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2019/01/26

和漢三才圖會卷第四十四 山禽類 鴞(ふくろふ) (フクロウ類)

 

Hukurohu_2

 

ふくろふ  梟鴟【音嬌】 流離

      鵩【音】   訓狐

 𩴂魂【𩴂字韻書無攷】

【音囂】

      【和名布

       久呂不

      一云佐介】

ヒヤ

 

本綱梟狀如母雞有斑文頭如鴝鵒目如猫目其名自呼

好食桑堪其少美好而長醜惡盛午不見物夜則飛行不

能遠飛長則食其母不孝鳥也故古人夏至𣩊之梟字従

鳥首在木上北方梟鳴人以爲恠南方晝夜飛鳴與烏鵲

無異家家羅取使捕鼠以爲勝猫也

肉【甘溫】可爲羹臛炙食古人多食之

孟康云梟食母破鏡食父破鏡者如貙而虎眼獸也【貙似獸狸】

                  寂蓮

 夫木物思へは木高き森にふくろふの苦しきかとも問人そなき

△按鴞形態皆似木兔但無毛角爾狀大於木兔小於鳶

 而尾短頭目如木兔而全體褐黒色有褐彪或白彪亦

 有脚脛色及傅毛亦如木兔晝伏夜出摯食小鳥

 似木兔而長如曰方伊方伊將霽如曰乃利須里於介

 將雨如曰乃里止利於介占以雨晴初若呼後若笑者

 是也雌者稍小而彪亦麤其聲如曰久伊久伊

 

 

ふくろふ  梟鴟〔(けうし)〕【音、「嬌」。】

      流離

      鵩【音[やぶちゃん注:欠字。]】

      訓狐

 𩴂魂〔(じゆうこん)〕

      【「𩴂」の字、韻書に攷〔(かう)〕無し。】

鴞【音、「囂〔(ガウ)〕」。】

      【和名、「布久呂不」。一に云ふ、「佐介〔(さけ)〕」。】

ヒヤ

 

「本綱」、梟、狀、母雞〔(めんどり)〕のごとく、斑文有り。頭、鴝鵒(ひよどり)のごとく、目、猫の目のごとし。其の名、自ら呼びて、好んで桑堪〔(くはのみ)〕を食ふ。其の少〔(わか)〕きときは美好にして、長ずと、醜-惡(みにく)きなり。盛-午(ひる)は物を見ず、夜は、則ち、飛行す〔れども〕遠く飛ぶこと、能はず。長ずれば、則ち、其の母を食ふ不孝の鳥なり。故に、古人、夏至に之れを𣩊(はりつけ)にす。「梟」の字、鳥の首、木の上に在るに従ふ〔はこの故なり〕。北方に〔て〕は、梟、鳴けば、人、以つて恠〔(あや)し〕と爲す〔も〕、南方に〔て〕は、晝夜、飛び鳴きて、烏-鵲〔(かささぎ)〕異なること無し。家家、羅(あみ)にて取りて、鼠を捕らしむ。以つて猫に勝〔(すぐ)〕ることを爲すなり〔と〕。

肉【甘、溫。】羹-臛(にもの)・炙(やきもの)に爲〔(な)〕して可なり。古人、多く、之れを食ふ。

孟康が云はく、『梟、母を食ふ。破鏡は、父を食ふ』〔と〕、破鏡とは貙〔(ちゆう)〕のごとくにして、虎の眼の獸〔(けもの)〕なり【貙は狸に似たる獸〔なり〕。】。

                  寂蓮

 「夫木」

   物思へば木高〔(こだか)〕き森にふくろふの

      苦しきかとも問ふ人ぞなき

△按ずるに、鴞、形(なり)も態(わざ)も、皆、木兔(みゝづく)に似たり。但〔(ただ)〕、毛角〔(うかく)〕無きのみ。狀、木兔よりも大きく、鳶より小〔さく〕して、尾、短く、頭・目、木兔のごとくにして、全體、褐黒色、褐(きぐろ)の彪(ふ)有り。或いは、白き彪も亦、有り。脚・脛の色、及び、傅(つ)いたる毛も亦、木兔のごとく、晝、伏し、夜、出でて、小鳥を摯(と)り食ふ。〔(よるな)〕く聲、木兔に似て、長し。「方伊方伊〔(ほいほい)〕」と曰ふがごとし。將に霽(はれ)んとすると〔き〕、「乃利須里於介(のりすりおけ)」と曰ふがごとし。將に雨〔(あめふ)ら〕んと〔するときは〕、「乃里止利於介(のりとりおけ)」と曰ふがごとし。〔されば〕以つて雨・晴を占ふ。初めは、呼ぶがごとく、後は、笑ふがごとしといふは、是れなり。雌は稍〔(やや)〕小さくして、彪も亦、麤(あら)く[やぶちゃん注:「粗く」。]、其の〔(よるな)〕く聲、「久伊久伊〔(くいくい)〕」と曰ふがごとし。

