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2016/01/31

日本その日その日 E.S.モース(石川欣一訳) 第二十六章 鷹狩その他 (27) 矢立・墨壺

M765

――765

 

 矢立といわれる装置(図765)は、我国の万年筆の役目をつとめる。これは通常金属製で、筆を入れる筒があり、その上端にはそれと直角に、墨汁をひたした綿を入れる容器がついている。人は数個の字を書くに足る墨を、筆につける事が出来る。この様な品物で見受ける芸術的の細工は、刀の鍔その他の刀の金属的な装飾に比して、殆ど遜色が無い。意匠は数限り無くある。矢立は帯にさし込み、墨汁入が、それがすべり落ちることを防止する。大工は木造で、墨をひたした容器と、紐をまきつけた輪から成る道具を持っているが、紐はのばしたり、まき込んだりする時に、綿の中を通過するようになっている。紐の一端には錐がついていて、大工は紐を引き出し、錐を板にとめて、我国の大工が白墨の線を引くような場合、その紐をピンとはねて基線をつける。これははっきりした、黒い、継続性のある線をつけるから、我国の大工もこの道具を使用したら、よかろうと思う。

[やぶちゃん注:後半は墨壺の解説である。「錐」は原文“an awl”で突き錐(ぎり)・錐(きり)のことであるが、これは墨壺の糸の先に附いている「軽子(かるこ)」と呼ばれる木製の取っ手のついたピン状の固定器を指す。一応、「きり」と訓じておく。それにしてもモースにしてここにその墨壺のスケッチを配さないのは、あなた、如何にも残念だと思いますよね? はいはい! ちゃんと“Japanese Homes and Their Surroundings”の方に残しておますがな! をご覧あれ!]

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