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2018/07/16

諸國里人談卷之四 嶋遊

 

    ○嶋遊(しまのあそび)

西國の海上に、𢌞船(くわいせん)、「夜沖掛(〔よ〕おきがゝり)」とて、沖中に碇(いかり)をおろして泊る事あり。深更におよんで、間近きに、一の嶋、出來〔しゆつらい〕して、樹木・民屋、立(たち)つらなり、行(ゆき)かふ人、あまたにして、商人(あきびと)の物賣〔ものうる〕躰(てい)など、髣髴と見ゆる。「いつの間にかは、磯ちかきに舩や寄(よせ)けん」とうたがふに、明(あく)れば、嶋はなく、渺々たる海原也。たゞ夢に見たるがごとし。これを「嶋の遊び」といへり。此事、多くはなし。稀の事也。案(あんず)るに蜃氣樓の類ひなるべし。

[やぶちゃん注:挿絵有り(リンク先は早稲田大学図書館古典総合データベースのの画像)。これこそ「蜃気楼」の別称にして、私の好きな語「海市(かいし)」そのものと言える。優れた蜃気楼考証サイト「小樽蜃気楼(高島おばけの不思議)」の「特異な名称」に本「島遊び」も挙げられてある。私はそこに挙げられてある古代ケルト人の「ファタ・モルガナ」(Fata Morgana:これ自体はイタリア語。アーサー王伝説の中で、魔術師で王の義姉モルガン・ル・フェ(Morgan le Fay)に由来し、fairy Morgan の意。イタリアのメッシーナ海峡(Strait of Messina)の蜃気楼がモルガンの魔術によって作られるという言い伝えがあったことによる)も好きな語だ。ファタ・モルガナは完全に絶望した人間にのみ見えるとも言われる海の蜃気楼なのである。]

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