[やぶちゃん注:フクロウ目 Strigiformes(メンフクロウ科 Tytonidae(二属十八種・本邦には棲息しない)及びフクロウ科 Strigidae(二十五属二百二種)の二科二十七属二百二十種が現生)、或いはそのフクロウ科 Strigidae に属する種群、或いは種としては、フクロウ属フクロウ Strix uralensis がいる。まず、ウィキの「フクロウ目」から引く。『ミミズクと呼ばれるものも同じ仲間で、はっきりとした区別(分類学上の区別)はない。頭部の上方に突き出た耳のように見えるものを羽角(うかく)というが、羽角のない種をフクロウ、羽角のある種をミミズクと呼んでいる』。『南極を除く世界中に分布し、グリーンランドにまで生息している。日本には』十『種ほどが生息している』。フクロウは頭部を百八十度以上回転させることが出来ることが大きな特徴で、『両目が頭部の前面に位置しており、上下にも僅かにずれている』。『フクロウは遠目が利くが、逆に数十センチ以内の近い範囲ははっきりと見ることができない。瞳孔が大きく、弱い光に敏感な桿体細胞が網膜に多いため、夜目がきく(ただし』、『その代償として昼間は眩しすぎるため、目を細めていることが多い)』。フクロウの目の感度はヒトの百倍もあり、『他の多くの鳥類と異なり、両目が正面にあるため』、『立体視が可能で、静止していても』、『対象までの正確な距離を把握できる』。『両耳は、耳穴が左右でずれた位置に存在し、奥行きも違っている。左右非対称であることにより、音源の方向を立体的に認識することが可能になっている。また、パラボラ型の顔面の羽毛が対象の発するわずかな音を集め、聴覚を助ける役目をする』。『暗所に強い目と、驚異的な聴力がフクロウ目の夜間ハンティングを可能にしている』。『ワシのような形をしたくちばしをもつ』。『目の周囲を縁取るようにはっきりとした顔盤という羽毛が生えた部位がある。耳角と呼ばれる耳のように見える羽は耳ではなく、耳は顔盤のすぐ後ろに位置している。耳の位置は左右で異なっている』。『フクロウ目の羽毛は柔らかく、風切羽の周囲には綿毛が生え、はばたきの音を和らげる効果があるため、ほとんど音を立てることなく飛行できる』。『趾(あしゆび)のうち、いちばん外側の第』四『趾の関節が非常に柔軟で、多くの鳥類のような三前趾足(第』一『趾のみが後ろで前』三『本後』一『本)から対趾足(前』二『本後』二『本)に切り替えることができる』。『多くの種が夜行性で、フクロウ目は数少ない夜行性の鳥類(鳥類全体の約』三%『)の中で大きな割合を占める。肉食で小型の哺乳類や他の鳥類、昆虫などを鋭い爪で捕獲し』、『捕食する。一部には魚を捕食する種もみられる』。『単独またはつがいで生活する』。『種類によっては、刺激を受けると、外見上の体の大きさを変えるものもいる』。『フクロウ目は古くは、猛禽類として分類されてきた。カール・フォン・リンネは、タカ類・ハヤブサ類・モズ類と共にタカ目 Accipitres に分類した』。一九九〇『代のSibley分類では、現在のフクロウ目』Strigiformes『・ヨタカ目』Caprimulgiformes『・アマツバメ目ズクヨタカ科』Aegothelidae『の構成種を含めていた。彼らは狭義のフクロウ目とヨタカ目(ズクヨタカ科を含む)は姉妹群だとしており』、『それらを合わせた群の名称がフクロウ目となったのは命名規則のためである』。『フクロウ目とヨタカ目は夜行性・捕食性という生態が共通しており、頭骨にも共通点が発見された(』但し、『アマツバメ目』Apodiformes『とも共通である)』。二〇〇〇『年代前半までは、これらが近縁であるという説は、同じ目に分類するかどうかは別として』、『ある程度の支持を得ていた』が、二〇〇四年に、『夜行性に関連したAanat遺伝子の分析により、両目の夜行性は収斂進化』(convergent evolution:複数の異なるグループの生物が同様の生態的地位についた際、系統に関わらず、身体的特徴が似通った姿に進化する現象)『によるものだとされ』、『さらにそれに続く包括的な分子系統により現生鳥類全体の系統が明らかになると、両目の類縁性は否定された』。以下、「神話や伝承」の項。『カラスやミヤマガラスのほうが知能は高いが、フクロウは古代ギリシャでは女神アテナの従者であり、「森の賢者」と称されるなど知恵の象徴とされている』。『古代エジプトではヒエログリフの「m」の文字をフクロウを表すものとしたが、しばしばこのヒエログリフを復活と攻撃のために足の折れたいけにえのフクロウとして記述した』。