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カテゴリー「芸術・文学」の323件の記事

2019/03/27

人形劇団ひとみ座の「どろろ」は必見!

本日、拝見。
 
手塚治虫の原作を知っている人も、全く知らない人も、文楽好きの人も、「ひとみ座」を「ひょっこりひょうたん島」ぐらいしか知らない人も、皆にお薦めする。
 
あの私の偏愛する作品が今現在の世界の状況にも複数の強いメッセージを放って止まない!

久し振りに真に祝祭的芝居を見た。必見!!!

追伸:虫プロの「人形劇『どろろ』開幕直前インタビュー!」も必見!

2019/03/13

ピエール瀧の代役は古田新太しかいない!

ピエール瀧は「三丁目の夕日」の氷屋がよかった。
こんなザマになったのは情けないが、仕方ない。
視聴率の異様な低下を鑑みつつも――私は妻に付き合って見ている数少ないテレビ・ドラマに過ぎないけれども――「いだてん」の彼の代役を私なりに考えた。
あのピエール瀧が造形した迫力を出せ、しかもそれまでの視聴者がすんなり受け入れられるとしたら、私は風貌・演技力の総てを合わせ、そして視聴者の違和感を最低限に抑え得るという観点から、

古田新太

しかいないと感ずる。
私は「あまちゃん」眷属へのオマジューも全くない人間だが、彼以外には――いない――と思う。

2019/02/28

沖繩のこと

 沖縄本島に米軍が上陸した(四月一日朝本島中西部)直後の昭和二〇(一九四五)年四月二日附『朝日新聞』に、かの高村光太郎は「琉球決戰」という題名の詩篇一篇を掲載している。
 
   *
 
     琉 球 決 戰   高村光太郞
 
神聖オモロ草子の國琉球、
つひに大東亞最大の決戰場となる。
敵は獅子の一擊を期して總力を集め、
この珠玉の島うるはしの山原谷茶(やんばるたんちや)、
万座毛(まんざまう)の綠野(りよくや)、梯伍(でいご)の花の紅(くれなゐ)に、
あらゆる暴力を傾け注がんとす。
琉球やまことに日本の頸動脈、
万事ここにかかり万端ここに經絡す。
琉球を守れ、琉球に於て勝て。
全日本の全日本人よ、
琉球のために全力をあげよ。
敵すでに犧牲を惜しまず、
これ吾が神機の到來なり。
全日本の全日本人よ、
起つて琉球に血液を送れ。
ああ恩納(おんな)ナビの末裔熱血の同胞等よ、
蒲葵(くば)の葉かげに身を伏して
彈雨を凌ぎ兵火を抑へ、
猛然出でて賊敵を誅戮し盡せよ。
 
   *
 当時、彼は「文學報國會」の詩部会長であった(因みに、幹事長は西條八十、理事は佐藤春夫)し、真珠湾攻撃を賞賛し、自ら積極的に戦意高揚のための戦争協力詩を多く発表した。しかし、彼はまた、敗戦後、最も真剣に自らの戦争責任を真摯に問うた、数少ない芸術家の一人でもあった。昭和二〇(一九四五)年十月、疎開していた宮澤清六(宮澤賢治の弟でそこは賢治の実家でもあった)方を出て、花巻郊外に鉱山小屋を移築して独居を始めている。これは自身の戦争責任に対する一つの自己幽閉という処罰でもあり、この農耕自炊の独居生活は昭和二七(一九五二)年十月まで続いた。この間、肺結核の症状が進行している(昭和一三(一九三八)年十月五日に亡くなった妻千恵子もその死因は肺結核である)。昭和三一(一九五六)年三月二日、中野の自宅アトリエで肺結核のため、没した。
 
 かの詩人の上の詩篇と自身に課した落とし前を考えるとき、私は、今の本土の国民と日本政府の沖縄に対する姿勢は、戦時中の国民と軍事政府よりも、遙かに、救いようがなく、劣悪だ、と強く感じている。
 
 なんとも言えず、謂いたい気持ちにかられた。
 
 附録
 
 参考までに「文學報國會」の他の部会の一部を掲げておく。
  小説部会長・徳田秋声 幹事長・白井喬二 理事・菊池寛
  劇文学部会長・武者小路実篤 幹事長・久保田万太郎 理事・山本有三
  短歌部会長・佐佐木信綱 幹事長・土屋文明 理事・水原秋桜子
  俳句部会長・高浜虚子

2018/11/19

絶望

私は、後、唯一人だけ、村上昭夫の詩を全電子化するのだけを、楽しみにして生きてきた……しかし、遂に来たるTPPの発効によって、その切なる夢は無惨に潰えることとなった……これは実に私の今年の最後の最大最悪の事件となるのだ…………

2018/04/22

飯田幸治郎 看板風景 昭和7(1932)年

写真家飯田幸治郎の「看板風景」(昭和7(1932)年)が、つげ義春の「ねじ式」の一コマのように衝撃的!

