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2017/08/20

和漢三才圖會卷第五十三 蟲部 莎雞(きりぎりす)

Kirigirisu

きりきりす 絡緯 梭雞

      紡絲【爾雅翼】

莎雞

      【木利岐里須】

 

本綱【樗雞下云】莎雞居莎草間蟋蟀之類似蝗而斑有翅數重

下翅正赤六月飛振羽有聲人或畜之樊中

三才圖會云莎雞【又名梭雞】其狀頭小而羽大有青褐兩種率

以六月振羽作聲連夜札札不止其聲如紡絲之聲人家

養籠暖則數年居

△按莎雞青色者多褐色者少蓋褐【黃黒】色似麻油故俗名

 油莎雞【阿不良】聲最亮清爲珍養之樊中用甜瓜李或餳

 沙糖水冬亦能防寒則經數年其聲如言木里岐里須

 故名之一二聲而如鼓舌雌肥大善鳴

一種青色而尻有刺似帶劔者俗呼曰多知【大刀訓多知之謂乎】晝

不鳴夜鳴

    古今秋風にほころひぬらし藤はかまつゝりさせてふきりぎりす鳴

 

 

きりぎりす 絡緯〔(らくゐ)〕 梭雞〔(さけい)〕

      紡絲〔(ばうし)〕【「爾雅翼」。】

莎雞

      【「木利岐里須〔(きりぎりす)〕」。】

 

「本綱」【「樗雞」の下に云ふ。】、莎雞〔(きりぎりす)〕は莎草〔(はますげ)〕の間に居〔(を)り〕、蟋蟀の類〔なり〕。蝗〔(いなご)〕に似て、斑〔(ふ)あり〕、翅〔(つば)〕さ、數重〔(すうじゆう)〕有り。下の翅〔(つば)〕さ、正赤。六月、飛(とび)て羽を振(ふる)ひて、聲、有り。人、或いは之れを樊(かご)の中に畜(か)ふ。

「三才圖會」〔に〕云〔はく〕、莎雞【又、梭雞と名づく。】其の狀、頭、小にして、羽、大きく、青(あを)きと褐(きぐろいろ)の兩種有り。率(をほむ)ね、六月を以つて羽を振〔(ふる)〕はし、聲を作す。連夜(よもすがら)、「札札(ツアツア)」と止まず。其の聲、絲〔(いと)〕を紡(つむ)ぐ聲のごとし。人家、籠〔(かご)〕に養ひて、暖なれば、則ち、數年、居〔(を)〕る。

△按ずるに、莎雞は青色なる者、多し。褐色なる者、少なし。蓋し、褐【黃黒。】は、色、麻油に似たり。故に、俗、「油莎雞(あぶら)」と名づく【阿不良(あぶら)。】。聲、最〔も〕亮清〔(りやうせい)にして〕、珍と爲〔(な)〕し、之れを樊〔(かご)の〕中に養ふに、甜瓜(まくは〔うり〕)・李(すもゝ)或いは餳(しるあめ)・沙糖水を用〔ふ〕。冬も亦、能く寒を防げば、則ち、數年を經(ふ)。其の聲、「木里岐里須〔(きりぎりす)〕」と言ふがごとし、故に、之れを名とす。一、二聲で、舌〔(した)〕を鼓(う)つごとし。雌は肥大にして、善〔(よ)〕く鳴く。

一種、青色にして、尻に、刺〔(はり)〕、有り、劔を帶びたる者に似たり。俗、呼んで「多知」と曰〔(い)〕ふ【「大刀」を多知と訓ずの謂か。】。晝〔(ひ)る〕、鳴かず、夜、鳴く。

    「古今」秋風にほころびぬらし藤ばかまつゞりさせてふきりぎりす鳴く

 

