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2015/06/19

アリス物語   ルウヰス・カロル作 菊池寛・芥川龍之介共譯 (三) コーカスレースと長い話

 
 
     三 コーカスレースと長い話

 

 池の土手に集つたものは、ほんとに奇妙な格好をした者たちでした。――尾を引きずつた鳥だの、ベツタリと毛皮が身體(からだ)にまきついて居る獸たちで、みん々ずぶ濡れで、不機嫌な、不愉快らしい樣子をして居りました。

 勿論、第一の問題になつたのは、どうして元通りに、身體を乾かすかといふことでした。みんなはこの事に就いて、相談を始めました。しばらくする中(うち)、アリスは、自分がこの者達と、馴れ馴れしく話をしてゐるといふ事が、全く當り前のことのやうに思はれました。まるで、皆(みんあ)と小さい時分から、知り合だつたかのやうに。で、實際アリスは、ローリーと隨分長いこと議論をしました。とうとうローリーは不機嫌になつてしまつて、「わしはお前より年をとつてゐる。だからお前より、よく物を知つて居るに違ひないんだ。」と言ひました。しかしアリスは、ローリーの年がいくつだか知らないうちは、承知ができませんでした。ところがローリーは、自分の年を云ふことを、はつきりと斷りましたので、議論はそれつきりになつてしまひました。

 最後に、仲間の中(うち)で、幾分幅(はゞ)の利(き)くらしい鼠が言ひ出しました。「みなさん、坐つてわたしの云ふことを、聞いて下さい。わたしは直ぐに皆さんをよく乾かして上げます。みんなは、一人殘らず坐つて、大きな環をつくりました。そしてその眞中には鼠が坐りました。アリスは心配さうに、鼠をヂツと見て居ました。何故なら、早く乾かしてもらはないと、ひどい風邪でも引きさうで、しやうがありませんでしたから。

「エヘン。」と鼠は、勿體(もつたい)ぶつた樣子をしました。「皆さん始めてよろしいですか。これはわたしの知つて居るかぎりでは、一番干からびた面白くない話です。どうか皆さんかお靜かに――さて法王より許しを得たウリアム大王は、やがてイギリス人の歸順をうけたのであります。その時イギリス人は指導者を必要として居ました。そして專制と征服には、その當時馴らされて居りました。ヱドウヰンとモルカー、即ちマーシヤ及びノーザムブリアの兩伯爵は――。」

「うふ」とローリーは、身慄(みぶる)ひをして言ひました。

「一寸(ちよつと)伺ひますが。」と鼠は顏をしかめながら、しかし叮嚀に「君は何か言ひましたか。」

「いいえ。」とローリーはあわてて答へました。

「わたしはまた、何か言はれたと思つたのでした。」と鼠は言ひました。「では、先をお話しませう。ヱドウンとモルカー、即ちマーシヤ及びノーザムブリアの兩伯爵は、王のために宣言をしました。愛國者であるカンタべリーの大僧正、スタイガンド(Stigand)でずらも、それを適當なことと知りました――。」

「何を見つけたつて?」と鴨(かも)が言ひました。(英語で今の「知りました。」といふ言葉は、普通「見つけた。」といふ意味に、使はれるものだからです。)それを知つたのだ。」と鼠は一寸おこつて答へました。「勿論のこと、君は『それ』が、何のことだか知つて居るだらう。」

「わたしは自分で何か見つけるとき、『それ』が何であるか、よく分るんだよ。」と鴨が言ひました。

「大抵のところ、それは蛙か、みみずなんだよ。それで問題はだね、大僧正が何を見つけたかといふことだ。」

 しかし鼠は、此の間にかまはないで急いで話を續けました。「――エドガア・アスリングと一緒にウリアムに會つて、王冠を捧げることを、よいことだと知つたのでした。ウリアムの行ひは初めの中は穩(おだや)かでした。けれども、ノルマン人の無禮な――ねえ、どうです。お工合(ぐあひ)は。」と鼠はアリスの方を向いて言ひました。

「まだやつぱり、びしよびしよよ。」

とアリスは悲しさうな聲で言ひました。

「そんな話なんか、ちつともわたしを乾かしてくれないわ。」

「左樣な、場合には。」とドードーは、偉さうな風をして、立ち上りながら言ひました。「わたしは此の會議を延ぱすことを申し出ます。その理由は、一層有効なる救濟法を、直ちに採用せんかためであります。」

