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2016/11/13

白(假題)   尾形龜之助 (初出及び再録稿復元)

 

     (假題)

 

あまり夜が更けると

私は電燈を消しそびれてしまふ

そして 机の上の水仙を見てゐることがある

 

[やぶちゃん注:「電燈」は底本本文では「電灯」であるが、底本校異表では詩集稿は『電燈』となっており、それを採用した(正直、この秋元潔氏の「校異表」には幾つかの不審な(詩集稿の不備と言う意味に於いて)点がある。初出の昭和三(一九二八)年二月発行の『詩神』では、以下の通り。

   *

 

     (假題)

 

あまり夜が更けると

私は電燈を消しそびれてしまふ

たまたま机の上に水仙をさして置くことがある

床に入つて水仙を見てゐることがある

(何時までも眠らずにゐると朝の電車が通つてゐる)

 

   *

更に、本詩篇は十ヶ月後の同年十二月後の『詩と詩論』にも載るが、そこでは以下の如く、本決定稿にほぼ酷似した改稿がなされてある(冒頭の「あまり」がないこと、二連構成であること、「そして」の後の一字空けが異なる)。

   *

 

     白(假題)

 

夜が更けると

私は電燈を消しそびれてしまふ

 

そして机の上の水仙を見てゐることがある

 

   *]

 

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