[やぶちゃん注:現行では直翅(バッタ)目剣弁(キリギリス)亜目キリギリス下目キリギリス上科キリギリス科キリギリス亜科 Gampsocleidini 族キリギリス属 Gampsocleis で、青森県から岡山県に棲息するとするニシキリギリスGampsocleis buergeri 及び、近畿地方から九州地方を棲息域とするヒガシリキリギリスGampsocleis mikado の二種に分ける考え方が一般的である。以下、ウィキの「キリギリス」から引いておく。成虫の頭部から『翅端までの長さはヒガシキリギリス』で♂は二十五・五から三十六ミリメートル、♀は二十四・五から三十七ミリメートル、ニシキリギリスで♂は二十九から三十七ミリメートル、♀で三十から三十九・五ミリメートルと、♀『の方がやや大きい傾向がある』。『緑色を基調とする緑色型と、褐色を基調とする褐色型がある』。『翅の長さも個体群によって長短の変異がある。一般にヒガシキリギリスでは翅が短く側面に黒斑が多く、ニシキリギリスでは翅が長く黒斑は』一『列程度か、あるいは全くない。ともに触角は長く、前脚には脚の直径より長い棘が列生する。オスは前翅に発音器をもち、メスは腹端に長い産卵器をもつ』。『生育環境により緑色の個体と褐色の個体が生じる。若齢幼虫は全身が緑色で頭部が大きい』。「バッタとの比較」の項。