「英語で言つてくれ。」と子鷲(こわし)が言ひました。「わたしにや、今の長い言葉の意味が半分も分らないや。第一お前さんだつて分つて居さうもないね。」

 かう言つて子鷲は頭を下げ、うすら笑ひをかくしました。外の鳥たちは聞えるほど大きな聲で笑ひました。

「わたしが言はうとしたことは。」とドードーは、怒つた聲で言ひだしました。「われわれを乾かすためには、コーカスレースをやるのが一番いいといふことだつたのです。」

「コーカスレースつて、何のことですか。」とアリスが言ひました。そのことをアリスはひどく知りたいと思つた譯ではないのです。ただドードーが、あとは誰(たれ)か他(ほか)の者が、口を利くべきだとでも思つたやうに、一寸口をやすめたのに、誰も話しだす樣子が、見えなかつたからなのです。

 「ウン。」とドードーは言ひ出しました。「それを一番よく分るやうにする方法は、それをやつて見ることだ。」(みなさんの中、冬になつて、これをやつて見たいと思ふ人が、あるかも知れませんから、ドードーがやつて見せた通りを、お話する事にします。)

 まづドードーは、翰の形に競走場(きやうそうじやう)を仕切りました(「さうキチンとした輪の形でなくてもよい。」とドードーは言ひました。)それから伸間達を、仕切に沿うて、あちら、こちらに並べました。そして競走は「一・二・三よし。」の合圖なんかなしで、みんな思ひ思ひの時に走り始め、好きなときに止(や)めるのでした。それですから競走がいつ濟んだかなどといふ事は、一寸分わませんでした。けれども皆(みんな)が三十分かそこら走つて、もうすつかり身體(からだ)が乾いてしまひました。そのとき、ドードーか急に「競爭終り。」とどなりました。で、みんなはドードーの周りに集まつて、呼吸(こきふ)を切らせながら「だけど誰(だれ)が勝つたんだ。」と訊きました。

 この問にはドードーは、よほど考へなければ返事をすることができませんでした。それで長い間一本の指を額(ひたひ)にあてて、「これはシエークスピヤの畫像で、みなさんがよく見る姿勢です。)坐りこんで居ました。其の間(あひだ)他(ほか)のものは默つて待つて居ました。やがてドードーは、やつとかう言ひました。

みんなが勝つたんだ、だからみんなが賞品をもらふのだ。」

「では誰(たれ)か賞品をくれるのですか。」とみん々は一齊(いつせい)に訊きました。

「うん、あの子だよ無笥のこと。」とドードーは一本の指で、アリスを指(ゆび)ざしながら言ひました。そしてみんなは、直ぐにアリスの周圍に集まつて、あちらからも、こちらからも「賞品を、賞品を。」とワアワア言ひました。

 アリスはどうしてよいか、考へがつきませんでした。で、困りきつた揚句(あげく)、ポケツトに片手を突込んで、ボンボンの人つた箱をひつぱりだしました。(幸ひにもそれには鹽水(しほみづ)が人つて居りませんでした。)そしてこれを賞品として、みんなに渡しました。丁度一人に一つづつありました。

「だかあの子だつて、賞品を貰はなければならないよ。ねえ。」と、鼠が言ひました。

「勿論さ。」どドードーは、大層眞面目くさつて答へました。外には何がポケツトに入つて居ますか。」とアリスの方を向きながら、鼠に言ひました。

「指貫(ゆびぬき)だけ。」とアリスは悲しさうに言ひました。

「それをここへ釦渡し。」とドードーが言ひました。

「それからみんなは、最(も)う一度アリスのぐるりに、集まつてきました。それからドードーは、おごそかに指貫(ゆびぬき)をアリスに贈つて言ひました。「わたし達は、あなたがこの立派な指貫を、お受取り下さることをお願ひします。」この短い演説が終(す)むと、一同は拍手をしました。

 アリスはこの樣子を、隨分馬鹿らしいと思ひましたが、みんなが眞面目くさつた顏をして居るものですから、笑ふことも出來ませんでしたし、それに何も云ふことを考へつきませんでしたから、ただ一寸お辭儀をしたきりで、出來るだけしかつめらしい顏をして、指貫を受取(うけと)りました。

