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2018/08/27

栗本丹洲自筆巻子本「魚譜」 小タカノ羽 (ヒメクサアジ?)

 

小タカノ羽

 

Kotakanoha

 

[やぶちゃん注:国立国会図書館デジタルコレクションのこちら(「魚譜」第一軸)の画像の上下左右をトリミングして用いた。小さな図で、幼魚っぽい感じもしないでもない。しかし、これ、背鰭前部の軟条が異様に長く伸びているために、かえって同定に時間がかかった。標題名と体側の縞模様及び口吻が有意に飛び出ているところは、スズキ目タカノハダイ科タカノハダイ属タカノハダイ Cheilodactylus zonatus にそっくりなのだが、いろいろ調べてみたが、彼ら(幼魚を含む)にはこんな背鰭前部軟条突起は見受けられないようなのである。されば、他の種で似たものを探していたのであるが、これがなかなかいない。そうこうしているうちに、最後のアップから二十五日も経ってしまった。今日、改めて、軟状突起に特化して画像を調べていたところが、レアな種であるが、「これは?!」と思うものを見つけた。

アカマンボウ上目アカマンボウ目クサアジ科ヒメクサアジ属ヒメクサアジ Metavelifer mutiradiatus

である。「ぼうずコンニャクの市場魚貝類図鑑」の「ヒメクサアジを見ると、側偏して正円に近い楕円形を成すこと、背鰭前部の軟条が長く伸びることがよくこの図と似るのである。体側の縞が、生魚では、斜にならない横縞であるものの、かなりはっきりと見てとれるからでもあった(abyss_nyサイト「ダイビング魂」ヒメクサアジの写真を見られたい)。最初のリンクでは、棲息域を『大陸棚斜面域、海山、遊泳性』とし、本邦では『千葉県館山湾、伊豆大島』、『駿河湾(沼津)、和歌山県白浜、土佐湾、愛媛県深浦』の他、沖縄とし、『駿河湾、相模湾などでは希にとれる魚』とあるので、丹洲が管見したとしても、おかしくはない。但し、特異なY字の尾鰭の形が図ではぺろんとしたハゼ見たようで全く異なるのは、如何ともし難く、これだけでアウトな気もしたのだが、丹洲は正確な模写をしない傾向があるし、少なくともこの長い軟条は正確なのだろうと思い直し、取り敢えず、タカノハダイよりはこっちの方がまだマシという風に私は傾いたのであった。また、これ以上は私には探しようもなく、テクスト作業の中でのペンディングが長過ぎて、そろそろ限界(後がちっとも進まず、ここでポシャるのも厭)と判断した。悪しからず。よりよい同定種がおれば、御教授あられたい。]

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