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カテゴリー「肉体と心そして死」の1206件の記事

2017/12/10

安心したまえ

安心したまえ――僕は君を詩人だなどとさらさら思っていないし、君にキスしたいとも思っていない――

……いや……君が僕と死ぬると言うのなら……全力を以って君の口を――吸おう――

感懐

我々人類なる生き物は、あらゆる無名者のヒト及びあらゆる生き物の生殖の結果として存在している。そうした事実を不遜にテツテ的に忘れ果てている人類に、生きる価値も資格も、最早、全く以って存していない。その絶対の真理を、我々は、哀しいかな、これまた、全く忘れている。これは霊長類などと称する我々の致命的な誤謬以外のなにものでも、ない――

2017/11/18

ローガン

今夕、「ローガン」を見た。

平行世界の時間軸の変容を収束させ、「Xメン・シリーズ」の最後を飾って余りあるよい作品であった。

同じ平行世界を扱いながら、昨夜見た「ターミネーター・ジェニシス」が、生死の問題を等閑視しており、存外に無感動であって失望したのとは大違いであった。

ローラとローガンの別れのシーン――まさか、このシリーズの中で、私の涙腺が緩むとは思っても見なかった。それは確かに私の老いの結果とも言えなくもないが、それはまた、アリスを失った私の今の心理状態によるものが甚だ大きい故であろう。

そもそも――「死ぬことが出来なかったはずの『絶対の孤独』者であるはずだったローガンが『絶対の死を迎える人間として』――しかも『他者から愛されて死ぬことが出来る』ということを知り得て、真の『ちっぽけな人間としての』死を『確かに』迎えることが出来たことを『安らかに人として実感する』――というエンディングは、禅の糞っ垂れた公案なんどより、遙かに『実感としての』説得力を持っている。

ネタバレにならぬ程度に言っておくと、子供たちが野放しのアメリカを脱出して銃規制のより厳しいカナダに向かうという設定、さらに往年の映画ファンには堪(こた)えられない大きな伏線が重要な形で張られている点でも、私は脚本もよく出来ていると思った。

十字架の洒落(皮肉)も私はすこぶるよいと感ずる。

人間を亡ぼし得るもの、且つ、逆にそれを救い得るもの、とは、神なんどではなく、人間そのものだ――ということに於いて、である――

2017/11/17

風船虫

そっか……「風船虫」は実在したか(半翅(カメムシ)目異翅(カメムシ)亜目タイコウチ下目ミズムシ上科ミズムシ科 Corixidae の大型種に対する異名)……僕は53年の間、ゆりちゃんがバルンガに名づけた架空の生物名だとばかり思っていたよ……

2017/11/15

宮澤賢治「銀河鉄道の夜」より

「カムパネルラ、また僕たち二人きりになったねえ、どこまでもどこまでも一諸に行かう。僕はもうあのさそりのやうにほんたうにみんなの幸のためならば 僕のからだなんか百ぺん灼いてもかまはない。」
「うん。僕だってさうだ。」カムパネルラの眼にはきれいな涙がうかんでゐました。
「けれどもほんたうのさいわひは一体何だらう。」ジョバンニが云ひました。
「僕わからない。」カムパネルラ がぼんやり云ひました。
「僕たちしっかりやらうねえ。」ジョバンニが 胸いっぱい新らしい力が湧くやうにふうと息をしながら云ひました。
「あ、あすこ石炭袋だよ。そらの孔だよ。」カムパネルラが少しそっちを避けるやうにしながら天の川のひととこを指さしました。ジョバンニはそっちを見てまるでぎくっとしてしまひました。天の川の一とこに大きなまっくらな孔がどほんとあいてゐるのです。その底がどれほど深いかその奥に何があるかいくら眼をこすってのぞいてもなんにも見えずたゞ眼がしんしんと痛むのでした。ジョバンニが云ひました。
「僕もうあんな大きな暗の中だってこわくない。きっとみんなのほんたうのさいはいをさがしに行く。どこまでもどこまでも僕たち一諸に進んで行かう。」
「あゝきっと行くよ。 ああ、あすこの野原はなんてきれいだらう。みんな集ってるねえ。あすこがほんたうの天上なんだ。あっあすこにゐるのぼくのお母さんだよ。 」カムパネルラは 俄かに窓の遠くに見えるきれいな野原を指して叫びました。

2017/11/03

北の海   中原中也

 

   北の海

 

海にゐるのは、

あれは人魚ではないのです。

海にゐるのは、

あれは、浪ばかり。

 

曇つた北海の空の下、

浪はところどころ齒をむいて、

空を呪(のろ)つてゐるのです。

いつはてるとも知れない呪。

 

海にゐるのは、

あれは人魚ではないのです。

海にゐるのは、

あれは、浪ばかり。
 
 
 

2017/11/02

アリス初七日に

アリス初七日――未知の人からある映画に関わることへのデータ提供の協力の懇請があった。少しだけだけれど、嬉しくなった。

2017/10/26

亡きアリス一歳の誕生日に妻が写す

Alicebirth1

アリスのちっちゃな遺骨帰る

只今、遺骨を受け取りました。12時間前に添い寝して握ってやった指の爪…………尾と歯…………

三女アリスが天に召されました――

一時間ほど前の12時8分――

三女のビーグル犬アリス(Ⅱ世)が逝きました――

12歳と二十六日でした――

一ヶ月程前より不調となり、性格が変容し、誰に対しても関心を示さなくなり、内臓面の精密検査によって、ホルモン促進剤等を投与したものの、好転せず、十月になると、深夜に複数回の夜啼きを始め、父も私も熟睡する暇がなくなりました。当初は認知症を疑いましたが、その後の昼夜の様態を観察し、それらを獣医とともに検討した結果、高い確率で――脳腫瘍――という結論に達しました。

抗癲癇剤等の投与も功を奏さず、血尿と食欲の激しい減衰が始まり、昨夜から今朝にかけて私がシュラフに入って添い寝をしましたが(大分以前から夜間は室内に入れていました)、午後十時半の発作は、一時間ほどで終わり、眠りに落ちましたが、午前二時半の発作が始まると、部屋の中をコンスタントなスピードで左旋回を開始し、寝かせようとしても、起き上がろうとして異様な遠吠えをしようとするので、回り疲れるのを待つしかないと、そのまま見ていると、実に午前四時半過ぎまで二時間以上、同一行動をとって、やっと寝つきました。そこで、私は「これは介護のレベルを越えている」と判断しました。

 
今朝、獣医との相談によって、安楽死を選択するのが、このアリスの事例の場合、ベストと決し、両杖の妻と一緒にアリスも自力で歩いて動物病院に行き、その場で安楽死の仕儀を受けました。
 
薬物注入から一分もしないうちに、速やかに天に召されました――
 
今――私の家の庭には亡き母テレジア聖子の丹精した白い可憐な美事なシュウメイギクが沢山咲いています――
 
……私には今、その母と一緒に、天界のシュウメイギクの園を気持ちよさそうに飛ぶように走っている(母は治療法のない筋萎縮性側索硬化症(ALS)で亡くなりました。病名宣告からたった一ヶ月後でした)母とアリスの姿が見えます――
 
Ⅱ世のアリスは、母が、右腕首を校務で粉砕してしまって意気消沈していた私のために、その母が飼った子でした……

 
「アリス! 幸せな時間を、ありがとう! ゆっくり――おやすみ!…………」
 

 

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