・体型が短くて体高が高く、脚と触角が長いのがキリギリスの特徴。

・耳に相当する音の受容体は前脚の中ほどにある(バッタは胸と腹の間)。

・♀の尾部にはバッタに比して目立って長く伸びた、刀のような産卵管が発達する。

・前の二対の脚にある棘状突起がキリギリスでは目立つ。

本種の『成虫は夏に現れ、草むらなどに生息して他の昆虫などを捕えて食べる。鳴き声は「ギー!」と「チョン!」の組み合わせで、普通は「ギー!」の連続の合間に「チョン!」が入る』。『真夏の河原や草原で鳴いている昆虫としてよく知られるが、山間部にも生息している。縄張りを持つため、複数の個体が密集して生息することは無い』。『危険を感じると、擬死により落下して落葉の下に潜ろうとしたり、茂みの深い方へ深い方へ、下へ下へと素早く逃げ進んでいく性質を持つ。無闇に跳びはねて草上に姿を曝したりすることは少ない。とりわけ』、♀は鳴かないため、『居場所を特定できず、採集には労苦を伴う。体色も緑と茶のまだらもようで、鳴き声はすれども姿は見えずということが多い。こちらが近づくと足音を聞いて鳴くのをやめるので見つけるのはむずかしい。捕虫に成功しても後脚が折れたり切れたりしやすく、また鋭い大あごで手にかみついてくるので注意が必要。このように臆病であるため、飼育下でもその環境に慣れるまではケースの蓋の裏などの物陰にすぐに隠れてしまう』。卵は三~四月に『地中で孵化、地上に脱出した初齢幼虫は、草本上で生活を始める。初齢では体が小さいため、おもにイネ科草本植物の種子や花粉を食べて成長するが、成長するにつれ、鱗翅目の幼虫や小型の他の直翅目なども捕食するようになる。共食いもする。自らの陣取っている草本を中心とする縄張りを持ち、侵入してくる同種同性個体及び他種に対しては激しく攻撃を仕掛け、可能なら捕食する。肉食は不可欠であり、動物性タンパク質を摂らなければ』、『幼虫はうまく成長できず、またメスは産卵に支障を来す。飼育下でも、幼虫に植物性の餌だけを与えていると、元気に見えても』、ある日、突然、『死亡するというパターンがよく見られる。削り節やドッグフード等を与えるとガツガツとむさぼり、腹部がパンパンに膨れあがる様子が観察できる』。『春から初夏にかけて、林縁のハルジオン、ヒメジョオン、タンポポ等の花上に静止している幼虫をよく見かけるが、彼らは花粉を食べつつ、訪花してくる他の昆虫を待ちかまえている』。『前脚と中脚に生えているたくさんのトゲは、そういった獲物をとらえて逃がさないための適応である』。『脱皮及び羽化には困難が伴い、特に長い後ろ脚を抜くのには時間を要し、脱皮完了には』一『時間位を要する。この間』、『風に晒されて失敗することや、同種含む肉食性の外敵に喰われて死亡する個体もいる。このため比較的風の少ない、外敵の目に付きにくい夜間を選んで脱皮をすることが多く、特に明け方近くによく行われる。脱皮の姿勢は』六『本の脚で草の茎などにぶら下がり、頭をやや斜め下に向けた姿勢になって行う。バッタやコオロギなどでは水平面でも行われるが、キリギリスは長い脚が災いして脱皮の姿勢が限られてくるようである』。脱皮後、暫くは、体が固まるまで、『じっとしているが、動けるようになると』、まず、『自分の抜け殻を食べる。これは』『栄養補給のためだといわれるが』、『別に食べなくても正常に成長する』。『オスは前翅をこすり合わせて「チョン・ギーッ」と鳴く。活発に鳴くのは』、概ね、『日照量の豊富な快晴時に限られ、日が陰ったり、夕刻以降は原則として鳴かない。鳴いたとしても不規則で、次の声を発するまで時間を』空ける。♀は『尾端の長大な産卵管を地面に突き刺して産卵する。キリギリス亜科』Tettigoniinae『の孵化のメカニズムは不明な点が多く、適切な温度の上下が適切な回数加わらないと休眠プロセスが完了せず孵化しない。また、孵化が産卵の翌年のことも有れば、最大』四『年後になることもある。これらの点と激しい共食いによって多頭飼育が殆ど不可能なことから、日本で伝統的に親しまれてきた直翅目昆虫でありながら、スズムシと違って累代繁殖飼育方法が確立していない』。『野生下の成虫の寿命は生活環境にもよるが、平均』二『か月程度である。遅くとも』十一『月には全ての野生個体が死亡する。ただ、良好な飼育下では翌年初頭まで生存することもある。老化した成虫は付節が壊死して垂直面歩行能力が失われ、オスは鳴き声も弱々しくなる』。『繁殖の終わった成虫は冬を越すことなく死んでしまう。童話『アリとキリギリス』では歌ってばかりで冬への備えを忘れるなまけ者に描かれるが、それなりの生をまっとうするキリギリスにしてみれば失礼な話かもしれない』。『キリギリスは古くから日本人によって観賞用に飼育されてきた歴史を持つ。古典『虫愛づる姫君』にも登場する(今日のコオロギとしてではなく、「バッタ」によく似た緑色の虫として)』。『いわゆる「虫売り」という行商ビジネスは江戸時代中期に確立するが、キリギリスはスズムシ、マツムシと並ぶ彼ら「虫売り」の代表的商品の一つであった。当時、コオロギ科以外で唯一商品価値を持つ「鳴く虫」であったキリギリスは竹製のカゴ「ギスかご」に入れて販売されており、そのカゴが縁側や店先につるされてキリギリスが鳴き声を響かせるのは、江戸の夏の風物詩であった』。『これらは江戸時代の文化というより江戸文化であり、現在でも昆虫マニア的動機付けではなく伝統的娯楽としてキリギリスを飼う風習が伝播継承されている地域は関東一円がおもであるという。従って、「ギスかご」に入れられ飼われてきたキリギリスは、ヒガシキリギリスということになる』。『ただ、狭い「ギスかご」に入れてキュウリやナスだけ与えるという伝統的飼育手法は拙劣というべきで、それらの野菜に含まれる最低限の水分により短期間生存させておくに過ぎなかった。長期飼育技術において古くからより進歩していたのは』寧ろ、『中国であり、穀類や小昆虫といったタンパク源を与えて晩秋までコンスタントに生存させることができていた』。『現在の日本では飼育技術も大幅に進歩し、プラスチック水槽を飼育ケースとし、野菜よりも穀類、イネ科草本の穂、観賞魚用のペレット、ドッグフード等を豊富に与え、飲み水も別途用意することで、長期間』、『キリギリスを健康に生存させることが可能になっている。とりわけメスは延命効果が顕著で、飼育環境が良好であれば、正月を迎えることすらある』とある。

 

「梭雞〔(さけい)〕」「梭」は「杼」とも書き、「ひ」と読んで、機(はた)織りの際に横糸を巻いた管を入れて、縦糸の中を潜らせる、小さい舟形の道具を指す。キリギリスはその鳴き声から、古くから「機織虫(はたおりむし)」「機織女(はたおりめ)」といった異名を有してきたが、ここに並ぶそれらも多くがそうした由来を感じさせる。

