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2015/07/23

日本その日その日 E.S.モース(石川欣一訳) 第十九章 一八八二年の日本 蠟燭と燭台

M635

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M636

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 日本の蠟燭は植物蠟で出来ていて、変種も多い。会津で出来るものには彩色の装飾があり(図635)、そのあるものの図柄は浮彫りになっている。燭心はがらん胴な紙の管である。燭台には穴の代りに鉄の鐖(かかり)が出ていて、燭心の穴にこの鐖がしっかりと入り込む。かかる燭台は、余程以前に無くなったが英国にもあり、Pricket 燭台として知られていた。蠟燭は上方に燭心がとび出て、そしてとがるように細工してある。この形が如何に経済的であるかは、燃えて短くなった蠟燭を台から外し、すこしも無駄にならぬように、新しい蠟燭の上にくっつける時に判る(図636)。普通の蠟燭は上から下まで同じ太さだが、上等な物の中には、上部の直径が他の部分に比して大分大きく、かくて長く燃え続けるのもある。殆どすべての人が家持って歩く提灯は、蠟燭を燃やす。図637・638及び639は、燭台の各種の形を写生したものである【*】。運搬用の蠟燭台もいろいろあり、そのある物は実に器用に出来ている。また蓋のついた竹筒もあるが、これで人は風呂敷包みの荷物の中へ蠟燭を入れて持って歩くことが出来る(図639は図638を畳んだところを示す)。

M637

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M638

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M639

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* セーラムのピーボディ博物館には、日本の燭台の大きな蒐集がある。そのある物は運搬用で畳むことが出来る。

[やぶちゃん注:「鐖」音は「キ・ケ・ゲ・ガイ」、訓では「かかり」「かま」、また「あご」とか「あげ」とも読む。もともとは釣針や銛或いは矢や槍の先端の部分に突起させている棘状の逆鉤(返し)を謂う語。ここは燭台の蠟燭を指すピン状の針を指す。

Pricket 燭台」英語の“pricket”は英和辞典を引くと、蠟燭を立てるための鋭利な金属の釘とある(原義に「二歳の雄鹿」とあり、もともとは若い牡鹿の角を指すか)。]

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