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2019/05/08

(題不明) 正暉(伊良子清白) (現在確認し得る彼の最も古い十五歳の時の詩篇)

[やぶちゃん注:以下、底本の二〇〇三年岩波書店刊平出隆編集「伊良子清白全集」第一巻の「未収録詩篇」の電子化に入る。この「未収録」というのは、明治三九(一九〇六)年左久良書房刊の伊良子清白の唯一の単行詩集「孔雀船」(リンク先は私のサイト内の初版本全電子化)と、清白生前に彼自身の校閲に成る昭和四(一九二九)年新潮社刊「現代詩人全集 第四巻 伊良子清白集」の孰れにも収録(再録が殆んどであるが、推定で後者には新録(未発表で新潮社版に載せた詩篇)が含まれるものと思われる)されなかったものを、平出氏が編年順に載せたものである(但し、一部の、改変して上記二書に載せた原型詩篇については、既に本ブログ・カテゴリ「伊良子清白」で電子化したものがあり、それは注してリンクさせ、省略する)。底本に従い、編年で電子化する。]

 

(題不明)

 

をしめど鳥もなき過ぎて

かすかにびゞくかねの音

くれよとばかりいたづらに

いまはつけつゝあはれやな

あとだにとめよ

はるのくれ

 

[やぶちゃん注:明治二五(一八九二)年『輕文學』第二号掲載。伊良子清白満十五歳、三重県尋常中学校三年の時の作品。『輕文學』は同中学校の同人誌。題が不明であるのは、底本の編者平出隆氏が初出誌を発見出来ず、転載に拠ったためである。底本全集第二巻の年譜によれば、詩作自体がこの年に始まったと推定されてある。……ああ……まるで……グレン・グールドの「ゴルトベルグ変奏曲」ではないか…………

「つけつゝ」は「名残を感じさせながら」の謂いか。]

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