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2018/07/06

大和本草卷之八 草之四 鮫皮苔(サメノリ) (フダラク?)

 

【和品】

鮫皮苔 ヨコ五分許長二三寸靑色ナリ鮫皮ノ如クナル

 星多クシテ其處少高シ「經ノ紐」ヨリヨシ稀有ナリ

○やぶちゃんの書き下し文

【和品】

「鮫皮苔(サメノリ)」 よこ、五分許り。長さ、二、三寸。靑色なり。鮫皮のごとくなる星、多くして、其の處、少し高し。「經ノ紐」より、よし。稀有〔(けう)〕なり。

[やぶちゃん注:この名では判らぬ。しかし、

①名にし負う「鮫皮のごとくなる星、多くして、其の處、少し高」くなっていると叙述。

②全体は「靑色」(緑色?)を呈すること。

③『「經ノ紐」より、よし』(食って美味いの意であろう)という叙述から或いは紅藻植物門真正紅藻綱マサゴシバリ亜綱イソノハナ目ムカデノリ科マタボウ属キョウノヒモ Polyopes lancifolius との近縁関係があるかも知れないこと。

そう簡単には見つからないということは潮間帯下部以深に植生する可能性が高いこと。

などを頼りに図鑑や画像を見て行くと、有力な一つの候補として、私は

真正紅藻綱マサゴシバリ亜綱イソノハナ目ムカデノリ科タンバノリ属フダラク Pachymeniopsis lanceolate

に眼が止まった。「ふだらく」は「補陀落」ではなく(それに掛けた可能性はないとは言えないようには思うのだが)、田中次郎著「日本の海藻 基本284」によれば、『成熟してくると表面に胞子囊の集まりである大きな斑(ふ)が入ることが多い。そこから「斑(ふ)」だらけ」と呼ばれ、転じて和名がつけられた』とあり、同種は潮間帯下部から潮下帯を棲息域とする。さらに鈴木雅大氏のサイト「生きもの好きの語る自然誌(Natural History of Algae and Protists)」の同種のページを見て戴きたいのだが、上から四・五・六枚目の写真を見ると、はっきりと斑が見える。さらに、何となく鮫の皮っぽい感じがし、鮫肌っぽいブツブツさえ六枚絵目の右端には現認出来る。しかもこの六枚目の写真では、藻の一部が有意に薄緑を呈しているのが判り、田中次郎著「日本の海藻 基本284」の写真でも、薄緑と、かなり濃い青緑の斑(まだら)模様になった藻体写真が載るのである。無論、他の種で候補となりそうなものはまだあるけれど、私としては一つの候補を出せれば満足なので、これまでとする。よりよい同定種があるとなれば、是非、御教授あられたい。]

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