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カテゴリー「山本幡男」の41件の記事

2013/08/23

嬉しいメール

今朝未明、メールを開けて見ると、未知の方からメールが来ていた。

それは、何と
かの山本幡男氏から直接にかの遺書群を受け取り、それを辛くもラーゲリから日本へ持ち帰った、
辺見じゅん著「収容所ラーゲリから来た遺書」に、従って「山本幡男遺稿抄――やぶちゃん編――」に登場する、とても重要な人物(ここではその方の許諾を申し出ていないので伏せておく)のお孫さんなのであった。

生前、そのお祖父さまは、そのお孫さんに、かの稀有の体験については特に詳しくはお話なされなかったそうである(既に他界されておられる由)が、この度ふと、お祖父さまのことを思い出され、辺見氏の本を調べるうち、僕のブログに辿り着かれたのであった。

以下は、その末尾である。

『じっくり読んだ事のなかった本を読みたい
自分の子供にも読んでもらいたいと思いました

様々な巡り合わせはありますが
こうして祖父のこと
戦争の事、抑留のこと知る機会に今あることを感謝しております

勝手とは思いましたが
思わず感謝を伝えたくてメールしました

ありがとうございました。』

――野人となった今、僕は時々、自分がここやサイトでやっている好事の仕儀が、果たして如何程の人々の琴線に触れているのだろうかと、時々、少しばかり空しい気がすることがあるのだが……

しかし、このメールには、この嘘のような暑さの夏の一番の

いや――むくつけき孤独な野人と化してから、一番の嬉しいメールなのであった。

2013/08/22

由比北洲股旅帖 しじち氏 北溟子355句 アムール句集より

「由比北洲股旅帖(ゆひほくしふまたたびちやう)」を創始す。こは電子網巷間を彷徨せる内に我北洲が風狂の琴線に觸れし場所を備忘せるものなり。

一 しじち氏「北溟子355句 アムール句集より」二〇一三年八月十七日

我ら祕かに成さんと目論みありし故山本幡男氏が俳句集、既にしてここにて總覽されてありし。感慨無量也。

このしじち氏は、かの我が日錄に膨大なる訪問者を齎したるところの番組が關係者ならんか、「撮影中に訪問者あり!」てふ日錄もありたり。



――由比北洲――“Ubiquitous”である――

2013/08/16

昨日のブログ・アクセスの特異点

昨日の訪問者数  1150人

昨日のアクセス数 3441人

そう滅多にない特異点なので画像を残しておこう。

Tokuiten

【2013年8月17日追記】
ニフティのサイト(「ココログ」という)の8月15日分のブログ・ランキング・グラフが今朝、表示された。162位であった。普段は3000から6000位の間をふらふらしている程度であるから、メディアの力、恐るべしである。

2013/08/15

山本幡男さん! お帰り!

山本幡男さん! お帰り!………………

僕も見ました……あの民放の番組を……

「お帰り……幡さん……!」

今日の20時代は……1470アクセス……でも……何だか、嬉しくありません……ただ哀しいのです……

でも――だからこそ――読んで貰いたいのです――

――俺は遅れて来た遺書配達人と自覚しているさ……

「山本幡男遺稿抄」

2011/10/08

山本幡男遺稿抄――やぶちゃん編―― 縦書版

「山本幡男遺稿抄――やぶちゃん編――」縦書版「心朽窩新館」に公開した。

2011/09/28

山本幡男氏御子息山本顕一先生より

ツイーターで山本幡男氏御子息山本顕一先生から突然のお便りを頂戴した。お手持ちの山本幡男氏資料の利用を許諾なされ、誠に恐縮。先生は先般の御父君の墓参で転倒され、頭部に御怪我をなされたとツイートされておられた。御平癒を心からお祈りします。まずは御礼まで。

2011/09/23

辺見じゅんさん追悼 / 御遺族の方へ

辺見じゅんさんが21日に亡くなったことを、今、知った。この数年、僕の中では因縁のある方だった。芥川龍之介と片山廣子――そして、山本幡男――心より御冥福を御祈り致します。

直に会って龍之介と廣子そして山本幡男のこと、お聴きしたかった――

そして――

御遺族の方へ。お悲しみの中、誠にぶしつけなお願いです――

――どうかじゅんさんが所蔵しておられたはずの芥川龍之介宛片山廣子書簡総てを、近代文学館に必ずや、寄贈されんことを望みます。これがまた、かつてそうであったように(吉田精一氏から辺見さんへと流れ流れたように)個人に、況やコレクター・好事家の手に渡ってしまえば、ますますあの書簡は散佚し、ますます芥川龍之介と片山廣子の純愛は妄想の彼方へと醜く歪曲されてしまうに違いないからです。この瞬間だけが、それを阻止出来る、そして、正しい二人の純愛を我々が知り得る、最後の機会と、私は信じているのです――どうか

