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2016/03/30

和漢三才圖會卷第五十二 蟲部 土蜂

Yamabati

ゆすらはち

土蜂

 

蜚零 蟺蜂

馬蜂

【和名由須

 留波知】

 

本綱土蜂山谷穴居作房赤黒色最大螫人至死亦能釀

蜜其子亦大白

 

 

ゆすらばち

土蜂

 

蜚零 蟺蜂

馬蜂

【和名、由須留波知。】

 

「本綱」、土蜂、山谷〔に〕穴居して、房を作る。赤黒色にして、最も大〔きく〕、人を螫〔せば〕死に至る。亦、能く蜜を釀す。其の子、亦、大にして白し。

 

[やぶちゃん注:「蜂」の項に出た際には、ミツバチの一種として見たが、「能く蜜を釀す」という部分に目をつぶると(元が「本草綱目」だからこれに拘る必要はないと考えてよい)、体色といい、成虫個体も幼虫も有意に大きいことといい、人を刺せば、人が死に至るという記載は、もう、細腰(ハチ)亜目スズメバチ上科スズメバチ科スズメバチ亜科 Vespinae のスズメバチ類、特に本邦でなら、クロスズメバチ属クロスズメバチ Vespula flaviceps などを想起せざるを得ない。但し、同種は、ウィキの「スズメバチ」の「クロスズメバチ」によれば、体長は十~十八ミリメートルと『小型で、全身が黒く、白または淡黄色の横縞模様が特徴である。北海道、本州、四国、九州、奄美大島に分布。多くは平地の森林や畑、河川の土手等の土中に多層構造の巣を作り』、六月頃から『羽化をする。小型の昆虫、蜘蛛等を餌とし、ハエなどを空中で捕獲することも巧みである。その一方で頻繁に新鮮な動物の死体からも筋肉を切り取って肉団子を作る。食卓上の焼き魚の肉からも肉団子を作ることがある。攻撃性はそれほど高くなく、毒性もそれほど強くはないが、巣の近くを通りかかったり、また缶ジュース等を飲んでいる際に唇を刺される等の報告例がある。同属で外観が酷似するシダクロスズメバチ』(Vespula shidai)は、海抜約三百メートル以上の『山林や高地に好んで生息し、クロスズメバチよりもやや大きく、巣は褐色で形成するコロニーもやや大型になることが多い』とある。同属か、その近縁種の中国産の大型種か。なお、現在の日本で「土蜂」に近い「地蜂」という呼称は狭義には本クロスズメバチを指すことが多い。因みに、現行で「中華馬蜂」(上記の別名に出る。馬蜂というのは大きい形容というより、寧ろ、細腰のすらりとした形状に由来するようにも思われてくる。そういえば、図の形状もこれって、脚長蜂だべ!)という種がおり、中文サイトを見ると、これは本邦でも普通に見られるスズメバチ科アシナガバチ亜科Polistes属フタモンアシナガバチ Polistes chinensis を指す。調べると、刺されると相当に痛く(電撃的とある)、傷にも水泡が生じたりして侮れないようである。同様に「蜚零」で検索すると、中文サイトでは明らかにアシナガバチ然とした個体の写真が添えられてあったりもする。現行の和名ではズバリ、ツチバチ(土蜂)科 Scoliidae がおり、これは比較的大型の種が多く、黒地に黄・橙・赤などの斑紋を持ち、黒又は金色の剛毛で覆われるものの、この仲間は例のが地中のコガネムシ類の幼虫に産卵し、幼虫がこれを食べて発育する寄生蜂として知られるグループで、凡そこの記載条件からは遙かに遠いので除外される(しかし、ネット上の記載を見ると、これらを広義に「地蜂」と呼称している傾向が学術的な記載の中にさえ見られることも言い添えておく)。なお、なんともゆかしい「ゆすらばち」は現在では死語のようである。少し、哀しい気がした。]

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