Dbtjulfv0aamwan

 

【一時間後に追記】

さらにさらにオロロイタことに、つげのあのアリエナイと思っていたかの「ねじ式」のワン・シーンは――なんと! 実際の台湾の街の写真が元である可能性が強い、という

「坂井直樹のデザインの深読み」のこちらの記事

(つげのコマと「げげげっつ!」って感じの当該実景写真掲載! 王双全の作品で、1962年に台南市内の「明元堂」又は「珠明堂」を撮影したもの、とリンク先にはある)を読んで、アラマッチャンデベソが宙返りしてしまった!!!
 
つーか、さらにツイッターで検索掛けたら、「つげ義春漫画術」で、つげ自身が『これは台湾の町筋を見て描いたのです』と直話で述べているのを発見。とある投稿者は、これは眼科ではなく(つーか、コンな目医者にはワシは絶対入らんぞ!)、古本屋で、その主人が趣味で、古い眼科の看板を集めて吊るしていたのではないか、とあった。いやいや! こりゃ、ムチャ、スゴかとでしょう!
 

2018/04/21

オースン・スコット・カード 無伴奏ソナタ

昨日、髪結いに行き、夕刻の妻のリハビリの帰りまでの時間潰しに、戸塚から大船まで歩いた。柏尾川には鴨や白鷺や青鷺や川鵜がいて、調整池では牛蛙が鳴いていた。皐月がすっかり満開だった。

歩きながら、アメリカのSF作家オースン・スコット・カードの「無伴奏ソナタ」Orson Scott CardUnaccompanied Sonata 1980)を読んだ(ハヤカワ文庫・冬川亘訳)。

……私は教師を辞めて以来、この6年の間、各種テクストの電子化作業以外の目的で、純粋に読書を楽しむために読んだ本は、十数冊しかない。教員時代は二日に一度は本屋に向かい、一ヶ月の本の購入総額も数万円を下らなかったが、今や、本屋には滅多に行くこともなく(今から以前に行ったのは実に一ヶ月半ほども前だ)、野人になって、ただ読むために買った本も、ただ、四、五冊しかない。書斎には、昔、買い溜めてしまった本が、あたら、紙魚の餌食となっているばかり。私は私の所持している書籍・雑誌の半分も読んでいないだろう。今日は不図、二十四年も前に買っていながら、ろくに読みもしなかったそれ(当該の原書及び訳書は十一篇の短編集)をポケットに入れて家を出たのであった……
 
この短篇、何か、ひどくしみじみしてしまった。

SFで、かく、しみじみしてしまったのことは、実に二十代の始めに読んだ、諸星大二郎の漫画で手塚賞入選した「生物都市」と、同じ彼の「感情のある風景」(これは漢文で「杜子春」をやった時に授業でも扱ったので覚えている教え子諸君も多かろう。私の小攷『立ち尽くす少年――諸星大二郎「感情のある風景」小論』もサイトにある。私は実を言うと、この「感情のある風景」を読み終わった時、図らずも落涙したことを告白しておく)ぐらいなものだのに……。しかし、まあ、ネタバレになるから、「無伴奏ソナタ」の梗概はここには書かない。一寸書いても、私の感じた「しみじみ」感は損なわれると思うからだ。

同文庫本の他の作品は、SFでも、かなり偏頗なグループに属するものであり、一冊まるごと買うのは、そうしたフリーキーでない方以外には、お薦め出来ないが、たった三十ページだし、立ち読み出来る。なされんことをお薦めする。

2018/02/15

心中宵庚申

昨日、観た文楽「心中宵庚申」のエンディングには思わず落涙した。

2018/01/01

元日パブリック・ドメイン記念テクスト 虎見邦男作「ウルトラQ バルンガ」

 
   2018年 迎春
 

今年最初の、私が満を持して作成した電子テクスト、元日パブリック・ドメイン記念テクストとして「心朽窩旧館」に、

「ウルトラQ バルンガ(虎見邦男脚本 ベタ・テクスト・データ)」HTML横書版

及び

同PDF縦書版

   *

「ウルトラQ バルンガ 虎見邦男 附 放映版校合によるやぶちゃん注」HTML横書版

及び

同PDF縦書版

の二篇四種を公開した。



――奈良丸明彦博士とサタン一号墜落事故で亡くなった御子息に捧ぐ――

2017/12/29

予告(「ウルトラQ バルンガ 虎見邦男 附 放映版校合によるやぶちゃん注」冒頭注)

