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2016/12/18

(私はもう一度お前を見たい。)   リルケ 茅野蕭々譯

 本日より、茅野蕭々(ちのしょうしょう)訳のライナー・マリア・リルケ(Rainer Maria Rilke 一八七五年~一九二六年)の詩をランダムに電子化する。

 底本は二〇〇八年岩波文庫刊茅野蕭々訳「リルケ詩抄」(新字旧仮名遣)を用いたが、私のポリシーに従い、漢字を恣意的に正字化した。

 訳者茅野蕭々(明治一六(一八八三)年~昭和二一(一九四六)年)は本名儀太郎、ドイツ文学者で詩人。長野県諏訪郡上諏訪村(現在の諏訪市)生まれ。東京帝国大学独文科卒。昭和二(一九二七)年に刊行された「リルケ詩抄」はリルケの詩の纏まった邦訳詩集としては本邦初のものであった(底本は、原則、その「リルケ詩抄」の再現を基本方針としながら、後の昭和一四(一九三九)年に茅野が刊行した「リルケ詩集」を校合し、明確な誤字は訂正、さらに各詩の異同校注一覧が附されてある、非常に優れたテクストである)。死の前年、東京大空襲に遇い、顔面に火傷を負って翌年、失意のうちに脳溢血で急死している。言わずもがな、原作者も訳者もパブリック・ドメインであり、恣意的正字化をしてランダムに示すことで、底本の編集権を侵害しない(そもそも編集権は一冊丸ごと同じものを無断で刊行しない限り、侵害することはあり得ないと私は理解している)。

 詩題のないものは一行目を( )で仮題として出し、単発で電子化するので、「リルケ 茅野蕭々譯」を附した。

 

 

 (私はもう一度お前を見たい。)

           リルケ 茅野蕭々譯

 

私はもう一度お前を見たい。

古い菩提樹の並木のある庭苑よ。

さうして一番もの靜かな女と

神聖な池へ行きたい。

 

輝く白鳥らは誇らしげな容姿で

滑らかに光る水面をそつとすべり、

沈むだ町の傳説のやうに、

水底から浮ぶ蓮の花。

 

庭には私たちばかり、

そこには花は子供等のやうに立ち、

私たちは微笑み、耳傾けて待つてゐる。

そして互に訊ねない、誰をとは……

 

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