『日本ではフクロウは死の象徴とされ、フクロウを見かけることは不吉なこととされていた。現在では、「不苦労」、「福郎」のゴロ合わせから福を呼ぶものとも言われている』。『青森県北津軽郡嘉瀬村(現・五所川原市)では、死んだ嬰児の死霊を「タタリモッケ」といって、その霊魂がフクロウに宿るといわれた』。『岩手県和賀郡東和町北成島(現・花巻市)ではフクロウを「しまこぶんざ」といい、子供が夜更かししていると「しまこぶんざ来んど」(フクロウが来て連れて行かれる、の意)といって威す風習があった』。『アイヌの人々は、シマフクロウを守護神コタンコロカムイとして、エゾフクロウ(フクロウの北海道産亜種)を猟運の神として崇めている』。『ホピ族(北アメリカの先住民)でもフクロウは不潔で不気味な生き物とされている』。二〇〇三『年にアメリカの教育委員会が多文化への対応のために児童の教科書のフィクションの項目を再調査したとき、北アメリカの先住民の文化によって従来の蛇やサソリに対するそれのように、フクロウに関する記述や問題を子供たちが怖がってテストが混乱しないように、フクロウについてのこれらの物語や問題を新しい教科書やカリキュラムから取り除かなければならないとの結論に達した』。『ヨーロッパでは学問の神、英知の象徴とされる』。『近年、アジアなどで食用や飼育、様々な用途で密輸され、摘発されるケースがある』。次にウィキの「フクロウ」から引く。これは種としてのフクロウ属フクロウ Strix uralensis について記載している。『学名の属名(Strix)はフクロウを意味し、種小名の(uralensis)はウラル地方を意味する』。『夜行性であるため人目に触れる機会は少ないが、その知名度は高く』、『「森の物知り博士」、「森の哲学者」などとして人間に親しまれている』。『木の枝で待ち伏せて音もなく飛び、獲物に飛び掛かることから「森の忍者」と称されることがある』。『スカンジナビア半島から日本にかけてユーラシア大陸北部に帯状に広く分布する』。『温帯から亜寒帯にかけての針葉樹林、混交林、湿地、牧草地、農耕地などに生息し、留鳥として定住性が強い』。『日本では、九州以北から、四国、本州、北海道にかけて分布する留鳥で、平地から低山、亜高山帯にかけての森林、農耕地、草原、里山』『などに生息する』。『大木がある社寺林や公園で見られることがある』。全長は五十~六十二センチメートル、翼開長は九十四センチメートルから一メートル十センチメートル、尾長は二十二~二十五センチメートル。『日本のフクロウ類ではシマフクロウ』(フクロウ科シマフクロウ属シマフクロウ Ketupa blakistoni:全長約七十一センチメートル)・ワシミミズク(ワシミミズク属ワシミミズクBubo bubo)・シロフクロウ(ワシミミズク属シロフクロウ Bubo scandiacus:全長約五十八センチメートル。繁殖期には北極圏に広く分布するが、冬は多くの個体がユーラシア大陸や北アメリカ大陸などの亜寒帯まで南下し、日本でも北海道でまれに見られる。鳥取県や広島県などや、さらに南でも記録されたこともある。日本での記録はほとんど冬だが、北海道の大雪山系では夏に記録されたこともある)『に次いで大きく』、お馴染みの『ハシボソガラス』(スズメ目カラス科カラス属ハシボソガラス Corvus corone:全長約五十センチメートル)『と同じ程の大きさ』である。『体重は』で五百~九百五十グラム、で五百七十~千三百グラム。尾羽は十二枚あり、『褐色の横斑があり』、『やや長く扇形』を成す。『上面は褐色の羽毛で覆われ、濃褐色や灰色、白い斑紋が入る。下面は白い羽毛で被われ、褐色の縦縞が入る。顔は灰褐色の羽毛で被われ、顔を縁取る羽毛(顔盤)はハート型。翼は短く、幅広い』。『翼下面は淡褐色の羽毛で被われ、黒い横縞が入る。雌雄同色』。『平たいお面のような顔で』、『頭は丸くて大きい』。『目は大きく』、『暗闇でも物がよく見えるように眼球が大きく発達し、眼球とまぶたの間に半透明の瞬膜があり、日中は眼球を覆い網膜を保護する』。『角膜は大きく盛り上がり、網膜細胞が発達している』。『目は、他の種類の鳥が頭部の側面にあるのに対して、人間と同じように頭部の前面に横に並んでいる』。『虹彩は黒や暗褐色』。『嘴は先端が鋭く、視野の邪魔にならないように短く折れ曲がっていて』、『色彩は緑がかった黄褐色。趾は羽毛で被われ』、『指が前後』二『本ずつに分かれていて』、『大きな指の先に鋭いかぎ状の爪が付いている』。『ミミズクにある羽角はなく』、『耳は目の横にあり、顔盤の羽毛で隠れている』。『幼鳥は全身が白い羽毛で被われる』。本邦には、