ウルトラQ バルンガ 虎見邦男 附 放映版校合によるやぶちゃん注(予告・同冒頭注のみ)

 

[やぶちゃん注:以下は、昭和四一(一九六六)年三月十三日日曜日の午後七時から七時半にTBSで放映された特撮番組「ウルトラQ」(製作:円谷プロダクション・東京放送テレビジョン)の第十一話(シナリオ・ナンバーは十七・製作ナンバーは十六)として放映された「バルンガ」(監修:円谷英二・監督:野長瀬三摩地(のながせさまじ)・特技監督:川上景司(けいじ))の製作用台本の電子化である。

 脚本を担当した虎見邦男氏は、本作の重要な登場人物である奈良丸明彦博士と同じく、事蹟記載の少ない謎めいた脚本家であるが、私の所持する膨大な特撮関連書籍の記載等によれば、彼は昭和四二(一九六七)年三月末に若くして亡くなっている(昭和五(一九三〇)年生まれか? 没年確認をされたい方は、例えば、ブログ「JKOYAMA LAND番外地」のこちらの脚本家上原正三氏の証言を御覧戴きたい)ので、本作は二〇一八年一月一日午前零時を以ってパブリック・ドメインとなる

 底本は同作の台本をもとにした(故あって、本底本の出所は明かさない)。なお、現在知られる「バルンガ」の台本は一種のみのはずである。一行字数と柱・台詞等の字配位置は台本に従った。台本印刷の都合と思われるが、本文中では拗音や促音表記がなされていないが、それも再現した。シークエンスの柱の間は一行空けた。中に入った「」記号の前後は一行空けた。

 完成放映作品のエンディングには、監督野長瀬氏によってなされたものかと思われる、脚本にない忘れ難い、ショッキングなナレーション(石坂浩二)が附されてあり、これ等については「ウルトラQ」のDVD(複数所持するが、今回は映像・音声ともにブラッシュ・アップされた「総天然色ウルトラQ」(二〇一一年初版)を使用)を用いてシナリオと放映版との違いを検証し、当該相違箇所に私が注を挿入した。放映版の台詞は聴き取りで、句読点や漢字化は私の好みに従った。放映版では台詞の前に添えられる感動詞が俳優によっては、もっと豊富にあり、脚本の表記とは異なるものも多いが、五月蠅くなるだけなので、前の台詞との絡みなどの特性のあるものに限って注記した。放映版のモブ・シーンや複数シーンでは、幾つかオフで、はっきりと聴き取れる主キャスト(一平の「先輩!」や由利子の声はかなりオフで入る)や端役の台詞もあるが、これは煩瑣になり読み難くなるだけなので、話の本筋に抵触しないものは採録しなかった。しかし、この仕儀は原シナリオを甚だ読み難くしてしまっているので、本データとは別に、私の注を除去した原シナリオ・ベタ・テクスト・データも同時に公開することとしたので、そちらも参照されたい。

 なお、虎見氏は最初に発見されるその生物(バルンガ)を「半透明ゼラチン質の、動物とも植物としも見わけのつかぬ物体」とト書きしておられるが、この生々しい生理的視認感をバルンガの原造形にもう少し表現出来ていたら、と、私は正直、少しばかり残念に思う。また、江戸川由利子(ゆりちゃん)がこの生物を見て、「風船虫かしら?」と呟くシーンがあるが、先日、ヒョンなことから、通称「風船虫」なる生物がいることを知った。半翅(カメムシ)目異翅(カメムシ)亜目タイコウチ下目ミズムシ上科ミズムシ科 Corixidae の大型種に対する異名である。私実に永い間、私の愛するゆりちゃんが「バルンガ」に名づけた架空の生物名だとばかり思っていた

 本作は私の偏愛する作品であり、リアル・タイムで放映を見(小学校四年生であった)、放映の翌日である昭和四一(一九六六)年三月十四日月曜日の朝(当日は北海道の一部を除いて快晴であった)、思わず、太陽を見上げた少年であった。特に私には、奈良丸明彦博士を演じた俳優青野平義(あおのひらよし 大正元(一九一二)年~昭和四九(一九七四)年)氏の抑制の利いた素晴らしい演技と声が五十年以上経った今でも鮮やかに甦るし、彼の台詞は総て暗記しているほどである。2018年1月1日(公開予定日) 藪野直史】]

 

2017/12/23

ひとみ座特別公演「ぼくらのジョーモン旅行」

私の父の原案になる、人形劇団ひとみ座による「ぼくらのジョーモン旅行」を父と妻と私とで見る。二ヶ月前に亡くなったアリスも登場。良き手向けとなった。

Jyoumon_omote

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