 さて、次にすることは、みんながボンボンを食ふことでした。このことはかなりの騷ぎを起して、ガヤガヤしました。何しろ大きな鳥はこれぢや味も分ら々いと言つて、ブツブツ不平を言ひますし、小さい鳥は喉(のど)につかへて、背中をたたいて貰ふ有樣でした。けれどもやつとその騷ぎも終(す)んで、みんなは車座(くるまざ)に坐つて、鼠にもつとお話しをして呉れと賴みました。

「お前さんは、身の上話をするつて約束したでせう。」とアリスが言ひました。「そして――あの、ネの字とイの字が、何故嫌ひだかつていふことをね。」とアリスはまたかおられやしないかと思つて、小さい聲で言ひました。

「わたしのお話は長い、そして悲しいものなんです。」と鼠はアリスの方を向いて、

溜息をつきながら言ひました。

「全く長い尾(しつぽ)だわ。」とアリスは、不審さうに、鼠の尻尾(しつぽ)を見て言ひました。

「けれどもそれが何故(なぜ)悲しいといふんですか。」〔英語で「おはなし」という言葉は「尻尾」といふ言葉と音が同じに聞えるのです。〕そして鼠がお話をする間も、アリスはその謎を一心(しん)に考へ解かうとしてゐました。ですからアリスの頭の中では、鼠のお話が一寸次のやうな風になりました。

 

  やま犬が、お家(うち)で

  會つた 鼠に

   いひました。

   「裁判遊びを二人

   でしようぢやないか。

     そしておれはおまへを

    訴へてやる――。」

    「うん、わたしは

     いやとは言はぬ。

     今朝はわしは

      仕事がないか

      ら裁判遊びを

      してもよい。」

      と鼠が言ひ

       ました。

       「ねえ、君

  陪審官もない

   判事もない

     そんな裁判は

    息が切れてしま

    ふ「だらうて。」

    「なにわたしは

     判事にもなつ

      たり、陪審官

       にもなつた

       りする。」

      と年をとつた

       ずるい犬

        は言ひまし

         た。「わしが

          ひとりで裁判

           をやつて

            お前に

             死刑の

              宣告をしてやる。

 

「お前は聞いて居ないな。」と鼠はきびしい聲で、アリスに言ひました。「お前は、何を考へて居るのだい。」

「ごめん遊ばせ。」とアリスは大層へり下つて申しました。「お前さんは、五番目の曲處(まがりめ)に來たんだつたねえ。」

「さうでない。」と鼠は強く大層怒つてどなりました。

「難問ね。」とアリスはいつも、自分を役に立てさせようと思つて、心配らしく周圍(まはり)を見ながら言ひました。「まあ、わたしにその難問を、解く手傳ひをさせて下さいな。」

「わたしはそんなことは知らんよ。」と鼠は立ち上つて、歩きながら言ひました。「お前はこんなつまらないことを言つて、わしを馬鹿にしてゐる。」

「わたしそんなつもりではなかつたのよ。」とアリスは可哀想にも、言ひ譯をしました。「けれど、あなたはあんまり怒りつぽいわ。」

 鼠は答へる代りに唸つた許(ばか)りでした。

「どうか戻つて來て、お話をすつかり濟ませて下さい。」とアリスは後(うしろ)から、呼びかけました。そして外のものも、一緒に聲を合せて言ひました。

「さうです、どうかさうして下さい。」けれども鼠は、がまんして居られないやうに、ただ首を振つただけで、前より足を早めて歩いて行きました。

「鼠君がここに留(とま)つてゐてくれないとは、全く殘念なことだ。」とローリーは、鼠が見えなくなると、直ぐさま溜息をして言ひました。この時、年をとつた蟹が自分の娘の蟹に言ひました。「ねえ、お前、これを手本にして、決して怒るものぢやないよ。」

「言はなくつてもいいわよ。母さん。」と若い蟹は少し怒つて言ひました。

「牡蠣(かき)の我慢強いのを眞似れば十分だわ。」

「家(うち)のデイナーがここに居ればよいんだけれど。」とアリスは大きな聲で、別に誰(たれ)に話しかけるともなしに言ひました。「デイナーなら、鼠をぢきに連れてかへるわ。」

「デイナーつて誰ですか、お聞かせいただけませんでせうか。」とローリーが言ひました。

 アリスは夢中になつて答へました。何しろこの祕藏の猫の事ときたら、いつでも話したくて、むづむづしてゐるのですから。「デイナーつて云ふのは、家(うち)の猫ですわ。そして鼠をつかまへるのが、お前さん考へにもつかない程に、隨分上手なのよ。それにまあ鳥を追つかけるとこなんか、本當に見せたいわ。鳥なぞ狙つたと思つてると、もう食べてしまつてゐる位(くらゐ)よ。」

