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2019/02/22

和漢三才圖會卷第三十七 畜類 黃明膠(すきにかは) (製品としての透(す)き膠(にかわ))

 

Sukinikawa

 

すきにかは 牛皮膠 水膠

      海犀膏

黃明膠

      【俗云須木尒加波】

 

本綱黃明膠牛皮膠也其色黃明但非阿井水所作耳

制作不精故不入藥用止以膠物耳而功用亦與阿膠彷

彿苟阿膠難得則眞牛皮膠亦可權用

△按膠所以連綴物令相黏著者也自中華來者色黃赤

 透明形如筭木者俗稱算木手卽黃明膠也爲上濁黒

 色而濕軟者爲下品如今日本多作之其黃明膠畫家

 墨匠用之濁黒膠木匠以粘物或賤墨中入用凡物膠

 繼者得水則堅近火則解

 

 

すきにかは 牛皮膠〔(ぎうひこう)〕

      水膠〔(すいこう)〕

      海犀膏〔(かいさいかう)〕

黃明膠

      【俗に云ふ、「須木尒加波」。】

 

「本綱」、黃明膠は、乃〔(すなは)〕ち、牛の皮の膠〔(にかは)〕なり。其の色、黃に〔して〕明〔か〕なり。但だ、阿井の水にて作る所に非ざるのみ。制作、精(くは)しからざる故[やぶちゃん注:製造法が粗雑であるので。]、藥用に〔は〕入れず、止(た)ゞ、物を膠(つ)く〔るに用ふ〕のみ[やぶちゃん注:接着するために使用するだけである。]。而〔れども〕、功用、亦、阿膠〔(あきやう)〕と彷彿〔(はうふつ)〕たり[やぶちゃん注:極めて酷似しており、殆んど変わらない。]。苟〔(いや)しくも〕、阿膠、得難きときは、則ち、眞〔(まこと)の〕牛皮の膠〔(にはか)〕も亦、權〔(か)〕り〔に〕用ふべし[やぶちゃん注:仮に使用してもよい(問題ない)。]。

△按ずるに、膠は、物を連〔ぎ〕綴り、相ひ黏〔(ねば)〕り著〔(つ)〕けしむる所以(ゆゑん)にして〔→の〕者なり。中華より來たる者、色、黃赤〔にして〕透-明(すきとほ)り、形、筭木〔(さんぎ)〕[やぶちゃん注:「筭」は「算」の異体字。]のごとき者〔にして〕、俗〔も〕「算木手」と稱す。卽ち、「黃明膠」〔にて〕、上と爲す。濁〔れる〕黒色にして濕めり〔て〕軟かなる者、下品と爲す。如-今(いま)は日本にて多く、之れを作る。其の「黃明膠」は、畫家・墨匠、之れを用ふ。「濁黒膠〔(くろにかは)〕」[やぶちゃん注:私の勝手な当て訓なので注意。]は、木匠、以つて物を粘(つ)く〔に用ひ〕、或いは、賤墨(やすずみ)の中に入れ用ゆ。凡そ、物、膠にて繼〔(つ)〕ぐ者、水を得れば、則ち、堅く、火に近〔づくる〕ときは、則ち、解〔(と)〕く。

[やぶちゃん注:冒頭の「本草綱目」が言っているように、謂わば、これは、「シャンペン」(フランス語「Champagne」の英語読み。正しくは地名と同じで、そのまま「シャンパーニュ」が正しい)と「スパークリング・ワイン」(Sparkling wine/フランス語:Vin effervescent/カタカナ音写:ヴァン・エッフェルヴェソン))の違いみたようなもので、阿膠(あきやう・にかは)(製品としての膠(にかわ))が、現在の山東省聊城市東阿県内で、定められた手法で、当地の特殊な井戸水を以って製造・精製された膠のみが「阿膠(あきょう)」であり、それ以外の場所で、以下に優れた技術で製造・精製しても、それはあくまで「黃明膠(コウメイキョウ/すきにかわ)」と呼んで、厳然と区別し、常に「阿膠」こそが最上の膠であるというのである。

「筭木〔(さんぎ)〕」「算木」は本来は「卦 () 木」とも称した、中国や日本で易によって占いをする際に用いた道具を指す。筮(ぜい)によって占い出された陰・陽の爻(こう)を筆録する代りに用いられる、長さ九~十センチメートルほどの細い木製の角柱で、角の一面の中央部に溝を附けておき、溝のない二面が陽、溝のある二面が陰を表わし、六本で一卦を成すようになっている。但し、本邦では近世、別に、実際の和算で使う計算用具もかく呼んだ。その場合は、長さ約四センチメートル、約五ミリメートル角の木製の棒で、赤と黒に塗り分けられ、赤は正数、黒は負数を表わした。ここは寺島の評言部分であり、良安は本来の正式なそれをイメージして言ったとしても、後者で解釈する読者が後代には多かったと考えられる。]

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