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2019/04/15

和漢三才圖會卷第三十八 獸類 獾(くわん) (同じくアナグマ)

Kan

 

 

 

くはん  狗獾 天狗

      狟【獾同】

【音歡】

 

ハアン

[やぶちゃん注:「くはん」はママ。歴史的仮名遣では「くわん」である。]

 

本綱獾【狗獾】貒【豬獾】二種相似而畧殊似小狗而肥尖喙

矮足短毛深毛褐色其皮可爲裘領食虫蟻瓜果

三才圖會云獾與貉同穴居獾之出入以貉爲導其皮可

以禦風

 

 

くはん  狗獾〔(くくわん)〕

     天狗〔(てんく)〕

     狟〔(くわん)〕【「獾」と同じ。】

【音「歡」。】

 

ハアン

 

「本綱」、獾【狗獾。】〔と〕貒〔(み)〕【豬獾〔(ちよくわん)〕。】〔は〕、二種、相ひ似て、畧(〔ほ〕ぼ)〔同じくするも〕殊なり〔→殊(ことな)ることあり〕[やぶちゃん注:少し違った部分がある。]。小〔さき〕狗〔(いぬ)〕に似て、肥え、尖りたる喙〔(くちさき)〕、矮〔(ちいさ)〕き足、短き毛〔→尾〕[やぶちゃん注:原典の「本草綱目」に従い、訂した。]。深き毛、褐色。其の皮、裘〔(かはごろも)の〕領〔(えり)〕と爲すべし。虫・蟻・瓜・果〔實〕を食ふ。

「三才圖會」に云はく、『獾と貉と、穴を同じうして居〔(を)〕る。獾の出入、貉を以つて導(みちびき)と爲す。其の皮、以つて、風を禦〔(ふせ)〕ぐべし』〔と〕。

[やぶちゃん注:先の「貒」で示した如く、これも食肉目イヌ型亜目クマ下目イタチ小目イタチ上科イタチ科アナグマ属アジアアナグマ Meles leucurus(ユーラシア大陸中部(中央部を除く)に広く分布)の異名に過ぎないと考える。

「天狗〔(てんく)〕」「三才図会」を見ていたら、「天狗」という別種がおったで?!ここの右頁。国立国会図書館デジタルコレクションの画像)。それによれば、「陰山に獣がおり、形状は狸に似て、首が白い。名付けて「天狗」と言う。蛇を食う。其の啼き声は猫のようである。これを身に佩びていれば、凶事を防ぐことが出来る」とあるね。

『「三才圖會」に云はく……』「狗獾」で、ここの左頁(同前)。]

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