未公開片山廣子芥川龍之介宛書簡(計6通7種)やぶちゃん不完全復元版

をご覧下さい。 

2011/09/10

銚子屏風ヶ浦 土岐仲男

銚子屏風ヶ浦

作為者は天地の焰

観客は太陽(ひ)一人

日本の陸島の東極

太平洋に直面するところ

千仭の崖屏風の如く

立ち亘るその曲輪(まがわ)いく粁

顧れば犬吠の端(はな)より

海霧に見えつかくれつ

銀色に細く

渚の曲線立てり

風は無きがごとくにして

砂つぶて草に音して流れ

波は動かざるごとくにして

時に岩にあたれば

雪白の飛沫

しばらく中空に漂漾する

この時足下に

白き海鳥の猫声湧き起こる

崖端に沿い

地隙を飛び越え

砂上のわが黒影を踏む時

見出でたり一塊の土器片に混じて

イヌの枯骨白き歯を揃えて笑うを

赤禿遺跡とは

そも誰が名付けし

日本の太古

このイヌを牽き連れ

この丘を彷徨いし人や誰

海坂(うなさか)高く垂雲に接し

この時

太平洋は

一点の帆影を点ずるなし

[やぶちゃん注:この詩は全体に漢詩を意識したようなところがあり、多くの漢語が音読みされる。従って「誰」も「たれ」と清音で読みたい。私はこの詩も大好きだ。ここには酒詰先生が明らかにした縄文人の飼育していた父の『落葉籠』(PDFファイル)にも登場する縄文犬を連れた、砂丘を行く縄文時の映像が素晴らしい。ところが「赤禿遺跡」という遺跡は千葉県銚子市内には現在、見当たらない。しかし、この銚子市屏風ヶ浦周辺には複数の貝塚遺跡があり、銚子ロータリクラブ会誌っぱ一八六の銚子市郷土史談会会長大木衛氏の「銚子は古代より生活の適地=市内の遺跡から古代人の生活=」によれば、この一帯は旧石器時代から『近くに湧水地もあり、生活に適した地とされる。この時代は、人々は生活し易い温暖で食料としての木の実やヤマイモやユリなどの球根が食料とされ、若葉や水を求めてくる小動物を捕らえての、自然をうまく利用しての生活とされて』おり、『銚子の屏風ヶ浦に面した地は、海からの魚や磯の貝などが豊かで、年間を通して温暖な地として数年の定着した地とされる。下総地方は旧石器時代の遺跡が少ない地として、古代人の自然物を食料とし、漂泊した時代であるが、生活条件の良い地としてこの地方で唯一の地とされる』とある。その中でも私には、現在の銚子市粟島町・南小川町・西小川町に跨る大きな粟島台遺跡がこの詩の舞台ではないかと感じさせる(現地に行った訳ではないから、とんでもない勘違いかもしれないが)。何故なら、現代の地図では、この遺跡から西南西へ二キロ弱の地点に銚子の「屏風ヶ浦」があり(「浦」であるからこれは実は遺跡の南五百メートル、見下ろす形の入り江を指すと考えてよい)、更に東南東二キロ弱の位置に犬吠埼があるが、そこから南を海岸線に沿って回り込んでこの粟島台遺跡を西側の根とする岬全体を犬吠埼と呼称するのである。そして、決定打は、ここに確かな先生の足跡を確認したからである。以下、銚子ポータルサイト「すきっちょ くるっちょ」の「とっておき、銚子散歩」の「粟島台遺跡」(二〇〇八年一月)より引用する(アラビア数字を漢数字に変換した)。

   《引用開始》

粟島台遺跡は、舌状の台地とそれを取り巻く低湿地によって構成されています。台地上には縄文時代前期の住居跡があり、低湿地には主として縄文時代前期から後期初頭にわたる遺物が層をなして包含されています。特にこの包含層は土器・石器はもとより、動植物などの有機質の遺物が、質・量ともに豊富に出土したことで知られています。

 この遺跡については、一九三三年(昭和八)頃に、吉田文俊という考古学愛好者が、石器や土器を多数発見したのが始まりとされています。その後、一九四〇年(昭和十五)三月に、東京大学人類学教室から酒詰仲男・和島誠一の両考古学者が遺跡を訪れ、初めて学術調査が行われ、後に『下総国小川町貝塚発掘略報』を発表しました。

   《引用終了》

詩の中には波の花に類似した現象を記しているが、波の花は通常、冬場に発生するから、この記載の三月というのは決して不自然ではない。また親潮と黒潮がぶつかり合う犬吠埼ならば、この現象が起きてもおかしくない。それにしてもあの酒詰先生が遺跡名を誤記するとは思えない。「赤禿」という遺跡名、若しくは他に相応しい比定地があれば、是非、御教授を乞うものである。

「太陽」は二字で「ひ」と訓じている。

「漂漾」は「ひょうよう」と読み、漂うこと。

「白き海鳥の猫声」言わずもがなであるが、チドリ目カモメ科カモメ属ウミネコLarus crassirostris。]

2011/09/04

山本幡男遺稿抄 やぶちゃん編 全 HP版

祖父の遺稿の公開に合わせて、今一人、この夏、私がブログで遺稿を打ち続けた、「山本幡男遺稿抄――やぶちゃん編――」(全)を、「心朽窩新館」増田晃森川義信の前に公開した。

戦前に結核で誰にも看取られずに亡くなった祖父の遺稿と、戦後にソヴィエトのラーゲリでやはりたった一人で亡くなった山本幡男氏のそれと――二人の遺稿をじっくりとお読みになれば、それがただ、記す言葉の不思議な一致や、その孤独な死の類似ばかりではない――一己の稀有の、真面目な信念に満ちた二人の青年の、その死にざまであり、それが即、生きざまでもあるのだということが、お分かり頂けると思う。

僕はこれからも、この二人にこだわって生きたいと思う。

僕の祖父遺稿のテクストの校正に協力してくれた父に、心より感謝したい。

――ともかくもこれで僕の今年の夏は――真に終わった。――

2011/08/28

山本幡男 最期の言葉

[やぶちゃん注:死の前日、昭和29(1954)年8月24日。瀨崎清に筆談で示されたもの。我々が現在知り得る、山本幡男最期の言葉である。「佐藤先輩」は佐藤健雄のこと。]

必ズ遺書ヲ日本ニ屆ケテ欲シイ 詳シクハ佐藤先輩ト相談シテ下サイ

――そうして

――確かに驚くべき誠心によって遺書は届けられた

――昭和三十二(一九五七)年一月

――祖国の新春に

――妻子の元に

――そして

――僕らの耳に……

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