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2016/07/03

芥川龍之介手帳 1―13 

《1-13》

badande Susanna

[やぶちゃん注:「badande」はスゥエーデン語で「水浴をする人」の意があり、後の「Susanna」から、これは「旧約聖書」の「ダニエル書」第十三章に加えられた「ダニエル書補遺」の三つの短編の内の一つである「スザンナ」の物語を指すことが判る。ウィキの「スザンナ ダニエル書によれば、『この物語では正当なヘブライ人の人妻が、性欲を持て余したのぞき屋によって、いわれのない告発をされる。人払いをして庭で水浴する美しいスザンナ(ヘブライ語ではショシャーナ)を』二人の『好色な長老たちが密かに見つめていた。彼女が家へ戻ろうとした時、長老たちは彼女の前に立ちはだかり、「我々と関係しなければ、お前が庭で青年と密会していたと告発する」と言って脅迫した』。『スザンナはこれを拒絶したために脅迫通り』、『逮捕され、ダニエルという青年が異を唱えた時には混乱の内に死罪に処されようとしていた。ダニエルが』二人の『長老から別々に詳細を尋ねると、スザンナがその下で恋人に逢っていたと主張する木の名前が一致しなかった』。一人目は『彼らが乳香樹(Pistacia lentiscus)の下にいたと言い』、二人目はカシの木『の下にいたと主張した。乳香樹(カンラン科の低木)とカシ(ブナ科の高木)では大きさに著しい違いがあり、長老たちが虚偽の証言をしている事はその場の誰の目から見ても明白であった。不正な告発者は処刑され、美徳が勝利を収めた』。『ギリシャ語のテキストにおけるダニエルの反対尋問のくだりには、長老たちが語った木の名前と「切る」「切り倒す」をかけた駄洒落が含まれており、これはこの短編がヘブライ語やアラム語のテキストには存在しなかった事の証明として挙げられた。しかし駄洒落に使用された単語は原語においても充分に響きが似通っていると主張する研究者もいる。アンカーバイブルは「yew(イチイ)」と「hew(切る)」、そして「clove(チョウジノキ)」と「cleave(切り倒す)」を用いて英語に置き換えている。また他の研究者は駄洒落はギリシアの翻訳者によって書き加えられたもので、原書には存在しなかったと主張する』。『ギリシア語のテキストは』二種類が『残存している』。『これらはダニエル書の部分と考えられ、旧約聖書稿本のダニエル書の冒頭に置かれた。ヒエロニムスは、この物語をヘブライ語聖書で見つける事が出来ないという指摘と共にダニエル書の最後に置いた。セクトゥス・ユリウス・アフリカヌス Sextus Julius Africanus は、これを除外した。ヒエロニムスはヴルガータを翻訳する際、この節を正典には含まれない寓話と見なした』。『彼の序論では「スザンナ」はダニエル書の原書のようにヘブライ語で書かれず、ギリシア語で書かれているため正典として認められない追加文書であると指摘されている。オリゲネスはこれを外典ではなく、何らかのユダヤの慣習により隠匿されたものと見ている。古い時代には物語に対するユダヤ人による言及が全く存在しない』。以下、「芸術におけるスザンナ」の項。この物語は一五〇〇年頃から『数多くの絵画に描かれてきた。著名な裸体の女性の絵を依頼されたためという可能性は少なからずある。物語を強調した構図もあれば、裸婦に焦点をあてた作品も存在する。例えばフランチェスコ・アイエツによる』十九世紀の『作品(ロンドン・ナショナル・ギャラリー)には長老たちは全く描かれていない』。『スザンナはウォーレス・スティーヴンズ(Wallace Stevens)による詩『ピアノを弾くピーター・クインス Peter Quince at the Clavier)』の主題となっている。この詩はアメリカの作曲家ドミニク・アージェント Dominick Argento とカナダのジェラード・バーグにより曲を付けられた』。『ヘンデル』は一七四九年に『英語のオラトリオ『スザンナ(Susanna)』を書いた。カーライル・フロイド(Carlisle Floyd)により書かれた』二十世紀の『アメリカ合衆国南部を舞台とするアメリカのオペラ『スザンナ』もこの物語に着想を得ている。但しハッピーエンドではなく、長老は実際にスザンナを誘惑する偽善的な旅の伝道者に置き換わっている』とある。]

 

St.Supplice

[やぶちゃん注:聖シュルピス。元は「Sulpitius the Pious」(?~六四四年)で東方正教会及びローマ・カトリック教会のフランスの聖人である(英語版ウィキをリンクしておく)。彼を記念するカトリック聖堂「サン=シュルピス教会」(Église Saint-Sulpice)はパリ六区にあり、ノートルダム大聖堂に次ぐパリ第二の大きさを持つ教会堂でフランスでも著名である。一六四六年にルイ十三世の王妃アンヌ・ドートリッシュの命により建築が開始されたが、完成は困難を極めた。ブリュメールのクーデターが起こる三日前には、ナポレオンの栄誉を祝う祝宴が七百人を集めて、ここで挙行されている。同教会には数々の芸術作品が収蔵されており、一八五六年に描かれたドラクロワのフレスコ画「天使とヤコブの闘い」「悪魔を撃つ大天使ミカエル」などがある。また、教会前にある広場にはヴィスコンティの「四人の枢機卿の噴水」がある(ここはウィキの「サン=シュルピス教会に拠る)。今一つ、「Societas Presbyterorum a Sancto Sulpitio」、「サン・シュルピス会」という一六四二年にフランスの神学者 J.オリエがパリのそのサン・シュルピスに創立したカトリックの教区付き司祭会が存在する。一六六四年にローマ教皇によって認可され、オリエが学んだ P.ベリュルの思想を中枢として神学校を経営し、司祭を育成している(ここは「ブリタニカ国際大百科事典」に拠る)とある。芥川龍之介がこれを記した意図が不明であるので可能性のある対象総てを列記しておいた。]

 

Reader 5

[やぶちゃん注:英語教則本と思われる。]

 

○起明堂(渡邊) 大滝町

[やぶちゃん注:不祥。龍之介が接点を持ちそうな区域では、海軍機関学校から神奈川県横須賀市大滝町がある。屋号であるが、私には書店のように見受けられる。]

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