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2014/12/25

日本その日その日 E.S.モース(石川欣一訳) 第十六章 長崎と鹿児島とへ 薩摩半島へ

 

 汽船は終日米を積み込んだ。米は如何にも日本らしい、筵の奇妙な袋に入り、艀(はしけ)で運ばれて来る。出帆が遅れるのを利用して、私は遠方の山々を写生した。肥後の全沿岸は、ここに出した若干の写生によっても知られる如く、極めて山が多い。それは火山性で、暗礁や、鋭い海角があるので、航海は非常に危険であるとされる。山の高さは四、五千フィートを出ず、沿海線に近いものは、恐らく千五百フィート乃至二千フィートであろう。私は汽船から見える山々の、かなり正確な輪郭図を描くことが出来た。

 

[やぶちゃん注:「四、五千フィート」約一二二〇~一五二四メートル。

「千五百フィート乃至二千フィート」約四五七~六〇九・六メートル]
 

M557_2

図―557

 

[やぶちゃん注:図557のabcは横に一枚に続くことを意味する記号(aの右端がbの左端に、bの右端がcの左端に接続)。上記三図の連続合成図を注の後で示した。]

558560_2

図―558[やぶちゃん注:上部の図。]

図―559[やぶちゃん注:中央の図。]

図―560[やぶちゃん注:下部の図。]

 

 海岸に沿うて航行するにつれて、山の景色の雄大なパノラマが展開した。南方へ下ると、多くの山は水際から直に聳えるらしく、その殆ど全部が火山性で、それ等の多くは煙を噴く火孔や、湯気を出す硫黄泉を持っている。図557を見る人は、山脈の大体の概念を得るであろう。薩摩の海岸に近づくと、山の景色は依然として継続するが、山は一層嶮しくなり、岸に近い岩は北方のものよりも更にギザギザしている。図558は薩摩の海岸にあるこれ等の山や岩の特性を示している。図559は南へ航行しながら近づいた野間崎で、鋸の歯のような尖端の、顕著な連続である。鹿児島湾の入口へ近づくのに、我々はこの岬を廻った。図560は薩摩の南端の海面から出ている、孤立した岩角を示す。

 

[やぶちゃん注:「野間崎」現在の鹿児島県南西部の薩摩半島から突出した野間半島の北西端の岬(南さつま市笠沙町(かささちょう)片浦)。笠沙岬 ともいう。野間半島の陸繋島で東シナ海に面する。九州の情報サイト「あじこじ九州」の野間岬で画像が見られる。

「図560は薩摩の南端の海面から出ている、孤立した岩角を示す」の表現からは、開聞岳を指すとしか読めないのであるが、山の形がおかしい。左手に突き出ている島もよく分からない。私の母の故郷は鹿児島で、開聞にも妻と登っているが、あの周辺の海側からの景観には暗いので、同定出来ない。図557の山々の同定も含め、識者の御教授を切に願うものである。モースは後の部分で開聞岳を紹介し、そこでスケッチ(図567)も示している。これが反対から遠望した開聞ならば、その旨をモースは書くであろうから、これはどうもやはり開聞岳ではないと考えられる。

 以下に図557をトリミングして主に稜線部分で一致させるように合成したものを示しておく。]

M557gousei_3

やぶちゃん合成557図

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