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2018/04/13

栗本丹洲自筆「蛸水月烏賊類図巻」 いとまき

 

いとまき

 

Itomakihitode

 

[やぶちゃん注:底本は国立国会図書館デジタルコレクションのこちらの画像を用いた。掲げた図も同じで、上下左右をトリミングしてある。キャプションは上記一行のみ。

 二個体ともに、

棘皮動物門ヒトデ綱アカヒトデ目イトマキヒトデ科イトマキヒトデ属イトマキヒトデ Patiria pectinifera

である。本邦では浅海で最も普通に見られるヒトデで、樺太・千島列島南部から日本沿岸及び黄海の潮間帯から水深三百メートルまで広く分布している。図の通り、五腕の個体が多いが、四・六・七腕、稀に九腕のものも見られる。腹面は概ね橙黄色であるが、背面は青藍から暗緑色の濃淡タイプが多く、中にはかなり薄い灰のものもおり、不規則な橙赤色の斑紋を有するものが多い。時に背面全面が朱赤色の個体もいる。サザエ・アワビ類の稚貝を食害するので漁業関係者からは嫌われるが、私は岩場で彼らを見つけると、何故か、ほっとするのを常としている。和名は糸巻に似ることに由来する。なお、例の磯野直秀氏の論文「日本博物学史覚え書XV」(『慶應義塾大学日吉紀要』(二〇一〇年十月発行)。PDFでダウン・ロード可能)の「衆鱗図」所収の図についての叙述部分に、「イトマキヒトデ」があり、加えて「ヌノメイトマキヒトデ」に同定した別個体が描かれているとあるが、これが「衆鱗図」からの転写図であるかどうかは、原画を見て見ないと何とも言えない。しかし、三崎周辺海域では潮間帯から水深数メートルまでの転石域や岩礁等で普通に採集される小型のヒトデ類である(マリンバイオ共同推進機構JAMBIO公式サイト内の解説に拠る)イトマキヒトデ科 Aquilonastra 属ヌノメイトマキヒトデ Aquilonastra bather は、ネット画像を複数見て見たが、間軸域の切れ込みがイトマキヒトデよりも遙かに深く、腕として丸く突き出ており、背面の表皮も通常のイトマキヒトデより遙かに粗いから、それを左上部の個体に同定することは私には出来ない。

 
 

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