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2018/03/28

栗本丹洲 魚譜 〔無題〕(「銀ザメ」(ギンザメ或いはアカギンザメの♀)の同一個体再登場) / 栗本丹洲 巻子本「魚譜」~了

 

Saigonoginza

 

[やぶちゃん注:図版は国立国会図書館デジタルコレクションの「魚譜」から。これが掉尾の図である。なお、本図にはキャプションはない。本図は既に出た「銀ザメ」と同一種で(図はこちら)、そこで私は、額部の突起物ないからは決まり。また、側線が前半から中央にかけて小刻みに波打っているところからは

軟骨魚綱全頭亜綱ギンザメ目ギンザメ上科ギンザメ科ギンザメ属ギンザメ Chimaera phantasma

が同定候補となるのだが、尾鰭と区別可能な尻鰭がないという点と、棘の後ろが鋸状になっており、尾鰭の後端が糸状に著しく伸びるという点では

ギンザメ科アカギンザメ属アカギンザメHydrolagus mitsukurii

かとも思われ、後者の可能性が高いかも知れぬとした。先の無キャプションの図(そちらの注の最後も必ず参照されたい)と同じく、鞭状に細くなった尾部の「つ」の字みたような曲がりっぷりまで全く同じで、同一個体と考えてよい。但し、こちらは色がより濃いめで、多くのギンザメ類『「つ」の字』を並べてきた巻子本の最後の一枚として実に相応しいと私は思う

 以上を以って巻子本栗本洲「魚譜」の電子化注を終わる。実に楽しい電子化注であった。ツイッターではアメリカ人のギンザメ研究の専門家からも「いいね!」された。実に「いいね!」――

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