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2018/06/19

栗本丹洲自筆巻子本「魚譜」 アカサギ (アカイサキ)

 

アカサギ

 

Akazagi

 

[やぶちゃん注:国立国会図書館デジタルコレクションのこちら(「魚譜」第一軸)の画像の上下左右をトリミングして用いた。これは正直、同定したくなくなるほど、丹洲にしては絵が拙い。全体の形状と「アカサギ」という名称から、何となく、何とはなしにイサキ(スズキ目スズキ亜目イサキ科コショウダイ亜科イサキ属イサキ Parapristipoma trilineatum)っぽいものが臭ってくること、背鰭の棘条部の先端を有意に黒くしようとした跡が窺えることなどが、せめてもの特徴か。「真っ赤なイサキはいねえしなぁ」と思いながら調べてみると、いや! いるんだよ! 「アカイサキ」が!

スズキ目スズキ亜目ハタ科ハナダイ亜科アカイサキ属アカイサキ Caprodon schlegelii

だ。しかも、「ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑」の「アカイサキ」を見ると、神奈川県三崎での呼び名に「アカイサギ」(「赤伊佐磯」で「伊佐磯」は「イサキ」のことである)があると書かれている。さらに「アカイッサキ」「アカイセギ」もあるとある。こうなると、これ、「アカサギ」への転訛は、もう半歩だ! WEB魚図鑑」の「アカイサキ」を見ると、『胸鰭が長い。尾鰭は湾入しない。雄の体側には黄色斑が多数あ』り、『眼の周辺に黄色線がある』が、『雌は赤みを帯びる。雄の背鰭棘部には黒色斑が』一『つある。雌には数個の黒色斑が背鰭から体側の背部にかけてある』とある。本図の胸鰭は長い。尾鰭の湾入は「WEB魚図鑑」の多数の画像を見ると、本図と同じものはある。本図がアカイサキのならば全体の赤い色は納得出来る(例えば写真と図を比較されたい)。また、解説にある通り、同種は背鰭の棘条部の先の方の間膜が有意に黒くなっている個体が見受けられ、これは本図の微かな特徴と類似しているように私には思われるのである。]

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