 このお話は、伸間に大變な騷ぎを起させました。鳥の中には、あわてて逃げだしたものもありました。年をとつたみそさざいは、注意深く、羽(は)づくろひをしていひました。「わしはほんとに家(うち)に歸らなければならない。夜の空氣は喉(のど)をいためていけない。」すると金絲鳥(きんしてう)は、聲をふるはしながらで子供たちに言ひました。

「さあお歸り、寢る時刻ですよ。」いろいろと口實を作つて、みんな去つてしまひました。それでアリスが獨(ひとり)ぼつち遺(のこ)されてしまひました。

「わたしデイナーの事なんか、言はなければよかつたわ。」と悲しい調子で獨語(ひとりごと)を言ひました。「此處(ここ)では誰(たれ)もデイナーが嫌ひらしいわ。デイナーは確かに世界中で一番好い猫だと思ふんだけれど。まあ、わたしの可愛いデイナー、わたしまた、お前に會へるかしら。」さう言つてアリスは、又泣き始めました。アリスは大層淋しくて心細くなつたからでした。けれどもしばらくすると、遠くの方から、又もばたばたといふ小さい足音が聞えてきました。アリスは事によつたら、鼠が機嫌をなほして、お話をスツカリ濟ませに歸つて來たのではないかと思つて、熱心に上を見て居ました。

[やぶちゃん注:「ウヰリアム」「ヱドウヰン」の「ヰ」は総て拗音(小さな「ヰ」)である。

『「ごめん遊ばせ。」とアリスは大層へり下つて申しました。「お前さんは、五番目の曲處(まがりめ)に來たんだつたねえ。」

「さうでない。」と鼠は強く大層怒つてどなりました。

「難問ね。」とアリスはいつも、自分を役に立てさせようと思つて、心配らしく周圍(まはり)を見ながら言ひました。「まあ、わたしにその難問を、解く手傳ひをさせて下さいな。」』この部分、訳者はかなり苦労して訳している。やはりキャロル独特の同音異義による半可通の箇所で、原文は、

   *

"I beg your pardon," said Alice very humbly: "you had got to the fifth bend, I think?"

"I had not!" cried the Mouse, sharply and very angrily.

"A knot!" said Alice, always ready to make herself useful, and looking anxiously about her. "Oh, do let me help to undo it!"

"I shall do nothing of the sort," said the Mouse, getting up and walking away. "You insult me by talking such nonsense!"

   *

で、私が「アリス」を最初に読んだ福島正実氏の訳(昭和五〇(一九七五)年角川文庫刊)では、

   《引用開始》

 「ごめんなさい」アリスは恐れ入っていいました。「もう五番目の結びまできたんでしたね?」

 「結び(ノット)じゃない!」と、鼠は語気荒く、怒気ものすごくいいました。

 「結び(ノット)ですって!」と、いつでも人の役にたちたいと思っているアリスは、叫びながら、まわりを一心に見まわしました。「わたしが手伝って、ほどいてあげるわ!」

 「だれがそんなことをするもんか」と鼠が立ち上がって歩きだしながらいいました。「そんなくだらんことをいって、あんたは私をばかにしているんだ!」

   《引用終了》

 

と訳しておられる。失礼ながら、この訳でも今一つ、よく私には分からないのであるが、恐らくは、この“fifth bend”(五番目の曲折)、前の鼠のシュールな詩篇の山の折り返し数(角)を指している思われ(一九六六年版原文では左右に折り返しの山が多く見られる。但し、私の数える限りでは六つ目に入っている)、ところが鼠はアリスの言った意味がよく分からず、アリスがちっとも自分の詩を聴いてなかったことを批難し、“I had not!”、「いいや! 全然、違うぞ!」と言ったのだが、今度は天然のアリスが、この“not”を自分が言った“bend”の連想で“knot”(結び目/文芸作品の筋のもつれ/難問)と聴き違えてしまい、「何かが縺れちゃって困ってるのね! だったら、解きほぐすお手伝いをしてあげるわ!」とやらかしてしまい、それを聴いた鼠は、またも訳の分からぬ下らない駄洒落でからかわれたのだと憤慨、遂にはこの場を立ち去ってしまう、というシークエンスなのだろうと読む。]

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