エゾフクロウStrix uralensis japonica(北海道・千島列島南部)

フクロウStrix uralensis hondoensis(本州北部。以前は「トウホクフクロウ」と和名呼称されていた)

モミヤマフクロウStrix uralensis momiyamae(本州中部)

キュウシュウフクロウStrix uralensis fuscescens(本州南部・四国・九州)

の四亜種が棲息する。『北の亜種ほど』、『体色が白っぽく、南の亜種ほど暗色である』。『単独またはつがいで行動』する。『夜行性で昼間は樹洞や木の横枝などで』、『ほとんど動かず目を閉じて休息している』。『夕方から活動を始めるが、日中に行動することもある』。『冬場の獲物が少ない時』『や強風や雨天が続いた場合は』、『昼間でも狩りを行ったり、保存した獲物を食べる。日中木の枝でじっとしている時にカケスなどの他の鳥に騒ぎ立てられて、他の場所へ逃げ出すこともある』。『森林内の比較的開けた空間や林縁部などの樹上で獲物を待ち伏せて』、『首を回しながら』、『小動物の立てる物音を察知し獲物を見つけると』、『羽音を立てずに』(『フクロウ類は羽毛が非常に柔らかく』、『初列風切羽の先が細かく裂けていることから』、『羽音を立てずに飛行することができる』)『軽やかにふわふわと直飛し獲物に近づく』。『足の指を広げて獲物の背中に突き立て、獲物を押さえつけて締め殺す』。目はヒトの十倍から百倍ほどの感度があると考えられており、『目で遠近感をつかめる範囲は』六十度から七十『度と広いが、視野は約』百十『度と狭く』(『他の種類の鳥は視野は約』三百四十『度と広いが、遠近感をつかめる範囲は約』二十四『度と狭い』)、『これを補うために首は上下左右約』百八十『度回り』、『真後ろを見ることができる』。『体を動かさずに首だけで約』二百七十『度回すことができる』。『発達した顔盤は小さな音を聞くアンテナとしての機能があり』、『左右の耳は大きさが異なり』、『位置も上下にずれているため、音源の位置の方向と距離を立体的に認識することができる』。『聴覚が発達しており、音により獲物の位置を特定し、雪の下にいる』野鼠『や地上付近のトンネル内を移動しているモグラやミミズを仕留めることができる』(但し、以上の「森林内の比較的開けた空間や……」からここまでは要検証が掛けられている)。『ヨーロッパ北部でのペレット』(pellet:猛禽類などが消化できないもの(羽・骨など)を吐き出した塊)『の内容物調査では主に小型哺乳類、鳥類、両生類が検出され、昆虫が含まれることは』二%『未満でまれという報告例がある』。二〇〇〇年に『発表された北海道での同一個体のペレットの内容物調査では主にタイリクヤチネズミ』齧歯(ネズミ)目ネズミ上科ネズミ下科ネズミ科ミズハタネズミ亜科ヤチネズミ属タイリクヤチネズミ Myodes rufocanus)『が検出され(81%)、次いでアカネズミ』(ネズミ科アカネズミ属アカネズミ Apodemus speciosus)『6.8%、ヒメネズミ』(アカネズミ属ヒメネズミ Apodemus argenteus)『4%、鳥類3.6%、シマリス』(齧歯目リス亜目リス科 Xerinae 亜科 Marmotini 族シマリス属シベリアシマリス Tamias sibiricus)『1.4%、ハントウアカネズミ』(アカネズミ属ハントウアカネズミApodemus peninsulae)『・ドブネズミ』(ネズミ科クマネズミ属ドブネズミ Rattus norvegicus)『・ヒメヤチネズミ』(ネズミ上科キヌゲネズミ科ハタネズミ(ミズハタネズミ)亜科ヤチネズミ族ヤチネズミ属ヒメヤチネズミ『Clethrionomys rutius0.4%ずつという報告例がある』。『日本でも昆虫を食べることはまれとされていたが』二〇〇九『年に発表された上賀茂試験地での調査では』六~八『月にかけて本種の周辺にカブトムシの成虫の死骸が多く散乱し、実際に飛翔中のカブトムシを本種が捕える様子が確認されたという報告例もある』。『この報告例ではメスの死骸の発見率が高く、卵を持ち』、『高栄養価のメスを選択的に捕食していた可能性が示唆されている』。