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2016/06/01

芥川龍之介「侏儒の言葉」(やぶちゃん合成完全版 附やぶちゃん注釈) 大作

 

       大作

 

 大作を傑作と混同するものは確かに鑑賞上の物質主義である。大作は手間賃の問題にすぎない。わたしはミケル・アンヂエロの「最後の審判」の壁畫よりも遙かに六十何歳かのレムブラントの自畫像を愛してゐる。

 

[やぶちゃん注:大正一四(一九二五)年一月号『文藝春秋』巻頭に、前の「親子」全四章と「可能」「ムアアの言葉」、後の「わたしの愛する作品」の全八章で初出する。

 

・『ミケル・アンヂエロの「最後の審判」の壁畫』ミケランジェロ・ディ・ロドヴィーコ・ブオナローティ・シモーニ(Michelangelo di Lodovico Buonarroti Simoni 一四七五年~一五六四年)のシスティーナ礼拝堂の祭壇にフレスコ(fresco:生乾きの壁に顔料を水で溶いて絵を描き、壁の乾燥によって定着させる絵画技法。イタリア語の「新鮮な・生気ある」という形容詞に由来する)で描かれた壁画「最後の審判」は実に一五三四年から一五四一年まで七年をかけて描かれた。現世の終末に於いてキリストが再臨し、天使に囲まれたキリストが生前の行いによって人々の魂を裁いている情景をパノラミックに描き出した十三メートル七十センチ×十二メートルに及ぶ非常な「大作」である(主にウィキの「ミケランジェロ・ブオナローティに拠った)。私は修復前に見たが、全く感動することなく、ただ首筋を痛めただけであった。

・「六十何歳かのレムブラントの自畫像」ネーデルラント連邦共和国(オランダ)の画家でバロック期を代表する画家レンブラント・ハルメンソーン・ファン・レイン(Rembrandt Harmenszoon van Rijn 一六〇六年~一六六九年)は生涯多くの自画像を手掛けているが、「六十何歳かの」(一六六六年頃から没年まで)それとなると、逝去する一六六九年の作とされるこれか。

 

Rembrandt1669

 

因みに私は断然、一六五九年から一六六〇年の作(或いは一六六一年作とも)とされる、以下の白い帽子の自画像を殊の外、偏愛している。

 

Rembrandt1661

 

諸注は芥川龍之介が愛しているというレンブラントの自画像の同定すらしていない。そんな注は注の風上にも置けぬものと私は思うのだが、如何?]

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