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2017/02/22

小穴隆一「鯨のお詣り」(92)「一游亭句集」(4)「田端」 /「鯨のお詣り」本文~了

 

 田端

 

 

 からたちの芽やいつしかにつくし草

 

 からたちは玉(たま)となるかや梅雨ぐもり

 

   一昔たちて大阪に人を訪ぬ

 白壁(しらかべ)はまぼし小皿(こざら)のわらびもち

 

 食(を)すも旅わらびもちなとひるさがり

 

   靑梅にて二句

    壜の中の皆二匹づゝなれば、どれが

   雌か雄かと言ひ、雌を容れておいては

   鳴かぬと言ひ切らる。

 おぞましく事(こと)たづねたり河鹿(かじか)どの

 

 旅立つや雨にぬれたる草ばうき

 

 今年の丈(たけ)のびきりつ葉鷄頭(はげいとう)

 

   雨の夜將棋盤を購ふ

 これはこれ獨り稽古の將棋盤

 

[やぶちゃん注:私は将棋の「金」「銀」の駒の動かし方も知らぬ輩であるが、恐らくは湿気を嫌う将棋板を雨の夜に買うというシチュエーションに既にして句の翳りがセットされているのではあろう。]

 

 山獨活(やまうど)を食(た)ぶる冥利の淸水(しみづ)哉

 

   東海道

 ひがん花(ばな)富士はかうべに晝の月

 

   三千院、寂光院へまゐる

 ひがん花殘りてぞあれ大原(おほはら)や

 

 白萩(しらはぎ)や目に須磨寺(すまでら)の昔かな

 

          昭和二年

 

[やぶちゃん注:クレジットは底本では二字上げ下インデントでポイント落ち。以上の以って「後記」を除いた「鯨のお詣り」の本文は終わっている。]

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