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2016/08/15

譚海 卷之一 同國最上領山寺の事

同國最上領山寺の事

○同國最上領に山寺と云(いふ)あり。慈覺大師の開基の地にて致景の所也。七夕の夜、ふもの町近在より男女登山し、人家に宿し枕席(ちんせき)を共にす、新舊識をわかたず、大原のざこ寢といへる如し。又此奧最上川の邊にめたくた村といふあり、谷中二三十軒もある村也。この風俗も常に男女の差別なく、往來寄宿する事なり。めたくたは滅他無性(めつたむしやう)になどと云(いふ)詞(ことば)のごとしとぞ。

[やぶちゃん注:「同國最上領山寺」前項を受けて出羽国で、無論、「山寺」は現在の山形県山形市大字山寺にある天台宗宝珠山(ほうじゅさん)立石寺(りっしゃくじ)。古くは「りふしやくじ(りゅうしゃくじ)」と読んだ。

「七夕の夜、ふもの町近在より男女登山し、人家に宿し枕席を共にす、新舊識をわかたず、大原のざこ寢といへる如し」「新舊識をわかたず」老若男女僧俗(「識」は僧の謂いであろう)の区別なく。「大原のざこ寢」山城国の大原(現在の京都府東北部の広域地名)で節分の夜、同地区の江文(えふみ)神社(現在の京都市左京区大原野村町(おおはらのむらちょう)に現存)で男女が枕席をともにする民間習俗があった。同様のものは大和の十津川(現在の奈良県最南端に位置する吉野郡の十津川村)でもあった。底本の竹内利美氏の注に、『七夕の夜に性解放の習俗で、なお各地にその伝承があった』とある。所謂、八朔の祭りなどのように、期日は異なるけれども全国にごく普通に遍在したが、近代以降に悉く禁止されて廃されてしまった。個人ブログ「共同体社会と人類婚姻史」の中山太郎の「日本婚姻史」から~共同婚~☆8☆大原の雑魚寝とは?がよく蒐集されてある。参照されたい。

「めたくた村」不詳。]

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