『「本綱」【「樗雞」の下に云ふ。】』「本草綱目」では、「蟲之二」の「卵生類」の「樗雞」の条に載っている。

「爾雅翼」南宋の羅願(一一三六年~一一八四年)が撰した(一一七四年頃)動植物事典。草・木・鳥・獣・虫・魚に分類されている。

「莎草〔(はますげ)〕」単子葉植物綱イネ目カヤツリグサ科カヤツリグサ属ハマスゲ Cyperus rotundus。乾地に生える多年草雑草。「スゲ」と名がついているが、同じカヤツリグサ科 Cyperaceae に属するスゲ属 Carex ではない。海浜の砂浜にも植生し、「浜菅」の名もこれに由来するが、実際には庭や道端で見かけることの方が多く、繁殖力・生命力ともに旺盛。

の間に居〔(を)り〕、蟋蟀の類〔なり〕。

「蝗〔(いなご)〕」四項後の「𧒂螽」で出る。直翅(バッタ)目バッタ亜目イナゴ科 Catantopidae のイナゴ類。

「翅〔(つば)〕さ、數重〔(すうじゆう)〕有り」不審。言わずもがなであるが、昆虫綱の内の大部分を含む有翅亜綱 Pterygota の昆虫の翅は総て四枚である。キリギリスの大きな♀個体などが、そんな風な印象を持たせたものか?

「樊(かご)」「樊」(音「ハン」)には籠・鳥籠の意がある。

の中に畜(か)ふ。

「札札(ツアツア)」知られた「古詩十九首」の「十」の冒頭はまさに、

 

迢迢牽牛星  迢迢(てうてう)たる牽牛星

皎皎河漢女  皎皎(かうかう)たる河漢の女(ぢよ)

纖纖擢素手  纖纖(せんせん)として素手(そしゆ)を擢(あ)げ

札札弄機杼  札札(さつさつ)として機杼(きぢよ)を弄す

 

である。「迢迢」は遥かに遠いさま。「河漢」は天の川。「札札」は先の「梭(ひ)」(ここでの「機杼」)を操る際に立つ音のオノマトペイア。現代中国音では「ヂァーヂァー」が近い。

「麻油」この場合は「褐色」であるわけであるから、胡麻油(現代中国語では「麻油」と言う)のことと考えてよいであろう。

「油莎雞(あぶら)」三字へのルビ。

「亮清〔(りやうせい)にして〕」東洋文庫版訳では『亮清(すきとおる)で』と意味訓的な変則ルビを附してある。

「甜瓜(まくは〔うり〕)」真桑瓜。双子葉植物綱スミレ目ウリ科キュウリ属メロン変種マクワウリ Cucumis melo var. makuwa

「李(すもゝ)」バラ目バラ科スモモ亜科スモモ属スモモ Prunus salicina

「餳(しるあめ)」汁飴。水飴のこと。

「沙糖水」砂糖水。

を用〔ふ〕。冬も亦、能く寒を防げば、則ち、數年を經(ふ)。其の聲、「木里岐里須〔(きりぎりす)〕」と言ふがごとし、故に、之れを名とす。一、二聲で、舌〔(した)〕を鼓(う)つごとし。雌は肥大にして、善〔(よ)〕く鳴く。

「刺〔(はり)〕」既に注した通り、♀の産卵管。なかなかに目立ち、確かに武士が大振りの太刀を佩いているかのように見える。

「秋風にほころびぬらし藤ばかまつゞりさせてふきりぎりす鳴く」「古今和歌集」の「卷第十九 雜體」の在原棟梁(むねやな ?~昌泰元(八九八)年:かの在原業平(天長二(八二五)年~元慶四(八八〇)年)の長男)の一首(一〇二〇番歌)、

 

   寛平御時(くわんぴゆあうのおほむとき)、后宮(きさいのみやの)歌合の歌

 秋風にほころびぬらし藤袴(ふぢばかま)つゞりさせてふきりぎりす鳴く

 

「寛平御時、后宮歌合」は宇多天皇の生母班子主催の歌合せで寛平元(八八九)年から五(八九三)年までに行われたもの。「ほころぶ」は秋風で藤袴(キク目キク科キク亜科ヒヨドリバナ属フジバカマ Eupatorium japonicum)の花の蕾が開いてしまうことに、織糸の結び目が解(ほど)けるの意を掛け、それを「きりぎりす」が「つづりさせ」(「ほころびを織り糸で刺し縫いなさい」)と鳴いているよ、と洒落たもの。但し、この「きりぎりす」は古典文学研究では本種キリギリスではなく、蟋蟀(コオロギ)とされる。]

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