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2015/11/21

橋本多佳子 生前句集及び遺稿句集「命終」未収録作品(36) 昭和三十六(一九六一)年 二十三句

 昭和三十六(一九六一)年

 

息かけて何も為さざる手をぬくめる

 

[やぶちゃん注:この一句は『天狼』掲載分。二年後(昭和三八(一九六三)年)の亡くなる直前の年譜記載に、『右半身の麻痺障害増加』とあり、既にこの頃からそうした症状が出ていたものか。]

 

枝みかん枝柿ベッドいよいよ狭(せま)

 

[やぶちゃん注:前年の七月からの入院生活は、十二月十五日の退院で終わっているから、この句は位置的に見ても前年の入院中の詠である(但し、この年も九月の条に『身体の調子、悪くなる』とある)。以下の始めの方の四句ばかりも、季節から、前年末入院中のものとも思われる。]

 

仔猫かたまる日溜り落葉吹き溜り

 

婆婆恋や瞼に秋雨ざんざ降り

 

冬日雀しやべる嘴(くちばし)実にたのし

 

冬日浴触れれば蜂の生きてゐる

 

瘦身を起す爛々除夜の鐘

 

医家への道焼山が一夜に立つ

 

鬼追はれつゝ酒の香人の香吐く

 

鬼平らぎ節分月夜吾立てり

 

たゆたひて身につく雪一片の大

 

危を告げる鶯杣の一人仕事

 

干梅の熱きを天へ投げてうける

 

干梅の笊西の日に傾けよ

 

愛母におよばねど梅漬けて干す

 

道堰きてここにをどりの輪がめぐる

 

洗ひ髪ゆくところみなしづくして

 

手足恍惚顔なきをどりの衆

 

踊り唄太鼓が追うて月の空

 

ひとの眼も天もまぶしき鵙の朝

 

青き青き片足ばつた寝屋わけん

 

[やぶちゃん注:以上、『七曜』掲載分。]

 

夜の河を遡航エンジン冬来向ふ

 

こそかさと壁のごきぶり顔見知り

 

[やぶちゃん注:以上、『俳句』掲載分。多佳子、六十二歳。]

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