二〇〇七『年に発表された富士河口湖町での人工巣内でのビデオ撮影および獲物の残骸から主にアカネズミ・ヒメネズミ・スミスネズミ』(ネズミ科ビロードネズミ属スミスネズミEothenomys smithii)『といったネズミ類(約79.7 %)、ヤマネ』(齧歯目ヤマネ科ヤマネ属ヤマネ Glirulus japonicus)、や『アズマモグラ』(食虫(トガリネズミ形)目モグラ科 Talpinae 亜科モグラ属アズマモグラ Mogera imaizumii)・『ヒミズ』(日不見:モグラ科ヒミズ属ヒミズ Urotrichus talpoides)・『ジネズミ』(トガリネズミ科ジネズミ亜科ジネズミ属ジネズミ Crocidura dsinezumi)『といった無盲腸類(トガリネズミ目』(食虫目 Soricomorpha))、『ニホンノウサギ』(ウサギ目ウサギ科ノウサギ属ニホンノウサギ Lepus brachyurus)『(哺乳類全体で約87.9%)、昆虫(約7.8%)、コガラ』(スズメ目スズメ亜目シジュウカラ科コガラ属コガラ Poecile montanus)『・コジュケイ』(キジ目キジ科コジュケイ属コジュケイ Bambusicola thoracicus)『・コルリ』(スズメ亜目ツグミ科 Luscinia 属コルリ Luscinia cyane)『などの鳥類(約1.7%)を捕食したという報告例があり、鳥類の比率が小さいのは夜行性の本種とは活動する時間帯が重複しないためだと考えられている』。『食性は動物食で、主にネズミや小型の鳥類』『を食べるが、モグラやヒミズなどのトガリネズミ目』、『モモンガ』(リス亜科モモンガ族モモンガ属モモンガ Pteromys momonga)や『リスといった小型の哺乳類』、『カエルなどの両生類、爬虫類、カブトムシやセミなどの昆虫なども食べる』。『最も多く捕食しているものが、丸呑みし易いハタネズミ』(ネズミ上科キヌゲネズミ科ハタネズミ(ミズハタネズミ)亜科 Arvicolinae)『の仲間の野』鼠類で、『ハタネズミ』類『は体長が約』十センチメートル、体重が三十~四十グラム『程度で、アカネズミやヒメネズミなどと比較して敏捷性が劣る』からであろう。『日齢が』二~四十五『日の巣立ち前のヒナの』一『日当たりの食餌量は』五十~二百グラム、続く日齢四十六~六十六『日の巣立ち後の幼鳥の食餌量は約』二百グラム、日齢六十六日『以上の若鳥を含む成鳥の食餌量は約』百グラムである。『捕獲した獲物を丸呑みし消化し、骨や羽毛などの消化できないものを塊(ペリット)として吐き出す』。『市街地近くの森林の少ない場所で巣営するものは、周辺をねぐらとするカワラバト』(我々が普通に「ハト」と呼んでいるハト目ハト科カワラバト属カワラバト Columba livia のこと)『やスズメ』(スズメ目スズメ科スズメ属スズメ Passer montanus)『を捕食したり、民家の屋根裏をねぐらとするアブラコウモリ』(哺乳綱翼手(コウモリ)目小翼手(コウモリ)亜目ヒナコウモリ上科ヒナコウモリ科 Vespertilioninae 亜科 Pipistrellini 族アブラコウモリ属 Pipistrellus亜属アブラコウモリ Pipistrellus abramus)『、飲食店付近ではドブネズミ、夜間に電灯や自動販売機の照明に集まる大型の昆虫などを捕食することもある』。『秋にはたくさんの』野鼠『を捕獲して皮下脂肪に蓄えて冬に備える』。『主に大木の樹洞に巣を作るが、木の根元の地上、地上の穴、屋根裏、神社の軒下や巣箱、他の鳥類の古巣などを利用することもある』。『フクロウが利用した巣穴には獣毛が混じったペリットが残っていることが多い』。二~四『月頃に、巣営地付近で夜になると』、『雌雄で盛んに鳴き交わす』。三~四『月頃に、巣穴に巣材を使わず』、『直接産卵を行う』。『白色の卵を』一~三日おきに二~四個産み、二十八~三十五『日の期間』、『メスが胸の羽根を開いて』四十『度の体温で抱卵する』。『卵は長径約』五・一センチメートル、短径四・二センチメートル、重さは五十グラムほどで、『白色無斑』。『卵が転がりやすい形状であるため、巣に小さな窪みを彫って産座を設ける』。『抱卵の期間に、オスは』一『日に』一、二『個体の獲物を捕獲し』、『鳴きながら巣の近くまで来て』、『メスに獲物を受け渡す』。『メスは獲物を丸呑みしてすぐに巣に戻る』。『雛へはオスとメスの両方がネズミなどを給餌する。メスは雛へ丁寧に餌を給餌し、雛たちは温厚で互いに争うことなく』、三十五~四十『日ほどで巣立つ』。『雛は孵化して』二『週間ほどで羽毛が生えそろって体温調整ができるようになり、餌を丸呑みできるようになる』。『この期間にオスが巣へ運ぶ餌の量が急激に多くなり、メスも巣内に留まり、餌を食いちぎって雛へ給餌を行い、巣内のヒナの糞を食べる』。『孵化して約』二『週間後には雛の餌の量が増えるため、メスも巣を離れて獲物を捕獲するようになる』。『孵化して』一ヶ『月ほどで巣立ち』、二~三ヶ月の間、『両親から狩りの訓練と受けたり』、『飛ぶ練習などを行い、その年の』、九~十一『月頃』、『親から離れて独り立ちする』。『雛は一度巣から出ると、もう巣には戻らない』。『雛に餌をちぎって与えるのはメスが行い、オスは獲物をメスに渡すと』、『また獲物を捕りに出かける』。