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2015/06/24

日本その日その日 E.S.モース(石川欣一訳) 第十九章 一八八二年の日本 雅楽の笛の音

 我々は日本の宮廷楽師の吹奏する、最も驚く可き笛の音楽を聞いた。笛は竹で出来ていて、我国の横笛より余程大きく、穴の数も位置も我々のそれとは違っている。我々にとっては音色と音色との間の絶妙な対照が、うれしいものであった。音調は長く、そしてこの上もなく純であった。これは我々には啓示であった。我々の音楽では、人は調和によっての効果を得るが、日本の音楽には調和音は無く、諧調がある丈である。「聖パウロの聖劇楽」に於て我等の指揮者カール・ツェラーンは、「高きにいます神へ」の合唱の際、或る分節にある気持のいい最終音調を予期して、必ず特別に活発になる。

[やぶちゃん注:ここも原文を引いておく。

   *

We heard the most wonderful music of the flute by a Japanese court musician. The flute, much larger than ours, was made of bamboo, and the number and position of the openings were different from those in our flute. The enjoyment for us consisted in the delicious contrasts between note after note. The notes were long and of exquisite purity. It was a revelation to us. With harmony one gets these effects in our music, but in Japanese music there is no harmony, only melody. In the "Oratorio of St. Paul," our leader, Carl Zerrahn, always became specially alert in anticipation of a delicious terminal note in one phrase in the choral "To God on High."

   *

最早、我々にとっては“but in Japanese music there is no harmony, only melody.”という英文の方が遙かに理解し易くなっている。

「聖パウロの聖劇楽」メンデルスゾーンのオラトリオ「聖パウロ」。

「カール・ツェラーン」(一八二六年~一九〇九年)はドイツ生まれのアメリカ人フルート奏者にして指揮者で、特に合唱音楽、オラトリオでの業績が目覚ましい(英文ウィキ“Carl Zerrahn”に拠った)。

『「高きにいます神へ」の合唱』ElginChoralUnion 氏の動画“To God on High”で当該合唱曲を聴くことは出来るが、「或る分節にある気持のいい最終音調を予期して、必ず特別に活発になる」というのがどこを指しているのかは、私にはよく分からない。識者の御教授を乞うものである。]

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