世界秘境全集
世界秘境全集――これだけが今の僕を激しく揺す振る唯一のものであることを告白する――
……線香が断ち切れやした……
僕は、大学生の時、落研の天才的落語家のトリで、それ――「絶ち切れ線香」――を聴いた――
落語で泣いたのは――
それが最初で最後である……
『片山廣子「五月と六月」を主題とした藪野唯至による七つの変奏曲』を「やぶちゃんの電子テクスト:小説・戯曲・評論・随筆・短歌篇」に公開した。
これが、200000アクセス記念を除く、今年の私にとって忘れ難い最後の作品ということになろうかと思う。
相応な趣向を凝らした。御笑覧あれかし。
*昨夜、プレ公開したが、題名・結構に幾つかの不満足があり、また、ルートの一部に勘違いしていた箇所を発見したので、今、修正した。クレジットに変化は起こらないので、特に補正の注記はしていない。これで正式公開である。
ガイラよ
誰もが「食いたい」と感ずると思ってはいけない
世の中には
人を食いたいとも
誰より一番になりたいとも思わぬ「化け物」もいるのだ
(それを実は化け物と世間では呼ぶのだ)
葬られることも
愛されることも
求めない存在があることを――知れ
――また
それを知らぬ哀しく同情にさえ値しない
ものを数字による序列でしか認識出来ない
――如何にも哀れな
僕らよりもおぞましい
「人間」という「化け物」がいることを――知れ
弟よ――
兄貴も食いたかったんだろ? 人をさ? だからこそ 俺は 食ったのに――
もう一度……あの伏木の百間道路の、あのガソリンスタンドの角から……ぬらぬらした臓物をジーンズ地の鞄に潜ませて――一人――旅に出ようと思う……
僕は僕の下腹部を食いちぎる
騙されたと思って視聴してみることをお薦めする。2chの書き込みが五月雨式にテロップで出るだけで、動画的醍醐味はないが、整序された文章といい、音楽効果といい、エンディングの写真といい、極めて質の高い都市伝説となっている。この編集者は素晴らしい才能を持っていると思う。「心霊」とあるが、深夜に一人で視聴しても恐らく多くの人は、「恐い」と感じる前に、確かに何だか「ちょっといい」と感じることを請け合う。どうか、これからでも御覧あれ。確かに「ちょっといい」という余韻が残る。一つ一つは短いが、7話全部を通して視聴すると30分以上はかかる。
(なお、リンク先はニコニコ動画にログインしないと視聴は出来ない。僕はニコニコの回し者ではないが、無料だし、加入して損はない。因みに、加入して嫌な思いは――先日の「こころ 後編」を見てしまったこと以外では――とりあえず、ない)
人生が孤独を紡ぐのではない
孤独が人生を紡ぐのだ
あなたも君も
そして
僕も
そこにこそ
人生という「幻象」の秘儀は潜んでいる
互いの瞳を見よ――
君の瞳に僕は映っているのだよ 確かな僕が――
二枚の漆黒の永遠に続く上下無限の黒鉄の測り知れない厚さの板があってそれは接触するかしないかまでに接近していてその間には針さえ入らないが確かに暗黒の深遠に続く間隙が確かに存在している
その間を完全な球体の黒鉄の微細な玉が灼熱の高温を保持しながら物凄い速度で駆け抜けて行く
その玉を
お前は
そのお前の口に
どう 美事 含んで味わうか?
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