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2014/12/02

日本その日その日 E.S.モース(石川欣一訳) 第十五章 日本の一と冬 袴

M532

図―532 

 オビと長い袂とのある男の子の着物は、女の子の着物に似ていて、性を見別けるのには、いくらか時間がかかる。もっとも頭髪を見れば即座に区別出来ることは、いう迄もない。ハカマは割れたスカートの一種で、後方に短い、切目のない燕尾服の尾をさかさまにつけたような、固い附属物がありその両端から出た紐を前方で結ぶ。これはサムライの階級だけが着用することを許可されたのであるが、面白いことに、女学生も、サムライの娘であれば袴をはき得るので、時々学校へはいて行くが、そうなると、彼等を男の子と区別することが、容易でなくなる。袴はあらゆる点で、典雅で、また身につけやすい衣類である。図532は袴をはいた十四歳の男の子を示す。

[やぶちゃん注:「後方に短い、切目のない燕尾服の尾をさかさまにつけたような、固い附属物があり」男の袴の背後にある、後布の上辺に板や厚紙を入れた小さな台形を成す腰板(こしいた)のこと。]

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