はフトモモ目ジンチョウゲ科ガンピDiplomorpha sikokiana 。古く奈良時代から紙の原材料とされてきた。初夏に枝の端に黄色の小花を頭状花序に七から二十、密生させる。グーグル画像検索「雁皮の花」。【2014年12月16日追記】この注、実は昨日、『あの地味な花「雁皮」のを鉢植えにするというのは、如何にも変わった趣味だなあ』と内心思いつつ、書いていた。それが今日、芥川龍之介遺著・佐藤春夫纂輯「澄江堂遺珠」の最後に附されてある、同書の校正者で「校正の神様」の異名をとる神代種亮(こうじろたねすけ)の「卷尾に」という文章の中に、この詩(この詩は「澄江堂遺珠」に採られている)の「雁皮」について、これ『は事實から看て明かに「眼皮」の誤書である。雁皮は製紙の原料とする灌木で、鉢植ゑとして花を賞することは殆ど罕な植物である。眼皮は多年生草本で、達磨大師が九年面壁の際に睡魔の侵すことを憂へて自ら上下の目葢を剪つて地に棄てたのが花に化したのだと傳へられてゐる。花瓣は肉赤色で細長い。』と記しているのを見つけて(「罕な」は「まれな」と読み、「稀」と同義。「目葢」は「まぶた」)、目から鱗が落ちたのだった! これはジンチョウゲ科のガンピではなく、中国原産で花卉観賞用に栽培されるナデシコ目ナデシコ科の多年草である別なガンピ(岩菲(がんぴ)) Lychnis coronata であったのである! 茎は数本叢生して高さは40~90センチメートル、卵状楕円形の葉を対生させ、初夏に上部の葉腋に五弁花を開くが、花の色は黄赤色や白色といった変化に富む。グーグル画像検索「Lychnis coronataでその鮮やかな花を見られたい。これは確かに神代の言う通り、「雁皮」ではなく「岩菲」に違いない!

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