『巣立ち後約』五十『日ごろに羽毛が生え揃い』、『若鳥となる』、『通常』、『一夫一妻制で』、『繁殖に成功したつがいは翌年』、『同じ巣を利用する傾向が強い』。『メスの平均寿命は約』八『年』(但し、二十年若しくは『それ以上生きるフクロウの個体がいることが知られている』)、三~四『年目から繁殖を始めることが多く』、五『年ほど繁殖を続ける』。「鳴き声」の項。鳴き声には成鳥で十四種類、幼鳥が四種類が『存在し、鳴き声は数キロメートル先まで届くことがある。 オスは十数秒おきに』、『犬が吠えるような低い音で』『で物悲しく鳴くことから、不吉な鳥とされることもある』「さえずり」は、『オスは「ゴッホウ ゴロッケ ゴゥホウ」と透き通った良く通る声でと鳴き、メスは低くかすれた』、『あまり響かない同様な声で鳴く』。『鳴き声を日本語に置き換えた表現(聞きなし)としては「五郎助奉公」』『や「ボロ着て奉公」』『「糊付け干せ」などがあるが、「糊付け干せ」に関しては「フクロウの染め物屋」という昔話が存在する』(以下、要約)。『昔々、あるところにフクロウが経営する染め物屋がありました』。『そこにカラスが目立つ色に着物を染めて欲しいとやってきたので』、『全身を真っ黒に染めてあげたところ、予想外の色にカラスは激怒し』、『以降』、『フクロウを見るなり』、『追いかけまわすようになりました』。『平地で暮らしていたフクロウは』、『カラスを避けるため、誰にも見られないよう』、『夜の森の奥深くで』、『ひっそりと「ホーホ、糊付け干せ」と鳴きながら営業をしているそうです』。「地鳴き」は『オスは「ホッ、ホッ、ホッ、ホッ……」、メスは「ギャーッ!、ギャーッ!」と鋭く濁った鳴き声で鳴く』。『和名は、毛が膨れた鳥であることに由来する、鳴き声に由来する』「昼隠居(ひるかくろふ)」(動詞ということか)『から転じたなどの説がある』。『異名として、不幸鳥、猫鳥、ごろすけ、ほろすけ、ほーほーどり、ぼんどりなどがある』。『古語で飯豊(いひとよ)と呼ばれていた。日本と中国では、梟は母親を食べて成長すると考えられていた』ため、『「不孝鳥」と呼ばれる』。『日蓮は著作において何度もこの点を挙げている』。『譬へば』、『幼稚の父母をのる、父母これをすつるや。梟鳥が母を食、母これをすてず。破鏡父をがいす、父これにしたがふ。畜生すら猶かくのごとし』(「 日蓮開目抄」)と言った感じである。『「梟雄」という古くからの言葉も、親殺しを下克上の例えから転じたものに由来する。あるいは「フクロウ」の名称が「不苦労」または「福老」に通じるため』、『縁起物とされることもある。広義にフクロウ目の仲間全体もフクロウと呼ばれている』。『繁殖に適した洞穴がある森林伐採により、個体数が減少している』。西洋では、専ら、ローマ神話の女神の手にとまる「ミネルヴァのフクロウ」で知恵の象徴とされ、「森の哲人」などとも呼ばれるが(私の妻は大のフクロウ好きで世界から集めたフクロウの飾りがそこら中にある)、『東洋では、フクロウは成長した雛が母鳥を食べるという言い伝えがあり、転じて「親不孝者」の象徴とされている。唐朝の武則天は政敵を貶める目的から』、『政敵の遺族の姓を「蟒」(ウワバミ、蛇の一種)と「梟」に変えさせている。「梟帥(たける)」は地域の長を意味する。「梟雄(きょうゆう)」は荒々しい人、盗賊の頭を意味する。獄門の別名を梟首(きょうしゅ)と言う。『その一方で』、『前述のように縁起物と』も『され、フクロウの置物も存在する。また、『ことわざの一つに「フクロウの宵鳴き、糊すって待て」というものがある。宵にフクロウが鳴くと明日は晴れるので洗濯物を干せという意味』だとある(「要検証」がかけられているが、少なくとも、良安の記載した「將に霽(はれ)んとすると〔き〕、「乃利須里於介(のりすりおけ)」と曰ふがごとし。將に雨〔(あめふ)ら〕んと〔するときは〕、「乃里止利於介(のりとりおけ)」と曰ふがごとし。〔されば〕以つて雨・晴を占ふ」とこの諺は一致する。『普段は穏やかでおとなしい気質であるため』、『人間から非常に親しまれている鳥であるが、繁殖期には雛を守るため』、『巣に近づく人間に対して攻撃的になる』。『巣に近づく人間に向かって飛びかかり、鋭い爪で目を攻撃して失明させたり、耳を引きちぎったりする事例がヨーロッパでは』(要検証がかけられてある)あるとある。『フクロウの主食がノネズミであることから、日本では江戸時代から畑に杭を打ってフクロウの止まり木を提供し』、『ノネズミの駆除に利用し、東南アジアでは田畑や果樹園の横に巣営場所を提供しノネズミ駆除に利用してい』ともあり(要検証がかけられてある)、『初列風切羽の外弁の縁ギザギザの鋸歯状の構造には消音効果があ』るともある(要検証がかけられてある)。なお、前項でも引いた、個人と思われるフクロウの総合サイト内の「古典」(よく渉猟されていて必見)」も是非、参照されたい。

