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2018/03/27

栗本丹洲 魚譜 〔無題〕(アズマギンザメの♂の同一個体の再登場!)

 

Tenguginzame2_2

 

[やぶちゃん注:図版は国立国会図書館デジタルコレクションの「魚譜」から。画像は頭部・体幹中心部・吻尖端と三つに分断されているため、合成した。なお、本図にはキャプションはない。しかし、その独特の形状から、本図は既に出た「天狗鯊」と同一種で、そちらで述べた通り、魚類学者の阿部宗明の同定によって、

テングギンザメ科アズマギンザメ属アズマギンザメ Harriotta raleighana 

ということになる。しかも! である! これ、それとは別個体ではないのだ! 細部を見ても、同一個体を別に描いたものとしか思えないのである! 参考までにそちらの図も下に並べて出す。

 

Tenguzame

 

 無論、彩色画であり、同一画(日本画の場合、描いた後に和紙を薄く剥がすことで、真筆画が二枚あることは例外に事実としてある)であろうはずはないのであるが、側線部分の内側や鰭の極微な形状や模写対象に当たった光の微妙な違いが纔かに感じられるだけで、現代なら、機械的な複写物(カラー・コピー)だろうと言われそうなほどに、酷似している実は、残る六個体のギンザメ類(途中に一枚だけエイの卵鞘が出、そこにはキャプションがある)も、どうも前に出たものと同一個体の模写のように思われるものばかりであり、或いは、そうした確信犯(ギンザメ・フリークである自身のメモリーとして、お気に入りのエやサメのコレクションとして集成した巻子本)で、キャプションなしと丹洲はした可能性が濃厚な気がしてくるのである。]

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