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カテゴリー「肉体と心そして死」の1000件の記事

2019/07/21

僕は

僕は今日、其の宰相の畫像を見乍ら、何時か「土口氣泥臭味」の語を思ひ出してゐた――

2019/07/12

私は

圧制とその暴虐を嫌うのはいいとしても、しかし、自分がそれを以って自身が超越して道徳的に正当であるとする人種とは、私は私と天を同じうする輩とは思わない。

如何なる人も、いつも自分自身が知らずに誤まることがあることをすっかり忘れているからである。

 

思う円環

彼は手頸に珠數を懸けてゐました。私がそれは何のためだと尋ねたら、彼は親指で一つ二つと勘定する眞似をして見せました。彼は斯うして日に何遍も珠數(じゆず)の輪を勘定するらしかつたのです。たゞし其意味は私には解りません。圓い輪になつてゐるものを一粒づゝ數へて行けば、何處迄數へて行つても終局はありません。Kはどんな所で何んな心持がして、爪繰(つまぐ)る手を留(と)めたでせう。詰らない事ですが、私はよくそれを思ふのです。

夏目漱石「こゝろ」より)

2019/07/11

遊んでいる訳ではない

前に約束した芥川龍之介の若書き(十七歳)の「義仲論」で、マニアックなオリジナルにハマってるだけさ……と言うより……僕は何にも楽しくない……読まれない私の「仕事」は下らないのかも知れない……しかし、それが芥川龍之介が「侏儒の言葉」で言ったように、誰かたった一握りの「種」とは、なろうかも知れぬ、というところの、また、「蜘蛛の糸」のような危うい感覚だけの中にあって、毎朝未明、私はパソコンに向かうだけだ……「さて……今日は……何を……しよう」と。……最近、毎日、悪夢とは言わぬまでも、不快な夢ばかりを見て、暗いうちに目覚めてしまう……『もう、僕の中の「僕」という「時代」は終わったのだ』という強い痙攣的な観念が、三女のアリスを殺してからよりずっと続いており、毎夜、睡眠薬のお世話になっている……数年前から、妻とも父とも、いや、誰とも、僕はロクな話をしちゃいないのだ(軽い双極性障害の初期が疑われるとは思う)……アリスがいなくなって、外に出ることも殆んど全くと言っていいほど、なくなってしまった。……稀れに人と話すと、翌日は、これまた、それを反芻し、自身と相手の言葉を一日中繰り返し想起しては激しく声に出して痛罵するようなことがあるほどだ……かと思うと……昼間、突如、三十年も四十年も五十年も昔の、もう名前さえ忘れた誰彼の呟いた言葉の断片が、鮮やかに脳裏に浮かんできて、その人物の台詞がこれまた鮮やかに再現されたりするのだ(逆行性健忘症にしばしば見られる症状だ)……まあ……いいさ……私は「私の遣り口」の中で、私なりに、「生きる」しかないのだ……嘲笑される孤独(孤高とは言わぬ)の中で…………

2019/05/18

新しき美(は)しき恋人

 

Kanade



六十二歳にもなって――新しい超弩級に美しい恋人が出来た! それも教え子夫婦の子だ!! これはヤバシヴィッチのヤブノヴィッチだ!!! これは政治的道義的大問題だ!!!! でも――凝と見詰め合って笑い合ったのだっツ!!!!! しかし――絶対の詩神(ミューズ)よ!!!!!! こればかりは!!!!!!! どうか許してくだされいぃっツ!!!!!!!!


[やぶちゃん注:今日、私の最も今に近しい教え子夫婦(ただちょっと教えただけなのだけれど。でも、私には確かな忘れ難い「教え子」である)と横浜で会食した。十ヶ月の彼らの娘に逢った――それはそれは……名立たる詩人たちに詩を作らせずんばならざる可愛い娘であった。それを語らずには、私は生きている価値がないほどに美(は)しき娘であったのだ!…………]

[やぶちゃん追記:思えば僕は生まれて、このかた、ほんとうの赤子抱いたことが――なかった……だから……彼女は――真に――ミューズ――であったのである…………しかし、よく見ると、私の眉間には皺が寄っている……でも……それは彼女が、ものを食べる時(僕は、今日、ただ一度だけれど、御夫婦に勧められて、彼女に匙で離乳食をも食べさせたのでもあったのであった)寄せる眉間の皺と全く同じではなかったか!?! それを見た時、私は宮澤賢治よろしく、『「この子」やそれに繋がる子らの「幸い」を私たちは確かに担って行かねばならぬのは――この私ら――ではないのか?』と、遅ればせながら、思うたのであった……

2019/05/14

怪力亂神

今さら乍ら言っておく。

あの孔子が「怪力亂神を語らず」と言ったのは取りも直さず孔子が「怪力亂神」が好きだったからである。今の中国人も日本人もそれを全く理解していない。いや――孔子は「怪力亂神」が現実を支配していることを実は痛いほど理解していたのだ。

私は

「歌」を歌うという時、恐らく自分は「無原罪」だと思っている「彼等」を、そうさ、私は何処かで何時も胡散臭く感じている――

私は

私は「私」という呪縛から離れたいといつも考えている。だから「私」から解き放たれることは永遠に――来ない――ということも理解して「は」いる…………

2019/05/01

29年目の結婚記念日

今日は29年目の私と連れ合いの結婚記念日――しかしそれを語らずに、令和元年のどんちゃか騒ぎを冷ややかに見ていた――

2019/04/22

服用すべき薬物を間違える

今日になって気がついた。五日間も、一日一錠の糖尿病薬を別な薬物と間違えて、二錠も服用していてことに気が附かなかった! 何たる、ていたらく! 万死だぜ、これはよ!

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