 

「梟鴟〔(けうし)〕」「鴟梟」「鴟鴞」とも書き、「けうし(きょうし)」と読み、フクロウの別称であるが、以下に述べられている中国の母を喰らうという伝承から、「凶悪な者」を譬えて言う語としても生きている。

「流離」個人ブログ「tatage21’s diary」の「語源を考える〜『フクロウ(梟)』」に、堀井令以知編「語源大辞典」(一九八八年東京堂出版刊)の「フクロウ」を引いておられ、そこに、『ふくろ【梟】大言海──ふくろふノ約。日本釈名「梟、其毛フクルル鳥ナル故也」。るハろト通ズ。一説、ははくらふ也。梟は悪鳥ニテ、其母ヲクラフモノ也。ふハはは也、はトふト通ズ。らトろト通ズ。大言海ふくろふ──其鳴ク声ヲ名トスト云フ。浜名寛祐氏はいう──詩経の邶風の「流離之子」の毛伝に「流離は鳥也」とあり、爾雅の釈詁に「流は求也」とあるから、「流離」はクロと読める。陸機の詩疏に「関より而西は梟を謂って流離と為す」とあり、その流離(クロ)は集韻に「鵂鶹(クロ)は鳥也」とある鵂鶹(クロ)で、すなわちフクロである』とある(上記サイトは資料書誌もしっかりしており、必見)。母を食う悪鳥は永遠に流離せねばならない、漂泊の鳥だとでも言うのか。

「鵩【音[やぶちゃん注:欠字。]】」音「ホウ」。「本草綱目」によれば、「漢書」に基づく。呉音「ブク」、漢音「フク」であるが、現行ではこの訓読みは「みみずく」である。「文選」の賈誼「鵩鳥賦」が知られるが、そこにも「鵩似鴞、不祥鳥也」とあるから、これはもう、フクロウではなく、羽角のあるミミズクで前項に置くべき異名である。但し、次注も参照。

「訓狐」「本草綱目」によれば、唐の陳蔵器の薬物本草書「本草拾遺」(七四一 年成立)に基づく。しかし、「本草綱目」を見ると、

   *

時珍曰、鴞・鵩・鵂・鶹・梟、皆、惡鳥也。者、往往混註。賈誼謂鵩似鴞、藏器謂、鴞與訓狐爲二物、許慎・張華謂鴞鵩鵂鶹爲一物、王逸謂鵩即訓狐、陳正敏謂梟爲伯勞、宗謂土梟爲鴝鵒、各執一。今通攷據、幷咨詢野人、則、鴞・梟・鵩・訓狐、一物也。鵂・鶹、一物也。藏器所謂訓狐之狀者鵂鶹也。鴞卽今俗所呼幸胡者是也。

