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2018/02/28

栗本丹洲 魚譜 タウボコヱ (モヨウカスベ?)

 

Taubokoei

[やぶちゃん注:図版は国立国会図書館デジタルコレクションの「魚譜」からトリミングした。左端にあるのは、次の、同じエイ類の尾の末端で、本図とは関係ない。]

□翻刻

タウボコヱ

 

ガンキ

[やぶちゃん附記:地に書かれたキャプションは前の「タウボコヱ」だけなのであるが、画像を拡大して戴くと判るが、魚体上部にごく小さな付箋が逆さまに貼り付けられており、そこに、この『ガンキ』の文字を視認出来る。]

 

[やぶちゃん注:ちょっと迷ったが、これは軟骨魚綱板鰓亜綱ガンギエイ目 Rajiformes のガンギエイ類の中で、多くの和名が「~カスベ」と呼称されるガンギエイ科 Rajidae(二亜科二十六属二百三十八種を含む本目最大のグループであるが、その形態は多種多様である)の一種ではないかと思う。特に尾部の根元に多くの突起物を持つところが、ガンギエイ科 Rajinae 亜科コモンカスベ属モヨウカスベ Okamejei acutispina によく似ているように私には思われる。特に「国立研究開発法人 水産研究・教育機構」の「水生生物情報データベース」の「Okamejei acutispinaモヨウカスベ)」の画像と本図を是非、比較されたい。本種は文字通り、全身に広がる迷彩模様を特徴とする。「ぼうずコンニャクの市場魚介図鑑」の「モヨウカスベ」によれば、『関東の市場ではあまり見かけ』ず、『新潟や日本海の西部』で見かけることが多いとあり、『日本海側の市場でよく見かけるのが』、『本種とガンギエイ(Rajinae 亜科ガンギエイ属ガンギエイ Raja kenojei)の二『種ではないかと思う。市場や魚屋などでは切り身になっており、「かすべ」もしくは「かすっぺ」と呼ばれているものの』、『正体は未だ不明であるが、本種もそのひとつであると思う』とある。同種の詳細な記載は調べたところでは、椎名ブログの「モヨウカスベが最も生物学的に詳細であるので、必見である。但し、そこで椎名氏自身が、その観察対象(画像有り)とした個体を、モヨウカスベとするか、同じコモンカスベ属ツマリカスベ Okamejei schmidti とするか、識別が困難であるとされている(微弱な電流を感知する電気受容感覚器であるロレンチーニ瓶(器官)(Ampullae of Lorenzini:サメ類では頭部にあり(小さな孔が複数空いていて、その奥にゼリー状の物質が詰まった筒状の構造を持つ)、食物を探す際の一つの方法として利用しているが、ガンギエイ類では尾部にあって雌雄の交信に使われているという)の大きさによる識別が比較対象個体がないと難しいことによるとある)ので、或いは、本種の同定候補としては、それも挙げておくのがよいのかも知れない。ガンギエイ属 Raja の一般については、「西海区水産研究所」の「東シナ海・黄海のさかな」内のがよい。なお、ガンギエイは「雁木鱏」で、荒俣宏氏の「世界大博物図鑑2 魚類」(一九八九年平凡社刊)の「エイ」の項によれば、『尾にある短いとげの列を雁木』『(渡り鳥のガンの行列のようにぎざぎざの形をしたもの)にみたてたもの』とある。なお、ガンギエイ類の棘には毒はないとされる。

・「タウボコヱ」不詳。歴史的仮名遣だとすると、現代仮名遣では「トウボコエイ」となるか。孰れの文字列も検索に掛かってこないし、ガンギエイ類の地方名・流通名にも近似した呼称は発見出来なかった。当初、「タウボクヱ」で「倒木」かと思ったのだが、拡大して精査して見たが、どう見てもこれは「コ」であって「ク」ではない。お手上げ。

・「ガンキ」「雁木」。]

 

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