   *

面白くなるくらい、トンデモ大混戦となっている。則ち、陳蔵器は「鴞」(フクロウ」)と「訓狐」は別種であると言っているが、李時珍は「鴞」も「梟」も「鵩」も「訓狐」も全部、同一の種類であると結論しているのである。そうなると、「鵩」はミミズクなんだから、この「訓狐」もミミヅクということになるのだが、ここは実はミミズクが鳥類学的にフクロウ類であることを考えれば、分類至上主義の古典的本草家の言としては、この時珍のそれは現在の鳥類学レベルで科学的に正しいことを言っていることになることに気づくべきであろう。なお、本邦ではこの「訓狐」は古く「このはづく」の訓を当てており、そうなると、コノハズク属コノハズク Otus scops で、やはり「ミミズク」ということにはなるのである。

𩴂魂〔(じゆうこん)〕【「𩴂」の字、韻書に攷〔(かう)〕無し。】」割注は『「𩴂」という漢字につていは韻書には考察が施されていない』の意。中文サイトでも発音も意味もよく判らない。魑魅魍魎に習って、「重」の音で読んでおいただけのことである。しかし、何やら、まがまがしい雰囲気のある熟語で、いいね。

「佐介〔(さけ)〕」フクロウの古名。「日本国語大辞典」には「和訓栞」が「サケブの意か」とするとある。「叫ぶ」か。なるほどね。

「鴝鵒(ひよどり)」既に何遍も述べた通り、良安はこれを、

スズメ目ヒヨドリ科ヒヨドリ属ヒヨドリ Hypsipetes amaurotis

のつもりで、かくルビを振っているのだが、これは「本草綱目」の引用である以上、その場合はヒヨドリではなく、

スズメ目ムクドリ科ハッカチョウ(八哥鳥)属ハッカチョウ Acridotheres cristatellus

を指すと考えねばならないというのが私の結論なのである。因みに、東洋文庫版は独自の見解を持っており、これに『くろつぐみ』とルビする。則ち、

スズメ目ツグミ科ツグミ属クロツグミ Turdus cardis

とするのであるが、私は受け入れられない

「其の名、自ら呼びて」あたかも自分の名前を呼ぶかのように鳴いて、の意。「鴞」に良安が附した中国音なら「ヒヤウ」(実はこの「」の意味が私はよく判っていない。識者の御教授を乞うものである)だが、現代中国音ではこの「鴞」は「chī」(チィー)或いは「xiāo」(シィアォ)である。

「好んで桑堪〔(くはのみ)〕を食ふ」以上の通り、肉食で誤り

「美好」人好きのする美しい容姿。

「烏-鵲〔(かささぎ)〕」スズメ目カラス科カササギ属カササギ Pica pica

「羅(あみ)」鳥を獲るカスミ網。

「羹-臛(にもの)」野菜を或いは野菜を主として煮込んだスープは「羹」(音「コウ・カン」)、肉を或いは肉を主として野菜を加えたそれを「臛」(音「コク」)と呼ぶ。私はどうしても「あつもの」と読みたくなる。

「炙(やきもの)」「燒き物」。炙ったもの。

「孟康」生没年未詳(生年は二二〇年から二二六年の間)。三国時代の魏の人。「漢書」の注釈書「漢書音義」を書いた。

「貙〔(ちゆう)〕」「虎の眼の獸〔(けもの)〕」「狸に似たる獸」現代仮名遣で「チュウ」獣の名で、大きさは狗(く:イヌ・クマ・トラなどの小形種のものの子)ほどで貍(り:ヤマネコやベンガルヤマネコの類)のような紋様があるとする、「貙虎(ちゅうこ)」とも。「爾雅注疏」の「釋獸」に「貙似貍【疏:字林云貙似貍而大一名郭云今山民呼貙虎之大者爲貙豻……」と出、また「説文解字注」の「犬部の「」には「郭云今貙虎也大如狗文似貍」とある。以上は「K'sBookshelf 辞典・用語 漢字林」に拠った。

「寂蓮」「夫木」「物思へば木高〔(こだか)〕き森にふくろふの苦しきかとも問ふ人ぞなき」「夫木和歌抄」の「巻二七 雑九」に所収。校合済み。

「態(わざ)」仕草。

「木兔(みゝづく)」項「鴟鵂(みみづく)参照。

「毛角」同前。所謂、通称で「耳」と読んでいる突出した羽毛のこと。俗に哺乳類のそれのように「耳」と呼ばれるているが、鳥類には耳介はない。

「鳶」タカ目タカ科トビ亜科トビ属トビ亜種トビ Milvus migrans lineatus既出独立

「褐(きぐろ)」ルビは「黄黒」の意。良安は暗くくすんだ黄褐色をこう呼ぶのを好む。

「乃利須里於介(のりすりおけ)」晴れるから、服を洗って糊を張って乾かすに十分だから、今晩から糊を擦って作っておけ、の意。前のウィキの「フクロウ」からの引用を参照。

「乃里止利於介(のりとりおけ)」雨が降って糊り張り干しは出来ないから、糊擦りは止めておけ、の意。]

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